2013年06月08日

生徒会探偵キリカ 02巻/杉井 光

 さあ、母退院記念の連続更新企画、第二弾だ!
生徒会探偵キリカ2 (講談社ラノベ文庫)生徒会探偵キリカ2 (講談社ラノベ文庫)
杉井 光 ぽんかん8

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あの子? 誰の子? 男の娘?

 書記として生徒会に入ったひかげ。今度は女子中学生を狙った詐欺事件に、文化祭実行委員の選挙、そして会長と朱鷺子さんとヒカゲ(うさぎ)の失踪事件!? 何が何だか、これって本当に書記の仕事なのか!? コミカライズ決定の学園探偵ストーリー!

 うむ、面白かった
薫ちゃんが男の娘だっていうのは、ラノベ読者歴の長いみなさんならまるっとお見通しですよね!ww
 でも相変わらず女の子たち可愛いなー。挿絵4:原作6ぐらいの割合ですがw

 ネタバレあらすじー。
 主人公、生徒会元書記の「ラブが大好き!」な柏崎駿(かしわざき しゅん)という男子生徒と出会う。それを生徒会役員に伝えるとみんなして「駿みたいになっちゃ駄目!」と言われる。その後、中学の新入生で身体測定をおこなっていた神林薫(かんばやし かおる)という朱鷺子の妹(?)に出会う。→中学の新入生13人が「中古の教科書を買わないか。場合によっては芸能科の有名人の署名付きも手に入る」と不審な女子生徒に言われ、それぞれ前金として一万円ずつ出す。だが不審な女子生徒はそのままトンズラ。中学生たちはキリカに泣きついたのだった。→駿を呼び出す。駿はホモかと思えば、実はロリコンで中学生の身体測定の現場を盗撮していたのだった。それでキリカは「その写真の中で中学生じゃない人物を探せ」と言う。つまりはその人物が犯人。犯人の里口という女子生徒は、芸能科の特待生だったがアイドルをしても売れず、お金が無くてこの犯行に及んだのだった。だがキリカは返すお金は12万円でいい、と言う。被害者の一人が里口のファンだったからだ。この後、薫が男だったというネタバラシ。→文化祭に向けて文化祭実行委員が新しい実行委員長を決める選挙のために動き出す。主人公はそれらを確認する役割。すると3人の候補がいて、それぞれが違う方向でマイナス印象を持たれており、なかなか上手く行かない。演説の場になってそれぞれは「共有」「同志」「体力」とスローガンを掲げる。ブーイングの嵐。だが一人の生徒が「3人のをまとめてこうしたらどうでしょう。『有志力』『共同体』と――」と言う。その案は主人公たちが考えたものだった。それは中学生の部の代表である薫を実行委員長に押し出す狐徹のプランだった。→狐徹が「師匠が修行から帰ってきたのでしばらく道場ごもりをしなきゃいけない」と言って学園を去る。いまでは袂を分かっている朱鷺子と狐徹のなれ初めを聞く。監査委員会の郁乃が狐徹のいない隙に裏金を探ろうとするが何もなし。その際にウサギのヒカゲがいなくなる。キリカがすぐに副会長室にいることを見つけ出し、郁乃の言う裏金――使途不明金の正体――は狐徹が朱鷺子の議長室と生徒会の副会長室を繋げようと壁をぶち抜くために工事をしようとしたものだった。ウサギはその隙間から入っていたのだった。その後、狐徹が帰ってきて、またいつもの日常が戻ったのだった。ちなみにこの後、薫はひかげの寮に引っ越してきて、同じ部屋になりました!

 最初のひかげの呼び名を決めるところでの会話w
「じゃあ、ヒドラ」
「首切る気満々かよ」
「ヒダリ」
「左遷する気満々かよ」
「人でなし」
「なんでいきなりストレートに悪口なの?」
「ヒモ野郎」
「ちょっ、誰がヒモですか。どこからその発想が?」
「火のないところに煙は立たない」
「あんたが立てているんだろ!」
「人聞きの悪いことを」
「それはこっちのセリフだよ!」
「ひどい、あたしは本当のことしか言ってないのに」
「何でいつの間にか頭文字ヒでの会話になってんだよ!」
「暇つぶし」
「ですよね! 知ってましたよ……」

これが面白かったw
 でも2巻全部ひっくるめると、なんとなく物足りないような感じ。長編だと思っていたのに短編集を読まされたような……。
そんな訳で今回は星4つ★★★★☆というところでしょうか。

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2012年03月25日

魔法使いなら味噌を喰え! 01巻/澄守 彩

魔法使いなら味噌を喰え! (講談社ラノベ文庫)魔法使いなら味噌を喰え! (講談社ラノベ文庫)
澄守 彩 シロウ

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味噌を喰わなきゃ始まんねえ!!

 この世に魔法が存在する現代。だが魔法は「MISO」という物質でキャンセルされることが発見されてから約百年が経とうとしていた。そんな中、主人公の八町屋将太の元に魔法の発祥起源であるマジエール王国の姫――アルテミシアが現れる。それはなんと、実の姉から助けて欲しい、というものであった。第一回講談社ラノベ大賞受賞作!


 うーん……普通……。
何もかもが平均点なんですよね。
文章力、構成、キャラクター……。
ただ、着眼点は良かったと思います。まさか魔法と味噌を組み合わせるなんてどこの誰が考え付くでしょうか。

 あと、特徴的なのは魔法の詠唱。

「ノロの道行くサラマンダー。しばらく家を空けるなら、わずかばかりの間だけ、貸してもらえはしませんか? もちろん掃除はいたします」
「ヌーゲス山にお住まいの、ファイアードレイクにお知らせが。あなたが愛でるその宝。のんきに寝ている隙を突き、わたしが美味しくいただきましたぁごめんなさい」
「ひたすら大きなバハムート。お家がないのは寂しいね。けれどあなたはこう言うの。『自分、風来坊なもんっすから』だから私は運べる家を贈ると心に決めたのよ。あなたは大層喜んで、私に光の祝福をたくさんたくさんくれたよね。けれどごめんね、無理だった。この世のどこにもないんだもん。あなたの身体に合うだけの、大きな大きな段ボール」

 ……なめとんのか! と言いたくなります。
「ドラグ・スレイブ!」とか、いかにスレイヤーズの作者のセンスが良いかわかりますね。
でもこれもこの作者先生の想像力の賜物ですね。突き抜けていてある意味素晴らしい。
むしろこの作者先生は童話畑に行った方がいいと思います。

 でも全体的に視点……というか物語のキーワードが散逸していて読み難い。
 将太が「MISOキャンセラー」という魔法が使えるのを、アルテミシア(アル)は最後まで知らなかったり。そのくせ、途中のマヌエラとの水泳勝負では将太が「魔法の使えない勝負だけど、俺がなんとかするからお前は魔法を使ってズルをしろ」と言うのをあっさり信じたり。
読者にも不親切設計なんですよね。将太がいつの間にか、「MISOキャンセラー」というのを使えることになっている、その説明どうしたよ、とか。
 それで姉がアルを連れ戻しに来たのが物語のピークポイントかと思えば、姉の婚約者が真の黒幕で実はマジエール王国を現代社会に持ってきた張本人でした! そして何故か味噌を喰っていたお蔭で「MISOキャンセラー」が使える将太を利用(=魔法利用し放題)しようとしてきたのです! 
 ときたもんだ。別にそこまで捻る必要なかったんだけどなあ……。
 
 あと、不親切設計なのは、
・アルとそれを追いかける姉の行動原理の訳のわからなさ。
・姉と母の確執とかの放り投げっぷり。
・黒幕のしょぼさ。
・どうやって黒幕を将太が倒したのかわからない、バトル展開。

 良いのは絵ぐらいのものです。このレーターさんはどこから引っ張ってきたのかは知りませんが、実に萌える可愛らしい絵を描いてくれている。
だが、萌えるのはイラストであって、中身のキャラにまで萌えはしない! なんか外見(絵)だけは良いハリボテの人形を見ている気分になるんですよね。

 ということで星3つ★★★☆☆ですね。

posted by mukudori at 23:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 講談社ラノベ文庫/BOX | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月08日

生徒会探偵キリカ1巻/杉井 光

 講談社ラノベ文庫創刊ということで、2日連続更新行っちゃうぜー。
第2弾は大本命の杉井先生だ!

生徒会探偵キリカ1 (講談社ラノベ文庫)生徒会探偵キリカ1 (講談社ラノベ文庫)
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え、金取るの!?

 牧村ヒカゲは常に何でもできる姉のヒナタと比べられて育った一般人だ。そんな彼が、寮がある、というだけで選んだ学校は……全校生徒8000人の巨大マンモス校!? そこで教師から与えられた使命は隣の席のキリカに提出物を渡しに行くこと。だが実際に行ってみると、そこは8000人を束ねる生徒会室で!? キリカは予算8億円を束ねる会計で探偵だと言う――。前払いなら1500円、後払いなら1800円。探偵(?)な巨大学園ラブコメ!


 あ、最初に言っておきますと、この話「探偵」なんて付いてますがまったく探偵物じゃありません。
そこら辺を期待して読むと、肩透かしをくらいます。まあ私は……期待して読んだけどな!
でも相変わらずの杉井節で、学園ラブコメとして話が成り立っているのでそこは満足。

 唯一探偵しているのは、最初の事件。
バスケ部の部費の入った封筒が寮内で無くなった!→ヒカゲが怪しまれる→キリカが呼ばれる→キリカ、落ちていたペレットを見ただけで寮内のヒカゲの部屋に入っていたウサギが部費を食べようとして巣に持ち帰っていたことを発見。ヒカゲの疑いも払拭される。ちなみにウサギには「ヒカゲ」と名付けられます。

……とまあ、神メモ神様のメモ帳 (電撃文庫) [文庫] / 杉井 光 (著); 岸田 メル (イラスト); メディアワークス (刊)神様のメモ帳〈8〉 (電撃文庫) [文庫] / 杉井 光 (著); 岸田 メル (イラスト); アスキー・メディアワークス (刊)とは比べものにならないくらいのゆる〜い事件です。

 次の「活動費余り事件」も結局は煙に巻いた感じでヒカゲが詐欺師のように終わらせるし……。
なんなの? 杉井先生の書く高校生主人公はみんな詐欺師かフィクサーに育つ運命なの?w

 ラストはキリカの父親がキリカを愛するあまり、自分の作った「セントブリッジ学院」(=聖橋が名字だから)という恥ずかしい名前の学校に転校させようとしてあの手この手で学校に介入し、最終的には予算を無くさせて生徒会を潰そうとしてきます。
 キリカは自分さえ犠牲になれば――と学校を飛び出そうとしますが、それに対抗する生徒会一同。懸案してまとめるのはもちろんヒカゲです。
具体的には――8億円の予算を全部キリカの株式投資にぶち込んで、キリカが卒業するまでの予算約36億円を獲得します。

 そしてキリカは学校に残留します。
最後に、「ヒカゲがいるから。ヒカゲと一緒がいいから」とまあ、可愛いことを言ってくれてお終いです。
まあこの会話はヒカゲが「え? それってウサギのこと?」と頓珍漢な勘違いをしてキリカに怒られるんですがw
でもこれなら「ヒカゲ……好き」なんて言っても「そうだよね、ウサギ可愛いよね」で済まされそうなところが怖いですね。残念キリカちゃん。そして女の子が大事な台詞を言っても「え? なんか言った?」とかの難聴系主人公に替わるウサギ勘違い系主人公。新しい。

 そう、このお話は女の子が可愛いんですよ!
ぽんかん8さんの描かれるイラストはもちろん、文の中でも可愛い!
たとえば、
「キリカー。会計予算陳情持ってきたけどー」
「ヒカゲが読んで」
「えっ、僕!? いいけど……」
「それが終わったら絵本も読んで」
「絵本!?」

とかとか!
「それを被って行けばキリカちゃんも安心して受け入れてくれますよ〜」
「と言って、アンパンマンの帽子を被らされた。扉をノックする。」
「キリカ、入るよ?」
「……!」
「何? もしかして……これ(アンパンマン)に触りたいの?」
「……(ぷい)」

とかとか!
会長が女も男もイケちゃうライオン系女子だったりとか、副会長がヒカゲの姉のヒナタに憧れてる故にヒカゲをものすんごい可愛がってくれるとか!
とにかく、ヒカゲハーレムと言ってもいいぐらい周りの女の子が充実しています。
相変わらずの杉井節も、
「〜そんな訳でこういう事態なのだよヒトシ」
「会長、僕の名前はヒカゲです」
「ああ、悪かったねヒトカゲ」
「ポケモンかよ!」
「ごめんごめん、リザード」
「進化しちゃってる!? しかも一文字も合ってねえ!」

いかんなく発揮されています。テンポが軽快で面白い。

 まあ探偵物……として読んだが故に肩透かしをくらったのもあって、星4つ★★★★☆ですね。
女の子の可愛さだけで言えば星5つ★★★★★です。

posted by mukudori at 16:00 | Comment(6) | TrackBack(0) | 講談社ラノベ文庫/BOX | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月07日

彼女がフラグをおられたら 俺、この転校が終わったら、あの娘と結婚するんだ/竹井 10日

 講談社ラノベ文庫新創刊記念! 2日連続更新しちゃいます!
第1弾はCUTEGさんのイラストに釣られたこれだ!

彼女がフラグをおられたら 俺、この転校が終わったら、あの娘と結婚するんだ (講談社ラノベ文庫)彼女がフラグをおられたら 俺、この転校が終わったら、あの娘と結婚するんだ (講談社ラノベ文庫)
竹井 10日 CUTEG

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フラグなんてバッキバキにしちまえ!

 颯太は他人の「フラグ」が見えるという能力を持っている。それは友情フラグ、恋愛フラグ、はたまた死亡フラグであったり……。そしてそれを折れる力も持っている。過去、客船事故で家族を亡くし、知らぬ街に転校してきた颯太。そこで出会う、様々な美少女たち。果たして、颯太のフラグやいかに――!?


 竹井10日先生は初めてなんですが、こんなに平凡かつ読み難い文章だとは思っていませんでした。
10歳の保健体育10歳の保健体育 (一迅社文庫 た 1-2) [文庫] / 竹井 10日 (著); 高見 明男 (イラスト); 一迅社 (刊)……ならぬ10歳からの竹井10日! なんつってねw

 まず、登場人物の名前が異様にきらびやか。
主人公の旗立颯太(はたたて そうた)はまあ良しとしましょう。
だがしかし!
菜波・K(ナイト)・ブレードフィールド
魔法ヶ沢茜(まほうがさわ あかね)龍騎士原月麦(りゅうきしばら つむぎ)聖帝小路美森(せいていこうじ みもり)盗賊山恵(とうぞくやま めぐむ)
……ってなんやねん
他の人もだけど、魔法ヶ沢さんと盗賊山くんは御先祖の経歴が非常に気になります。
まあこれは途中で出てくる幕間劇のエピソードに関わってる名前なんだろうけどね。それにしてもネーミングセンスが無さ過ぎるだろ……。

 そして地文がぬるい。というか定まっていない。作者が光臨なさっている
たとえば、
「〜スパイラルだ。どうでもいいけどスパイラルって響きがカッコいいから言ってる訳じゃないからね。スパイラル。」
や、
「茜が激しく菜波に追い詰められた。アニメーションで追い詰めます。」
や、
「メアリー・セレスト号というのは〜(中略)〜という都市伝説である。こわい。」
などなど、三人称神視点でもない作者視点が読むのに邪魔をします。
アニメーションで追い詰めるってなんやねん! いっこもシチュエーションが伝わってこーへんわ! こんなのを素面で書ける作者がこわい。

 さて、内容に触れますと、フラグが見える颯太は客船事故で生き残ったという経歴から周りを遠ざけます。具体的に言うと、見えるフラグを全部否定の言葉でバッキバキに折ります。
けれど何故かフラグの見えない少女・菜波と、フラグを折ってもすぐ復活する少女・茜たちと出会い、少し生き方を変えてみます。
 最終的には颯太への恋愛フラグが茜に立ち、同時に死亡フラグも立ちます。そして起こる事故――。
死亡フラグを回避させようとして颯太の取った行動は――より強い生存フラグを立てること。つまり茜へのキスでした。
 そして茜の死亡フラグは塗り替えられ、颯太への恋愛フラグがビン立ち。けれど、翌日の颯太が鏡を見ると、自分の頭に強い死亡フラグが立っていることがわかって――!?
 ……で、次回に続く、です。

 個人的にはフラグ、フラグ言ってんだからもっと「俺、お前のことが好きだから、この(不味い)料理を喰い終わったら結婚を申し込むよ!」「だ、ダーリン……!」みたいなことを想像して、フラグがもっと活躍するもんだと思ってたら活躍したのは最後の茜を助けるシーンだけ。

 肩透かしですね。CUTEGさんのイラストに騙されました。星1つ★☆☆☆☆地雷です

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2011年02月28日

化物語(上)/西尾 維新

 もう2月も終わり……早いですねー。
ちなみに3月最初の更新は――というと、もう決まっているのです。
ひな祭りの日の午前0時……このブログとあのブログにまたあの企画が来襲するかも!? 乞うご期待!

さて、2月の締めはアニメ化で一世を風靡したこれで!

化物語(上) (講談社BOX)化物語(上) (講談社BOX)
西尾 維新 VOFAN

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怪異が人を食うのではない、人が怪異に魅せられるのだ

 阿良々木暦は、ある日階段から落ちてきた少女を受け止めた。だがしかし、その少女には体重が無かったのだった――ここに、阿良々木と少女たちによる、「怪異」の物語が始まる!


「ひたぎクラブ」
 途中まで「クラブ」って部活のことか? と思っていましたが、謎が解けました。そうか、蟹かぁ。
でも重石神→重石蟹ってのはちょっと強引すぎる気が……。
なんで蟹……。じゃあ貧乏蟹とかもありだね!

 あと戦場ヶ原さん怖すぎる((((゜Д゜;))))
ホチキスにカッターで口の中を包囲した上、結局はホチキスで口内「バチン!」とか……。イテテ。
阿良々木くんの言ってた、「お前はツンデレじゃなくてツンドラだ」というのが的確すぎるww
 そしてハイパー毒舌。
「銅四十グラム、亜鉛二十五グラム、ニッケル十五グラム、照れ隠し五グラムに悪意九十七キロで 私の暴言は練成されているわ」「ちなみに照れ隠しというのは嘘よ」
「一番抜けちゃいけない要素抜けちゃった!?」

 ドMの人にはたまらんのでしょうが……ここまでのツンデレツンドラはちょっと私の手には負えないかな……。


「まよいマイマイ」
 これはまず、京極夏彦の「姑獲鳥の夏」を思い出しましたねー。関口くん(語り手)だけが見えてない、という叙述トリック。それの逆パターン。
 真宵自体は、あんまり可愛くないですねー。肉がえぐれて骨が見えるまで噛みつくロリ……小学生は嫌です。あと、単純で騙されやすいのもマイナスかなー。もうちょっと大人びた小学生(というか等身大の?)がいいのですよ。そこらへんのさじ加減ですね。
 
 でも、ここでの戦場ヶ原さんの「I love you」にはグラっときました。
「私、なあなあの関係って嫌なの」
それには大いに納得! このラノベ界では「お前らどっちかが告白しちまえば、くっつけるんだよ! さっさとくっついちまえ!」というのが多いですからね。

 そしてこの章での名言キタ━(゚∀゚)━!
「それにしても、見蕩れるの蕩れるって、すごい言葉よね。知ってる? 草冠に湯って書くのよ。私の中では、草冠に明るいの、萌えのさらに一段階上を行く、次世代を担うセンシティブな言葉として、期待が集まっているわ。メイド蕩れー、とか、猫耳蕩れー、とか、そんなこと言っちゃったりして」
 まさか最初の言葉遊びのこれが、最後の伏線になっているとは誰が思ったでしょうか……。素直に感心しました。

「I love you」に対して、「戦場ヶ原、蕩れ」と告白する阿良々木の心境やいかに。やっぱりMなのか。


「するがモンキー」
 これは神原駿河という、色々な属性をこれでもかとかき集めた少女の物語です。
たとえば、ボーイッシュ、ショートカット、バスケ少女、全国大会出場、キャプテン、ゴミ部屋、BL本好き、ネコ属性、百合属性……です。多過ぎだ!
 この章で感心したのは「ヴァルハラコンビ」の命名ですね。「神原の神」と、「戦場ヶ原の戦」で神々の戦――「ヴァルハラ」とこぎつけるとは。中学生の駿河の知能、恐るべし。というより、そこまで考えてキャラ名を考えた西尾維新恐るべし。いやむしろその逆パターンか?

 猿の手については特筆することはありません。ただ、駿河がひたぎのことが好きで阿良々木に嫉妬し、本物の猿の手ではなくて、悪魔の手に願ってしまったこと。そして最後は、戦場ヶ原の大胆な告白――「阿良々木くんを殺したら、貴女を殺すわ」という宣言で幕を閉じます。

 それよりこの章は可愛いシーンが多かった!
阿良々木が怪我をして倒れているときに、スカートの戦場ヶ原が顔の上を跨いで、「起き上がれるようになるまで、サービスよ」とか言ったり! ツンドラがデレたーーー!!
 忍ちゃん(元、吸血鬼)が阿良々木に赤ちゃん抱っこされるようにして血を吸ったり! こんなの私ならちょっとコレステロール高い血ですけど、いくらでもあげちゃうよ!


 でも結局、上巻を読み終えても、忍が阿良々木を襲った理由とかメメが退治した経緯とか、羽川が猫に憑かれた経緯もわからなかったです。単語を出すだけ出して放置ってのはちょっと気に食わないなー。
 ということで、不親切設計を加味して星4つ★★★★☆です。

posted by mukudori at 00:50 | Comment(2) | TrackBack(0) | 講談社ラノベ文庫/BOX | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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