2015年04月04日

問題児たちが異世界から来るそうですよ? 03 そう……巨龍召喚/竜ノ湖 太郎

問題児たちが異世界から来るそうですよ?  そう……巨龍召喚 (角川スニーカー文庫)問題児たちが異世界から来るそうですよ? そう……巨龍召喚 (角川スニーカー文庫)
竜ノ湖 太郎 天之有

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そう……巨龍召喚

 箱庭にて、本格的に『ノーネーム』の復興をしている問題児たち。飛鳥も耀も頑張っているが、その中でも十六夜は……なんと、この階層の権利書をギフトゲームに勝って奪ってきて!? その後には『龍角を持つ鷲獅(ドラコ・グライフ)』という連盟から、アンダーウッドという巨大樹の麓での収穫祭に招待され、十六夜だけをホームに置いて参加することにするが……耀はいつも一緒だった三毛猫がいないことに気付き、更には十六夜が大切にしていたヘッドホンを壊してしまったことでパニックに!? アニメ化もされた人気シリーズ、第3弾!


 世間では、この問題児シリーズが「第一部完結! 伏線回収スゲー!! それに次からは、タイトルや絵師も変えて六月に発刊だってよ!!!」……と、楽しそうにやっておられますが、うん、ごめん!
三巻とか、マジで「え、いまさらレビューすんの?」と言われても仕方ないっすよねww
ですがね、一応私の中のルールとしては、新作を買う度にさっさと『ネタバレあらすじ&レビュー』をしていたら、これで満足して実際にその本を買わない人もいるだろうなー。
……とも考えているので、最低でも発売日から一ヶ月ぐらいは間を空けて、このような記事を投稿しているのですよー。
でもたまに、大好きな作家さんの作品なら我慢出来ずに読んでしまって投稿することもありますが、そこは勘弁してくださいm(。_。)m

 ネタバレあらすじー。
 飛鳥は『ノーネーム』の持っている畑をディーンで耕す。耀は二巻で知り合った『ウィル・オ・ウィスプ』のメンバーと交渉して、『一度点けたら消えないランタン』を流してもらうように。そして十六夜は、一巻の時に箱庭に来るなり殴り倒した白蛇(白雪姫という女性体も取れる)のギフトゲームにて勝利し、階層の権利書を取ってきたので、ジンは大感激。十六夜が風呂に入っていると、そこにレティシアやリリが十六夜をねぎらおうと背中を流すために入ってくる。そんな時に脱衣所ではいつも耀のそばにいる三毛猫が十六夜の持ち物からヘッドホンを盗って行って、自分も雲隠れ。→なので普通なら十六夜が行くはずだった収穫祭に耀が行く。→十六夜の過去話。あまりに人間として異質な能力を持つ十六夜は、孤児院を盥回しにされていた。誰かがその能力を悪用するために引き取っては捨てられたり、「こんな子供、自分たちの手には負えない!」と思われては捨てられ……。最終的に、悪用される前に相手を陥れることを覚えた十六夜は大金を貯めて、ネットで「俺を捕まえられたら、この金を全てやるよ!」と写真付きの広告を出すが、山の中の小屋でたくさんのアタッシェケースと一緒に待っていても誰も来ない。タイムリミットぎりぎりになって諦めていると、そこにやって来たのは金糸雀(カナリア)という二十代ぐらいの女性だった。そして十六夜は、『カナリアホーム』という十六夜のような特質的能力を持った子供たちが集まるところに入った。ヘッドホンも、ホーム仲間の焔(ほむら)という機械関係に強い少年が十六夜のために作ってくれたものだった。十歳で拾われてから金糸雀が死ぬまで、十六夜はホームにいた。→収穫祭に行った飛鳥たちはいろいろな種族に出会うが、そこには二巻で出て来た『サラマンドラ』のリーダー、マンドラの姉であるサラが現れて、「あの時は妹が世話になったね」と挨拶してくる。『ウィル・オ・ウィスプ』のジャックとアーシャとも再会。そうして収穫祭が始まるのを待っていると、耀は自分の持ち物の中に、十六夜のヘッドホンがあるのを確認して愕然とする。混乱しているところに黒ウサギが来て、「それはまさか、十六夜さんの……!?」「ち、違っ……!」と混乱しているところに巨人族が襲来してくる。収穫祭にやって来たみんなで奮戦していると、一人の女剣士が巨人どもをあっという間に倒してくれた。飛鳥たちはサラに連れられて、「おそらく、これが巨人族が攻めてきた理由だろう」と言って、『バロールの死眼』を見せてくる。サラは「いまはただの岩石にしか見えないが、一度封印を解けば百人程度の魔王ぐらいならば殺せるもの」だと言う。その後、こっそりと耀に着いてきた三毛猫が耀と再会し、ヘッドホンの経緯を飛鳥に話して、「三毛猫だけが悪いんじゃなくって、私の弱さも関係しているんだと思う。だから、これをなんとか直したい!」と告げると飛鳥も「ここは箱庭だもの。こんなに粉々になっていても、直す技術があるかもしれないわ。探しましょう!」と快く手伝うのを約束してくれた。→十六夜の過去、金糸雀が死んでから「弁護士だ」という燕尾服で山高帽の怪しい男が十六夜を訊ねてやってくる。十六夜に遺されたものは、金糸雀との日記のような分厚い原稿だった。読んでいると、あと少しで終わり……というところで金糸雀の文章は「いま君が時計を見ると、○○月○○日の、××時××分、××秒××だろうね。合っているかな?」と書かれていたので時計を見ると、その通りだった。その続きには、箱庭でのギフトゲームに近いものが書かれており、「十六夜が負けたら、ホームのみんなを連れて行くよ。このゲームの期限は十八時までだ」とあったので、十六夜も焦って解く。そして十六夜がそれの答えを提示したのは弁護士の男で、「そういや、生死の境目にやってくるっていう神霊がいたな。確か、名前は十字架の男爵(クロア=バロン)だったか」「お見事。正解だ。金糸雀が目を掛けていただけはある」と看破するとバロンは十六夜を襲ってきた。バロンの能力で異次元に移って攻撃をし合うが、『金糸雀とのゲーム』のタイムリミットが迫っていたので十六夜も本気になる。バロンもそれに気付き、いまいる異次元を収縮させて「このままだと、世界全てが崩落するぞ! 現実世界にいる、君のホームの仲間たちもだ! 助けたいのなら、君の『ギフト』を発現させろ!!」と言われたので、十六夜は異次元を崩壊させる。気付いたらカナリアホームに戻っていたので、金糸雀の手記の最後のページまで読むと、箱庭への招待状を開ける気分になり、喜んで箱庭へとやって来た。→耀、飛鳥、黒ウサギの三人でヘッドホンをどうにかしようと悩むが、そこに巨人族がまたも濃霧とともに襲来する。しかし、「この巨人族がケルト伝説のものならば――」と考えたジンによって、ジンは自分のギフトとなった『精霊使役者(ジーニアー)』を使い、二巻で倒したペストを呼び出して巨人族を悉く圧倒する。耀はその隙に、巨人を操っている竪琴の主を見つけて、一人だけで竪琴を奪った。→戦闘が終わり、ヘッドホンのことをみんなに話すと、最初の巨人襲撃の時に強大な強さを見せつけた女剣士はフェイス・レスと言うそうで、『ウィル・オ・ウィスプ』のリーダーのクイーン・ハロウィンが懇意にしている招待客らしい。彼女によって、耀が祈り、耀がいた元の時代に同じものがあったならばそれを召喚することが出来る、と。耀は「父さんが持っていたから家にはあるはず」と言って、苦しいこともあったけど、それ以上に楽しい友達が出来たので、箱庭に来た自分の判断は間違っていなかったんだ、と吹っ切れていた。→エピローグ。レティシアと一緒にアンダーウッドに来た十六夜。黒ウサギが訊くと、十六夜はポケットから小瓶を取り出し、「周囲に猫の毛がたっぷりと残っていたから、ここまであからさまだと怒る気にもなんねえよ。春日部の様子だと、あいつは関係してないみたいだしな」と、三毛猫の毛を見せた。しかし、そこで夜空の星が一つ、消えた。詩が流れ、耀が奪ったはずの竪琴が鳴り響き……なんと、アンダーウッドのところに巨大な純血の龍が出現した。混乱の中でレティシアも攫われ、十六夜たちは一方的にゲームに参加させられる。レティシアは攫われる前に「いいか、『十三番目の太陽を撃て』……!」と言い残した。最後まで迷い、金糸雀が昔箱庭にいて、そして異世界の日本で死んだということを十六夜には伝えないまま……。

 来たよ……。来たよ……。
またもの、「浮き足立つ」の誤用がな!!
スニーカー文庫リニューアル前の初版の12Pなのですが、本当に最初の十六夜が現代にいたころの内心でこう表現しているので、その後から「十六夜の持つ能力(知識や頭脳含む)は、そこいらの大人たちには理解出来ないぐらいすごいもの」などと描写されても「はあ? こんな誤用をするやつがか?」と思ってしまったので、それで少し冷めた目線になったかなあ。
 そして、165P! なんで地の文で女剣士(フェイス・レス)の格好を表現するのに、「顔の上半分を隠す白黒の仮面」やら「白いドレススカート」やら「美しい白色の髪の毛」、「白銀の鎧」を連ねて書いた後に、「〜これらは余すことなく、巨人族の血で染まっていたのだ。」とか書くのかなあ……。三人称に近い飛鳥の視点なのでしょうけれど、「全部が巨人の血で染まっていた。」なら、色とかはわかんねーだろ。
「巨人の血で全身が染まるぐらいに強い」のを強調したいのか、それとも「全身が白銀っぽい純潔な色で揃えていて美しい」のか……。どちらかを選択しなきゃいけませんよ、作者先生。
両方を兼ね備えたものにしたいのなら、「ほんのわずかに残って見える白銀が、彼女の元の髪の毛(ドレス&鎧&仮面)が美しい白だということを示していた。」とか書くようにしてくれ。
ですがむしろ、全身を血で染まらせない方がそのキャラを強く見せるように思います。たとえば、「女剣士(フェイス・レス)が自分の剣の刀身を払うと、鮮やかな血が散った。」とか。
 その後も読んでいて「あれ?」と思ったのが、190Pの三人称で地の文なのに耀のことを「悩む耀だが〜」「三毛猫を受け取った春日部は〜」と二つの呼び方で書いているので、一瞬「春日部って誰だよ!?」と混乱しました。
それにも関係するのですが、致命的に嫌だと感じたのは、「この三巻だけなのかな?」とは思ったのですが、ライトノベルとはいえ小説なのに、『…(三点リーダ)』や『―』を奇数で使うんですよね、この作者は。『小説 作法』でぐぐれば出て来るのですが、普通『…』や『―』を使う時は、『……』や『――』みたいな感じで二つ並べるのが基本なんですが。小学校高学年ぐらいの時に国語の授業の作文作法で習った気もします。
なので、ラノベだけに限らず他の小説家さんはほとんどそういう基本を守っているので、それに慣れたらこの部分が読んでいて気になって気になって……ちょっと苦痛でした。
 それにさあ、耀よ。竪琴を奪う時に、地の文で「倒すまでは行かずとも、あの竪琴を奪えれば……!」「自分で勝ち取った成果を、この腕で抱き締める。」とありますが……これさ、おまえ(耀)が最初からうじうじ・ぐずぐず悩んでなければ良かったんじゃね? 「あの竪琴を破壊出来たらラッキーだと思っておこう。でも、最低でも奪って、戦闘不能にしてやる!」とか。だから見せ場なのに、カタルシスが無いんですよね。もっと十六夜VSバロンの戦闘みたいに好戦的に行こうぜ! ニア ガンガン行こうぜ!!
でもまあ耀の性格を考えたら、他の女子キャラは明るい&大らか&尊大&突っ込み役な子ばかりなので、作者的にはキャラ被りの懸念があって、耀をボケ気味なキャラ&内向的な性格にするのは仕方ないのかもしれませんが。
 最後の突っ込みは249P。「三毛猫」のルビが「三(き)毛(け)猫(ねこ)」になってますよー。
 まあ、ちょっと苦言ばかりになりましたが、最後の方での耀が「父さんがこのヘッドホンはビンテージ物だって言ってたから」と言うので、「やっぱり耀は十六夜よりも未来から来た人間なんだな! それにこの巻の表紙にて十六夜のヘッドホンを着けている耀の姿を見ても、耳の部分のエンブレムが『炎』だから、もしかしたら十六夜のカナリアホーム仲間の焔が社長か技術者になって、自分の名前をデザインしたものをエンブレムにしたのかも!」とか、憶測するのが楽しくて止まりませんね!
 フェイス・レスもバロンがもう一度箱庭に甦らせた金糸雀なのかなー、とか考えたり。十六夜が戦闘中に嫌になるほど「こいつは生死を操る神! おまえにとっては、ゾンビなんかもお手の物だろ!」とか言ってますし。

 でも結構突っ込み入れたので、評価も同じく下がります。星2つ★★☆☆☆。プチ地雷だぜ!

posted by mukudori at 23:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 角川スニーカー文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月11日

やっぱチョロインでしょ! 01/吉川 兵保

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高校一年生の野々宮一平(ののみや いっぺい)は、オタク両親から産まれたサラブレッドだ。異能に憧れ、スタンドを欲しがり、独自の武術をたしなむ毎日……。そんな黒歴史を謳歌している一平の前に現れたのは、異界へのゲート!? いままでに「もしも」、の時を考えてきた一平の妄想生活を生かす時がやって来た! 両親に残すのは、自分の生徒手帳と「異世界キタ! たぶんハーレム。じゃあね〜(´∀`)/」というメモだけ。そして一平がゲートに入ると、召喚されたところにいたのは……65歳のババア魔法使い!? 『小説家になろう』での人気作がスニーカー文庫から登場! キタコレ!!


 嫌いじゃあない……むしろ、好きだよ、こういうの!
 もうね、「ヒロインが65歳のババア」ってことも加味しつつ、最初っから笑いを取りに来ているスタイルな突っ込み文体……嫌いじゃねえぜ!!
 でもなあ……。255Pという薄さで、「のうりん」みたいにイラストやフォントいじりで笑いを取ってくるのは、ちと残念ですね。
だって、元々の『なろう』に掲載していた時って、別段フォントいじりとかは出来なかったんでしょう?
設定自体は面白いんだから、オリジナルを究めて、文章だけで面白さを伝えて欲しかったです。

 ネタバレあらすじー。この話はほぼネットスラングネタやオタクネタを詰め込んでいる感じなので、動きがなくって……そういうのを省いたネタバレあらすじなので、かなり短いです。
 一平、「異世界キタコレ! 召喚相手はチョロインでよろしく!」と異世界へのゲートに飛び込んだら、そこにいたのは……65歳のババア、リュリュだった。だが一平がいろんなファンタジーのサブカル知識を披露すると、「説明する前なのに、なんでそれがわかったんじゃ!?」と驚いたりしているうちに、リュリュ(65歳)は本格的に一平に惚れる。→一平は次元魔法を使える、自称天才なリュリュに「なあ、ババア。昔は綺麗でモテてたんだろ? 若返るとか、出来ねーの?」「出来るが、三日若返る魔法を使うのに、その魔力は三日経たないと回復出来んのじゃ。魔力に変換出来るモンスターの魔石とかがあっても、ドラゴンレベルのやつでも難しいんじゃよ……」「えっ、この世界ってドラゴンとかいるの!? よし、決めた! 倒しに行こうぜ!」と一平はやる気満々でドラゴン退治に。→そこで出会ったのはドラゴン(竜)ではなく……古代龍と呼ばれている、莫大な魔力を帯びたウルフ系の伝説の魔物だった。リュリュは「古代龍じゃと!? い、イッペーよ……。この世界では、古代龍は人生で一度見れたらラッキーなレベルなやつで、人類ではどんな方法でも敵わないから、もう帰ろう……って!?」「よっし、喰らえ! 俺の徒手空拳最強の技――『天乱八手』!!」「……って言ってるのに、なんで行っちゃうんじゃーーっっ!!」と立ち向かうが、古代龍はさすがに伝説レベルに防御が硬くて温厚な性格だったので、一平の攻撃など軽くいなす。その時に何故か空想と妄想の産物だった『天乱八手』はちょぴり効いて、古代龍の外殻の一部を得る。そして古代龍に一平は攻撃の際に負った怪我も古代龍に舐めて治してもらい、リュリュの家に帰った。→そして莫大な魔力を持つ古代龍の外殻をアイテムに使って、リュリュは「怪我が治ったら俺は出て行くからな!」と言っていた一平に着いて行こうと、自分に若返りの魔法をかけると……若返り過ぎて、ロリっ子になってしまったのだった。1巻終わり。

 うん……地の文(三人称)での冷静な突っ込みとかは嫌いじゃないよ。むしろ好き。大好き。キレッキレでイイネ! って感じです。
 でも確かに面白いんだけど……どうにもこうにも、話もページも薄い!
 それとね、イラストレーターの犬江しんすけさん……。一平の母親がどう見てもストライク・ウィッチーズの主人公のコスプレでボブカットなのに、地の文では156Pで「長い黒髪を掻き上げ〜」って書いてるんですが……。
さーて、誰が悪いのかな? イラストを指定した編集さんも悪いし、よく読んでない犬江さんも悪いし、最終確認をしなかった作者も悪いと思うんですよね……。まあ、新人……というかスカウトされた作者なら、自分の文章と違っていても、上の人(編集さんとか)にそう強く、「間違ってるんで、描き直してください!」とかは言えないんだろうなあ。
 でも、リーダビリティはすごく良かったですよ。遅読な私でも、暇を見つけつつ読んで行って、三日ぐらいで完読出来ましたからねー。
それに、リュリュも「コーヒー」を「コーシー」と言ってしまうような、ババアなところとかに萌えました。チクショウ、私はおばあちゃんっ子だったんだよ!

 欠点が結構ありつつも読んでいて面白かったのは間違いないので、星の評価が難しいんですよねぇ……。
よし、期待を込めて(笑)の星4つ★★★★☆! 次巻が出たら買うぐらいには面白かったよ!
でも次の巻ではどうなるかなあ。リュリュが外見だけはババアじゃなくなったから、今巻での「ふざけんな、このババア!」「ババアって言うなー!」って感じの掛け合いがもう見れないだろうし……。

posted by mukudori at 23:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 角川スニーカー文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月09日

神様ライフ 01/気がつけば毛玉

「更新は最低でも一週間に一度!」……と豪語していたのに、前の更新から一週間以上空いてしまってすみません!
代わりに今週はもう一本更新するから許してください!w
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『チート』と書いて、『神様』と呼べ

 純粋な日本人の上月悠斗(こうづき ゆうと)はVRネットゲーの『A.W.Online』にハマっていた。キャラのジョブは魔法使い系上級職の「マジック・ルーラー」で、レベルは150。ほとんどの魔法を会得している。そんなゲーム中心のだらけた高校生活を日本で楽しんでいたはずが――目覚めたら、どこかの村の祭壇!? 「あー、これって寝ぼけてイベントやってんのかな?」と思いつつ、村人に「神さま、雨を降らせてください!」と言われて雨を降らせる呪文を唱えると、豪雨によって渇水で困っていた村人たちは驚喜する。だが、ログアウトしようとしても、GM(管理人)に連絡しようとしても出来なくて!? 「小説家になろう」からやってきた作者による、スニーカー文庫一押しの書き下ろし作品!


 うわぁ……。えーっと、どう評価していいものか……。
とりあえず、つまらないことはお約束します
 まず、イラストにも「のうりん」のようなパロ要素&挿絵でお遊び要素を入れてきて、最後のバトルはモノクロ挿絵の見開きで、主人公の「やかましぃぃいいい!!」という台詞と一撃で倒す。バトルの緊迫感、ゼロ。まったくもって、ゼロ。永遠の、0。
 そして関わってくる女子(ヒロイン)たちは……
・ルナリエッタ……やけに強いメイド。最後まで読んでも、こいつの正体がわからない。
・アルマ……巫女。弱いくせに、お前は何がしたいの?
・クーティア……獣人族の幼女。全然関係ないお前が出て来た意味は?
……もう、ね……(遠い目)。なんと言ったらいいのか……「なろう」からの拾い上げの新人のくせに続刊前提の話作らせるんじゃねーよ、スニーカー!!

 さあ、ネタバレあらすじ、いっくよー!
 VRゲームが大好きな高校生の悠斗が目覚めると祭壇に載せられていて、「おお、神さまだ!」「雨を降らせてください!」とゲームの中のディルカ村の人たちに出迎えられたので、「ああ、ゲームの続きか」と思って『ヘビー・レイン』という魔法で雨を降らせる。本当に雨が降って、村人たちは大歓喜。だが悠斗は「いつになったらこのイベント終わるんだ?」と思っていて、アルマという巫女の少女と、『神さまの家』に仕えているルナリエッタという流れのメイドに出会う。→それから何日も経過しても、ログアウトやGMへの連絡が出来ないので、「もしかして俺、本物のゲームの中に入っちゃったのか!?」と思って愕然とする。だが、雨は嫌になるほど降らせたので、今度は家に通ってくる怪我人や足腰の弱った老人たちに『ヒール』という回復魔法をする生活に。そこで十歳の幼女のクーティアの愛犬のポメラニアンのスフレちゃんを見つけてあげたり。だらけた生活の中でアルマに訊くと、「ユートさまはご存じではないのですか? この国のみんなのレベルは50ぐらいですよ? そこまで行ったらほとんどのモンスターに勝てるんで、みんなレベル上げをやめちゃうんです。50レベル以上はなるのが難しいんですよ。レベル70以上だったら、もう宮廷魔術師レベルですね!」「俺……レベル150なんだけど……」「えええっ!? すごい! やっぱりユートさまは神さまですね!」と褒め称えられる。それで自分も何かしなければ、と思い立った悠斗は森にイノシシ狩りに。そこで偶然『赤ヨロイ』という、村人たちに恐れられていた伝説の巨大イノシシを討伐して、更に「「「さすが神さま!!!」」」と宴が催される。→村に冒険者たちが集まっていることを知る。どうやらダンジョンが村の近くに出来たらしい。しかし悠斗は村で育てている植物たちが元気を失くしたことの方が大事で、「もしかしてこれは……地面から栄養を奪い取る、『渇きの王』の仕業か!?」と、現実のゲームの中にあったイベントが起こったことに気付く。悠斗はアルマや、やけにホウキでの攻撃力が高くて強い謎のメイドであるルナリエッタを共にして、『渇きの王』の住むダンジョンに入る。→最深部で渇きの王に会って、相手が長い台詞を吐いているところに「やっかましぃぃいいい!!」と、悠斗は自分が使える最高威力の魔法で渇きの王を吹き飛ばす。ダンジョンを形成している『ダンジョン・コア』にも攻撃が当たったので、そのダンジョンは崩壊して、そこでレベル上げをしたかった冒険者たちに恨まれることに。→エピローグ。悠斗に『冒険者ギルド』から手紙が。ルナリエッタが言うには、「まあ、せっかくのダンジョンを壊した件でしょうね。きっとお偉いさんにめちゃくちゃ怒られると思いますよ」と言われて、今度はそちらに向かうことに決めたのだった。

 うーん、挿絵パロディが寒すぎる。たぶんリスペクトオマージュしている「のうりん」と比べたら失礼なレベルです。「のうりん」の方がよっぽど作者と絵師さんの息が合ってますよ。
 そして内容は……クーティアの犬探しとか、イノシシ狩りとか……要らない要素が多過ぎる。きっとこれはページ稼ぎだと思います。もう最初っからボス倒して来いよ。
 つーか、「これ書いたの、小説書き初心者?」と訊きたくなるレベルで構成や言い回しや異世界に合っていない口調(アルマによる、「お兄ちゃん、朝だよ、起きて〜! って言って起こすと神さまが喜ぶ、ってルナリエッタさんに教わったので〜」)などで、なんだかせっかくの異世界ファンタジーの基盤が揺らいでいますね。この世界を構築しているガッチリとした筆力が全然作者に伴って無いんですよ。これなら、「祝福」の方が上手いですね。読みやすいし、ギャグもパロディに頼らずに笑わせてくれます。
 バトル描写も、「俺はモンスターの○○を倒した。こいつはレベル30ってところかな。こんなことなら、レベル50の人たちに頼って、序盤の露払いをしてもらっていたら良かったよ。『渇きの王』との戦いのために、SPは取っておきたいし……」とか、一ページも掛けずに終わりますからね!

 そういうことで、星1つ★☆☆☆☆。地雷だよ!

posted by mukudori at 23:45 | Comment(8) | TrackBack(0) | 角川スニーカー文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月15日

この素晴らしい世界に祝福を! 01 あぁ、駄女神さま/暁 なつめ

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あぁ、駄女神さま

 交差点で車(正確にはトラクター)に轢かれようとした女の子を助けたお陰で死んだ佐藤和真(さとう かずま)。目覚めるとそこには女神がいて!? 「あなたが助けようとしたお陰で、逆にあの女の子は骨折したんですよ? だって、トラックじゃなくて『トラクター』でしたから。スピードも出てなかったので、すぐに止まれたのに(笑)。しかも、あなたの死因は驚いたことでの心臓マヒ! プークスクス!! ま、それはともかく、これから魔王が蔓延る異世界に飛ばしますけど、何か一つだけ必要なものをあげますよ。なんでもどうぞ」女神が衝撃の真実を笑いながら告げると、カズマは「なら、お前」と言って、女神・アクアを持って行って!? 「小説家になろう」で1900万PVを記録した人気小説!


 お、おぅ……。
なんというか、「なろう」って……こういう作品が好まれているんですね……。
いや、別に「嫌いな作風」って訳じゃあないんですよ。途中に挟まれるギャグなどは面白いんですが……ラストのあっけなさとか、「なろう」の原文は読んでいないのですが「え、これで出版しちゃっていいの?」と思わされました。
 それと1巻でのエピソードが細切れすぎて、「このエピソード、別に必要ねえよな……」と思うこともしばしば。これも「なろう」のユーザーが「一度の文字数は少なくても、頻度高く更新!」を求めている弊害かなー、と思いました。
 あと、女の子が全員残念すぎて、可愛い(萌える)子がいない。みーんな、ギャグ傭員。ここ、本当に残念なポイントですね。

 ネタバレあらすじー。
 引き籠もり高校生のカズマ、新作のネットゲームを買いに行った時に事故に遭いそうな女の子を助けて死に、女神・アクアの元に行く。そこで散々馬鹿にされたので、「なんでも、って言ったな? ならお前だ。女神なりに強いところを見せてくれよ?」とアクアを連れて異世界に行く。→最初の街では一応アクア教という宗教は存在しているが、妹分のエリスという女神の信仰の方が流行っているらしい。エリス教徒のおじさんが「お嬢ちゃん、いくらなんでも人気が無いとはいえ、一応女神さまなお方を騙っちゃあいけねえよ。でも、アクアさまはエリスさまの姉貴分だから、困っているんならちょっとだけお金を分けてあげるよ」と親切にしてくれる。それで二人は冒険者ギルドに登録。だが……それから数日は日雇いのバイトを終わらせて、馬小屋で寝る、といった行動しかしていなかった。それでアクアは、「こんなの女神の仕事じゃあありません! 何か! 何かそれらしい依頼をこなしましょう!」とようやく気付いた。だが、辺境の田舎町なここには依頼が少ない。唯一、『ジャイアントトード5匹の討伐』という依頼を見つけて、二人で向かう。だが、さっそく出会ったジャイアントトード(巨大カエル)にアクアが丸呑みされる。カズマはなんとかそいつを倒してアクアを救出するが、アクアには「怖い……。カエル……怖い……。暗くて、臭くて、ぬるぬるって……」とトラウマが植え付けられていた。二人でカエルに立ち向かうのはキツイ、と思ってギルドに「仲間募集!」の貼り紙を出す。そこに来た、めぐみんという、魔力の高い紅魔族(こうまぞく)のロリっ子魔法使い。それでカエル討伐に行き、めぐみんがぶっ放したのは、最高威力を誇る『爆裂魔法』。ただし、めぐみんクラスだと一日に一回しか使えない。……なので、またもアクアとめぐみんが食われているところに、カズマがトドメを刺す、ということでなんとかこの『ジャイアントトード5匹の討伐』依頼はこなせた。女子二人は心に深いトラウマを負ったが。ギルドに討伐完了の報告をしに行くと、「私もこのパーティに入れてくれないだろうか!」と美人な鎧姿のお姉さんがカズマを捉まえる。ダクネスという彼女は、クルセイダーという盾的な役割をする職業で……ドMだった。パーティが四名に。→カエルの討伐でカズマもレベルが上がったので、スキルについて学ぶことに。とりあえず、初級魔法と盗賊スキルを学ぶ。盗賊のお姉さんからスキルを学んだ時に、「よっし、じゃあ――『スティール!!』」と試してみると、お姉さんのパンツが手元に。そう、カズマは――他のステータスは低いが、運の値だけはべらぼうに高いのだった。それでお姉さんの有り金全てと引き換えにしてパンツを返してあげる。→『アンデッドモンスター討伐』の依頼を受ける。おそらく『ゾンビメーカー』あたりがいるんだろうと思って夜の墓場に行くと……なんと、死霊系で最強クラスのリッチーがいた。だがこのリッチーは心優しい美人で、「死んだ人をアークプリーストによってきちんと葬儀をさせると結構なお金が掛かるでしょう? それだから普通に土葬されて、天に逝くのをさまよっている子たちを私が夜な夜な送ってあげてるんです。でも、私の魔力に反応して、骸骨たちが目覚めてしまっているみたいで……」と言うのを聞いて、討伐中止。→魔王軍の幹部がこの街から少し離れたところに拠点を構えた、と噂で聞く。めぐみんは「一日一回は爆裂魔法を撃たないとイライラする」というので、カズマが街外れに連れて行って、丘の上の廃城に向けて撃たせる。それから何日かして――街中に、「大変です! 魔王軍幹部のデュラハンが来ました! 冒険者の方々は入り口に集まってください!」とアナウンスが流れる。そこでデュラハンは、「吾輩の城に……毎日毎日とんでもない爆裂魔法を撃ってくるのは誰だあああああっっ!!」と激おこ。冒険者のみんなも薄々わかっていたけど……もちろん、めぐみんの所為でした☆ なのでデュラハンはめぐみんのパーティのダクネスに『死の宣告』的な魔法を掛けて、「これで懲りただろう! その娘はこのままでは一週間後に死ぬぞ! その前に吾輩の城にやってきて、最上階の吾輩を倒すんだな! もう爆裂魔法は撃つでないぞ!」と言って帰るが、そこにアクアが魔法を掛けて「一応女神の私にかかれば、この程度チョロイですよ!」とあっさり解呪。→お金が無いので、またクエストを受けることに。『湖が濁って、魔物が集まってくるので、湖の浄化をお願いします!』というのがあったので、アークプリーストのアクアが奮起する。だが、ワニ系の魔物がいる湖にどうやって近付いて浄化させようか……と悩んでいたが、カズマに妙案が閃く。それは――アクアを鎖の付いた頑丈な鉄の檻の中に入れて、浄化が終わるまで湖に沈める……というものだった。それで七時間後……なんとかアクアは浄化を終わらせたが、「ワニが……ワニが集まって、鉄の檻を、ガブッ! って……」と新たなトラウマを植え付けられる。アクアが「もう、外の世界には出たくないです……。オソト、コワイ……」と言っているのでそのまま檻を馬車で運んでいると、「アクアさまじゃあありませんか!」とソードマスターのミツルギキョウヤという男が寄ってくる。それでアクアも、カズマの前に『魔剣グラム』を与えてこの世界に来させた人間だと思い至る。「アクアさまを自由にしろ! 勝負だ! 僕が負けたら、なんでも一つ言うことを聞いてやるから!」と言ってきたので、カズマは盗賊技でさっそく相手の魔剣グラムを奪い取り、自分のショートソードでミツルギの頭を小突いて勝利。ちなみにその後、魔剣グラムは売りました。→デュラハンが、「サトウカズマとそのパーティメンバー」を指名して、街にやってくる。なんでも、あの後「城に向かって爆裂魔法を撃つ快感が忘れられなかった」というめぐみんが毎日通っていたと言う。そして「全然吾輩の城に来る気配が無いが、仲間が死ぬのを貴様は見過ごすのか!」と言ったところに、ピンピンとしているダクネスがやってくる。デュラハン、唖然。そしてキレたデュラハンは冒険者たちを切り捨てて殺して行くが、カズマが初級魔法で水を出して(クリエイト・ウォーター)、凍らせて(フリーズ)、デュラハンの足場を固めようとしたが、水を出した時に一瞬「ビクッ!」とされたのに気付く。そして盗技を使ってミツルギの時のように武器を奪おうとするが、さすがに相手は魔王軍の幹部だけあって、効かない。だが「こいつはクリエイト・ウォーターに反応していた……。もしかして、水が弱点か?」と思ってアクアに「お前一応、水の女神だろうがー! たっぷり水を出せえええっっ!!」と言うと、洪水のごとく水が出される。それで弱ったデュラハンに、カズマは「スティールッ!」とかますと、「あの……その、首、返してもらえませんかね……?」とデュラハンの剣よりも大事な首を盗っていた。そして首は冒険者たちに「お前ら、サッカーって知ってるか!? こういう丸いものを――脚で蹴って遊ぶ競技のことだよぉぉおおっっ!!」と蹴って渡す。デュラハン、大泣き。そこにデュラハンの攻撃を耐えきったダクネスが、鎧に向けて重い剣の一撃を放つ。これによって『魔王の加護』が与えられていた鎧は砕け、アクアの「セイクリッド・アンデッド・リターン!」という強制浄化魔法が効いて、デュラハンは死ぬ。→エピローグ。デュラハンによって殺された者たちも、アクアは「すぐに死んだぐらいなら、私なら復活させられるんですよ」と言って生かされていた。そしてカズマたちに与えられる報奨金――なんと三億エリス。「魔王なんて倒さなくても、一気に大金持ち生活だぜ!」と思っていたけれど、めぐみんの爆裂魔法で建物が巻き込まれて壊されたり、アクアの引き起こした洪水による被害金額は――三億四千万エリス。借金を背負って二巻に続く!

 えーっと……ギャグ小説ですか?
ミツルギのこと(実は、後半のデュラハンの時に「あの魔剣を持ったソードマスターの兄ちゃんが来れば!」「百人力だぜ!」とか冒険者たちに言われてました)も解決してないし、途中のリッチーとかなんで出てきたの? そしてデュラハンの弱点が水(しかもカズマが出せる初級魔法程度のもので慌てる)って……どっかで伏線とか説明されてた? 私が読んできた本やゲームでは、「デュラハンの弱点は水!」とかは別に書いて無かったんですけど……。あと、それなら逆説的に考えて、めぐみんの爆裂魔法を「はっはっは! この程度の灼熱なぞ生温いわあ!」とか喜んで受け入れそうなものですが……。
 そんでまたも、イラストレーター、仕事しろ。カズマが「俺なんかジャージのままなのに……」って書いてあるのに、普通の冒険者風な服装にしてんじゃねーよ。ちゃんとジャージ姿を描け。文章との齟齬が二枚もあったぞ。

 まあ、文体は軽い調子なので、敵も味方もノリにノってるギャグ小説として読めばなかなか面白かったです。ただし、上記したキャラの要らなさと伏線の回収不足は致命的。
 うーん、星2……いや、3つ★★★☆☆かな。普通です。

posted by mukudori at 19:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 角川スニーカー文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月04日

彼女たちのメシがマズい100の理由4/高野 小鹿

 連続更新! 最終日だよー。
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お兄ちゃんっ! はい、あーん♪

 夏休みをすっ飛ばし、二学期になった。妹の華凪が今日から一緒に木々津(きぎつ)高校に通うのだ。しかし両親が再婚して平和――なはずだった冥とカロンの間にはなにやらギクシャクしたものがあって!? そして近付いてくる文化祭&作者が「飛ばす」と言ったはずのプールリゾートも!? 目が離せない第4巻!


 うーん、微妙……。
今回はマズメシのパンチが弱いんですよね。
あ、でもカラー口絵のプール漫画は非常に良かったです。おかわり!w

 ネタバレあらすじー。
 華凪、二学期から主人公と同じ高校に通うが、自分に自信が持てないので「さっきから注目を浴びていますが、みんなボクのこと『デカ女』だとか思って見てるんです……」と最初っからネガティブ。だがクラスでは意外と人気者だった。でもお昼ご飯はイナゴを調理してきてお弁当にしているので、自動的に主人公たちと一緒に食べるしかない。そこで主人公に「兄さん、あーん、してください」と言ってイナゴの佃煮を食べさせてきて、「紅緒には負けてないアピール」をする。→倫敦紅茶館に呼び出され、冥に「最近……というか、再婚してからずっとカロンが家のことを何もしないので、パティシエの母がおかんむりで困る。このままだとまた離婚するかもしれない。それと俺たちは本当に兄妹らしいことを出来ているのだろうか」と相談される。そこはまあそれぞれのペースでやって行けばいいんじゃないか。それかちょっと距離を置いてみたら? と助言する主人公。→文化祭。男子クラスメイトと麻雀をやっていたところを、怪しい猫の着ぐるみ(inカロン)によって連れ出され、「最近、お兄ちゃんの様子がおかしいの。何か知らない?」とカロンからも相談される。だが冥から相談されたことは極秘なので黙るしかない主人公。海外文化研究会に入っているリリィのところに行き、「ジェリード・イール(ウナギのゼリー)」を紅緒と一緒に食すがやっぱりメシマズ。最後のビンゴ大会で華凪とカロンが「温水プールペアチケット」を手に入れ、どっちも「お兄ちゃんと」「兄さんと一緒に行きます」と全校に向けて宣言する。→プール当日。水着を持っていないのでスクール水着の華凪。それを見たカロンに、「愛内くん、あなたの趣味って……この変態」と濡れ衣を着せられる。そこに冥が遅れてやって来た――かと思えば、紅緒、リリィ、龍子、オメガたちもやって来ていた。なんでもここのプールはオメガの実家が経営しているからだと言う。まさにプールハーレム。だがみんなが遊んでいたと思っていたところに、冥とカロンが何やら緊迫した雰囲気。紅緒が「カロンに何したのっ! 藤見川くんの馬鹿っ!」と冥にビンタを喰らわせる。自分のやったことに気付いて逃げる紅緒。主人公は「紅緒は私たちが探してくるからこの場を頼む」と言われて二人の仲を取り持とうとする。そこでカロンが差し出してきたのは――お弁当。「お兄ちゃんが食べないって言うなら……愛内くんにあげる。食べて」と言って渡してくるが、中身はご飯と「二色のゼリー状麻婆豆腐」主人公はそれを見て、カロンに「本当はこれでやりたいことがあったんじゃないか?」と問い掛ける。カロンもそれを認めて、「うん……。この前の学食で華凪がやってるのを見たみたいに、お兄ちゃんにあーんってしてあげたかったの……」と言う。冥もその意味を汲んで、赤い方の麻婆豆腐は辛党のカロンに。薄い色の方のカロン曰く「甘い麻婆豆腐」は冥に、「あーん」をお互いする。だが冥の「甘い麻婆豆腐」にはカロンがデスソースを間違って仕込んでおり、メシマズ。だけど二人のギクシャクした仲は修復された。→遠くに行った紅緒を慰める。水着を褒めると、「葉介がそんなに褒めてくれるなんて……! う、嬉しいな……。うん、私藤見川くんにちゃんと謝ってくるよ! あとお弁当も作ってきたんだ!」と言って「ユンケル炊き込みご飯」を渡してくる。プールではみんな(一部メシマズの被害者あり)が楽しんで、いい思い出が出来ましたとさ。→エピローグ。主人公の母の京佳が「いまイギリスにいるんだけど、あなたたちもこっちに来ない? 12月24日と25日の葉介と紅緒ちゃんの誕生日を一緒に祝いましょうよ〜!」と電話を掛けてきたのだった……。

 ヒロインが可愛いのは認めましょう。
ただし、それだけ
紅緒が冥を叩いたシーンも、「なんでこいつ状況が分かってないのに、勝手にしゃしゃり出て来て手ぇ出してんの?」と思わずにはいられませんでした。
カロンが家事を何もしないので母親が怒っている、という問題も解決してないし……。お前ら、「あーん」で許されると思うなよ?

 さて、5巻は出版される日時と作中の時間が合っているらしいですが……どこまで期待していいのやら。今回は星2つ★★☆☆☆。プチ地雷です。

posted by mukudori at 20:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 角川スニーカー文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月03日

終焉世界の天災姫/三ノ神 龍司

 やあ、mukudoriお兄さん&お姉さんだよ!
今回はちょっと本の到着を待っていたのでレビューが遅れてすまなかったね!
こんなブログだが楽しんで行ってくれると嬉しいな!
終焉世界の天災姫 (角川スニーカー文庫)終焉世界の天災姫 (角川スニーカー文庫)
三ノ神 龍司 藤真 拓哉

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世界の正しい壊し方

 神坐都市シオス・ポリス――そこは200年前の環境コントロール装置、天巡(アグリ)の暴走により、当時の200分の1まで減少した人類が住まう場所。そこはただの楽園ではない。禍獣(ファンタズマ)という、人類を狙う異能を使う外的がおり、九頭龍(くずりゅう)というテロ組織も蔓延っている。だがそれらを止めるのが『十二支』という代表的機関を持つ陰陽徒(メヲト)という新人類たちである。その中でも高校生でありながら『天災(イフェスティオ)』とまで言われる九鬼不動(くき ふどう)の元に、ある日十二支の一人と大祓の巫女(エピシミア)がやって来て――!? 第18回スニーカー大賞春、特別賞受賞作!


 あー、作者設定厨だなー。
最初っからルビ振り上等な異端単語だらけで驚きます。
私の書いた上のあらすじを読んでいただけたら一端を感じ取っていただけるかと思いますが、それらの読みづらいこと読みづらいこと……。
具体的には、
「新嘗は『封印師(イリニ)』としての能力は高い方なんだからよ」
「わかってるって。俺みたいな『天衣師(ヴァスカニア)』にはもったいないぐらいだ」

……とかですね。
 というか、イラストの主人公の霊装姿ダセえww これは(ある意味)一見の価値あり! ついでに219Pの主人公の顔は高校生じゃないね!ww

 ネタバレあらすじー。
 主人公、十二支の寅である若王子宇美(にゃくおうじ うみ)という寅の着ぐるみを着た少女に「あなたにはこの都市に潜んだ土蜘蛛を倒して欲しい。ついでに土蜘蛛を祓える大祓の巫女も一緒に学校に通うから、その護衛も」と言われる。主人公、「十二支の座と引き換えなら」と言って承諾。空巡ヒナ(そらめぐり -)という巫女の少女に出会う。→さっそく学園内を探していると、大学部の一室で反応を探知。踏み込もうとした時、功真巽(こうじん たつみ)という中年男が止めてくるので武力行使。テロリストの九頭龍一味であり電気使いの巽はその場では引き下がり、主人公たちは部屋で一匹の成長過程の土蜘蛛を倒す。→後日、主人公は武装を診てくれる『鍛人(アルティスト)』である千子瑠璃(せんじ るり)という先輩に会う。「街にも土蜘蛛が潜伏しているかもしれない」ということで主人公とヒナ、そして主人公の相棒である『封印師』の新嘗満月(にいなめ みつき)というロリ少女と三角関係のデートっぽいのをする。途中でゲームをし、満月がハイスコアを出して獲ったぬいぐるみを渋々ヒナに渡す(でもちゃんと3人分もらっていた)場面も。迷子の子供がいたのでヒナが「迷子くん迷子くん〜。男の子なら泣くのやめっ!」と言って豊満な胸に顔をうずめさせるイベントも。そこを何故主人公にしない「美味しい思いをするのは主人公だけでいいんだよ」、と「To-Loveる」の矢吹先生がおっしゃっていましたよ。→ジュースを買いに行っていた時、巽がその場に現れて主人公それを追いかける。しかしそれは陽動で、本体は満月と二人きりだったヒナを攫っていた。倉庫街に行った主人公たち。そこには巨大な土蜘蛛が巣を張っていた。若王子に連絡すると、「これから急いで部隊を向かわせるが、なるべく本部隊が到着する前に決着をつけてくれ」と頼まれる。何故かというと、「人工養殖されたヒナの身体には『天巡』のコピーが眠っている。いまのヒナは一番出来のいいコピーだ。だからそれを知っている人間が到着すれば、ヒナは更に攫われて殺されて『天巡』を奪われる」とのこと。若王子は友人であるヒナのために主人公にそう懇願したのだった。→主人公と巽、決戦。巽が『サーマルガン』というレールガンに似た能力(ただしレールガンより威力は弱いが、人間的に可能な能力)を使ってくるので苦戦。一度は殺されるが、そこで昔事故に遭って損傷を負った主人公の脳内に仕込まれた『星雲石(ネビュラ)』が反応して、主人公に超人的な回復力を持たせて復活させ、巽を倒す。助けられたヒナは「『天巡』には、ただの演算能力以外に人柱がいた――。その人であり、200年前の災害を引き起こした人の名はイザナミ。私はイザナミの劣化コピーだから、天災の親を持った子供になるのかな。親の罪は子供の罪だから」と真実を告げた。そして土蜘蛛に立ち向かおうとするヒナの手を主人公は取った。→入院している主人公。そこに若王子が見舞いに来てくれる。「私の親友を助けてくれてありがとう。上に申請したけど、あなたはこれから『戌』の十二支よ――」と言いに。その後、クラスに戻るとヒナのダイナミックハグをかまされ、「私、学校に通いたいんだけど、それには実力者の護衛が必要で――嫌なら断ってくれてもいいんだけど!」と告げ、主人公は快諾。主人公は自分の決意を述べる。「俺は狂ったこの世界を、壊れる前の元の世界に戻したい」――と。「なら、私の『天巡』の力を使って」と言うヒナ。そして『災害』たる少年と『天災』たる少女は手を取り合ったのだった。

 ……いや、ゲームシーンとか迷子の子供を構うシーンとか要らなくね? 瑠璃と『鍛人』を目指している主人公の妹の明花(めいか)に至っては出てきた意味すら不明
というのが私の感想です。ハーレム形成でもねえしよ……。
たぶん、これらを削ると200ページ行かなかったんじゃないかと邪推します。
 あと、デートのシーンで巽を追いかけている主人公のシーンがぶつ切りでよく話の筋が追えなかったなー。
新人補正を掛けて星2つ★★☆☆☆ですね。プチ地雷です。
もう一つの特別賞受賞作品である「インヴィジョン・ワールド」にまで「食指を伸ばしてみようかな?」……とさせるだけの力はありませんでした。

posted by mukudori at 22:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 角川スニーカー文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月08日

彼女たちのメシがマズい100の理由 第03巻/高野 小鹿

 今週は更新遅れてごめんなさい……。
ちょっと「最近更新した翌週の前日ぐらいには更新出来てるし、調子いんじゃね?」とあぐらを掻いていたらこうだよ! ご覧の有様だよ!
みなさま、こんなライトノベルな日常のmukudoriお兄さん&お姉さんをどうぞご贔屓に……。
彼女たちのメシがマズい100の理由3 (角川スニーカー文庫)彼女たちのメシがマズい100の理由3 (角川スニーカー文庫)
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俺の妹もメシがマズい

 オメガに嫌われたまま、龍子に連れられ新幹線でやってきたのは長野!? そこには山茶花女学院があって文化祭中だと!? 妹の華凪(かな)のことも気にかかっており、文化祭に参加する俺たち。果たしてどんなマズメシが出迎えてくれるのか、期待で胸がガクブルです……な第3巻!


 面白かった!
まあ、妹のマズメシがであることは前巻をお読みになられたみなさまなら当然ご存知ですよね。
だがしかし、実際にやられるとグロイわぁ……。
 ついでに神市さんカッコいい。執事で柔道使えて記憶も消せるとかなんなの。リリィ的に言うなら「ニンジャ」? 具体的には219P! 挿絵のけだるさがたまりませんね。
まあそれよりも印象的だったのはオメガに華凪の妹コンビですね。
オメガ2巻ラストでは嫌なキャラだったけど、今巻の最後にはデレを見せて可愛い! 華凪も身長コンプレックス可愛い。気にする必要なんて全然ないよー。

 ネタバレあらすじー。
 主人公、昔華凪に虫を喰わされようとしていた思い出回想→山茶花女学院の文化祭チケットが4枚(家族分)あるので、主人公・紅緒・リリィ・龍子で行く。文化祭1日目、オメガと出会い問答。話によると、「良家の子女ばかりが通う超・お嬢様学校の山茶花女学院に華凪が入学出来ているのは特待生の成績のため。でも最近は兄のことを思い出して成績が落ちてきた。このままでは華凪が退校させられてしまう」とのこと。主人公、華凪に会いに行く。生物室で会った華凪は170センチを超えるデカ女に育っており、蝉のから揚げを食べようとしていたので主人公あっけに取られているうちに華凪が逃げ出す。→寮に戻ったのかもしれない、という結論でみんなは宿に戻る。しかしそこで夕食の準備をしてきた女将に続いて華凪が現れた。なんと、長野名物虫料理を食べさせてくれるらしい。紅緒に「あーん」してもらって食べていると、華凪がブチ切れて「紅緒ちゃんは駄目ーーっ!」と阻止してくる。そして翌日3年2組の出し物に来て欲しいと言われて寮に帰る。→文化祭2日目。華凪に言われた通りのところに来ると、そこには「和風メイド喫茶」を出しているオメガが。華凪は自分の大好きな主人公とオメガに結婚して欲しいと言う。そこでオメガの主人公への嫌悪感も弱まる。だがそこに龍子たちが。主人公とオメガの結婚話に怒る姉。終いには「山茶花女学院から東京の学校に帰って来い」と言うが華凪は「紅緒ちゃんがもう家に来ないっていうんなら……」と無理難題を出す。オメガも反論するとドキワクハプニングでオメガの和服姿の胸に手を突っ込む主人公。そしてパニックになったオメガの「神市ぃいいい!!」という言葉で主人公、神市さんに気絶させられる。→起きてみると、時間は後夜祭になっておりパフォーマンスとして紅緒と華凪が料理対決をすることになっていた。「虫」料理対決。審査員は主人公と姉とオメガ。紅緒は虫入りのパブロンおにぎり(大量)を出してくるがやはりメシマズ。華凪は虫の串刺しを出してくる。美味い。しかし勝敗は――2対1で紅緒の勝利。姉曰く、「私が『腹が減っていた』と言っていたのにそれを考慮しなかった華凪の負けだ」とのこと。華凪は負けて初めて主人公に泣きすがる。曰く「身長がこんなにもおっきくなっちゃったボクのことなんてもう嫌いだよね……?」というが、主人公は「174センチだ? 俺より1センチも小さいじゃねえか。可愛い妹だよ」という言葉で救われたのだった。→最後は紅緒とお風呂でしっとりと「いつか『お前のメシ美味しい』って言わせてみせるんだからね」という一言で締め!

 ……チクショウ、リア充め!!
虫とはいえ、食べられる虫を紅緒に「あーん」だなんて裏山けしからんぞこの野郎!!
 ついでにオメガのおっぱいを揉みしだくだなんて裏山けしからんぞコンチクショウ! その後に神市さんの柔術を喰らうとしても! リア充撲滅!

 つーか、本気で次は夏休みかっ飛ばすの? 一番美味しいイベントだと思うんだけど……。
今回はキャラ萌えもしたし面白かったので星5つ★★★★★です!

posted by mukudori at 20:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 角川スニーカー文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月29日

ヒマツリ02巻 アイスドール・ウォーズ/春日部 タケル

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猿、帰還する。

 サンジュがいなくなってから一ヶ月が経とうとしていた。大吾や悠季もマキナリアを警戒していたがそれは杞憂に終わった。しかし祭の元にやってきたのは祭のことを「ママ」と呼ぶ、どう見ても20代な「さとり」という美少女――!? いったいこの少女がどんな波乱を巻き起こすのか。急展開な第2巻!


 はあ〜……これも面白く読んでたのに打ち切りかぁ……。
スニーカー文庫さん、もうちょっと新人には猶予を与えてくれてもいいんじゃないっすかねえ……。

 ネタバレあらすじ〜。
 学校にいる祭のところにさとりという少女がやってくる。祭のことを「ママ」と呼び、周囲は騒然。自分は未来から来た、とさとりは言う。そしてさとりに振り回されて、エッチな下着を着せられたりコスプレさせられたり。→魔遊庭で渦鴉(うずがらす)という枷人が火猿(サンジュ)の灰を強奪し、自分の「時間巻き戻し能力」を使って灰からサンジュを蘇らせる。そしてサンジュは渦鴉の手によって祭と過ごした10年間の記憶を失ったまま、祭の部屋へと転送させられる。→再会に喜ぶ祭だが、しかしサンジュは記憶がないのですぐに立ち去る。魔遊庭に帰ろうとするが何故か魔力が制御出来ない。そこに渦鴉の手下のマミーという包帯妖怪枷人が襲ってくる。本来の力が出せないそこに祭がやってきて、サンジュにいきなり記憶が戻ってくる。そしてぬいぐるみの中に戻る。祭に憑依し、本来の力を取り戻したサンジュは楽々マミーを下す。しかし殺しはしない。サンジュたちが去ったそこにさとりがやって来て、「ママに手出しするやつは許さない」と言って自分の能力――雪女の枷人であり、サトリの能力をも持ったさとりがマミーを瀕死の重体に追い込む。→サンジュ復帰。大吾や悠季たちも歓迎する。ちなみに悠季は女だということを学校にカムアウトして女子の制服を着ていたw 同時期、ミソラという少女がコンビニでカップ麺などのジャンクフードを食べて、その美味しさに感激していた。そこをコンビニに来た大吾が目に留めてナンパをする。付いていた悠季は呆れて出て行ってしまったので大吾はナンパを諦めて追いかける。その後「いきなり枷人を二人も見つけてしまったし、この街には何かありそうですね――」と呟くミソラはマキナリアだった。→祭とさとり、一緒に遊ぶ。色々堪能した後、サンジュが「俺様は何を隠そう火猿様だ」というとさとりの形相が変わり、「火猿はママを殺した張本人なんだよ!」と言ってきてバトル。だがサンジュには勝てず、さとりは脱兎する。蕩子のところにこの舞台の背景を聞きに行く。そうしたら「パラレルワールドって聞いたことあるかな?」という言葉が返ってくる。→さとり、逃げ出した公園で「ママ」との思い出を思い返している。その記憶の中には、火猿がママを焼き殺している光景が残っていた。そこに渦鴉がやってきて同じく「パラレルワールド」論を語り出す。「この世界と君のいた世界は別だ」――と。そして「君は実験体にされていたレアな枷人『サトリ』に、パラレルワールドにおける祭の娘の記憶を植え付けたものだ」と言ってくる。真実を告げられて発狂したさとりは渦鴉に襲いかかるが手も足も出ない。そこに、「喜べや。母ちゃんが助けに来てやったぞ」とサンジュの憑依した祭が助けにきてくれたのだった。→渦鴉とバトルになるが、いま一歩自分の能力を全開に出来ていないサンジュは渦鴉に圧倒される。ピンチになったそこに、さとりが間に入ってサンジュを「もう二度と、私の前でママが死ぬのは嫌だから……」と庇う。それで怒る祭の感情が入って来て、サンジュとのシンクロ率が増して力を増幅させる。そのパワーで渦鴉に勝ち、息も絶え絶えなさとりに近寄り最後の言葉を交わすと、さとりは灰になった。――しかしその時。裏技で蘇った渦鴉が祭の腹をえぐっていた。急いでサンジュが憑依しようとするも、瀕死の肉体には憑依出来なかった。そして祭は――息絶えた。……はずだったが、祭の中に眠る力によって、祭の身体は異形に変化し渦鴉を叩きのめす。圧倒的な力によって渦鴉が殺されようとしているところに、サンジュが止めに入る。そしてサンジュの熱の篭った説得によって、異形は元の祭へと戻る。→そこにミソラがやって来て、「これまで全て拝見させていただいていましたよ」と言ってくる。だが、「上司には適当に報告させていただきます」と、サンジュたちを庇う様子で去って行った。→エピローグ。祭が自分の母親に「もし高校生のころにあたしが『ママ!』って言って現れたらどうする?」と訊く。そして答えをもらった祭は、「さとりちゃんはいつまでもあたしの娘だよ」と言って空を見たのだった。

 コスプレのくだり吹いたw ハルヒは同文庫なのでわかるとしても、インデックスに文学少女にはがないww
 でも今回はなんだかキャラも「出した必要あんの?」「なんで最後にこいつ黒幕的なこと言ってんの?」「大吾と悠季影薄っ!」って感じで弾けてなかったですね。
前巻に比べると面白さとキャラの生きてる感じがなかったので星3つ★★★☆☆で。
ついでに、作者が後書きで「処女作は『主人公がホモに助けられる』という話でした。大学3年生の僕は何を考えていたのでしょう……」というのにww

posted by mukudori at 18:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 角川スニーカー文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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