2015年10月08日

ケモノガリ 7/東出 祐一郎

まずは始めに――すみません!!
一ヶ月以上もブログを更新しないとか……なぁorz
実は左手首が重度の腱鞘炎に罹っていまして、右手だけでは本のページをめくるのも、タイピングするのも疲れるので「なあなあ」な感じになって休んでいました……サーセン……。
「どうせこんな90%ほど本の中身のネタバレをして、気に食わなかったら陰湿&陰険な突っ込みを入れてる管理人のブログに来る人なんてほとんどいないだろう」……と思って放置or閉鎖すらも考えていましたら、ご新規さん(?)やまだ更新を待ってくださっているみなさんのことがカウンターの数字でわかりましたので、まだまだ腱鞘炎は残っていますが、やっと読めた一冊をご紹介します。
改めて、来訪してくださっているみなさん、ありがとうございます!
これからも、結構更新が遅いとは思いますが、よろしくお願いいたします。
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東出 祐一郎 品川宏樹(GAINAX)

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僕はケモノを殺すために存在する、不退転の怪物になった。

 チリの沖にある、クラブが持つ孤島にCIAのスペシャリストたちと共に乗り込む楼樹たち。最悪なのは、そこにある核ミサイルを発射されることだ。シャーリーが選んだ信頼出来る9人のCIAと楼樹とイヌガミ。バチカンで自分を殺して成り代わろうとした弟からの本を読むなり形相が変わって、自分も戦地に行くことを決めた現役ローマ法王のヴァレリオ・ロベルティ。楼樹はアストライアに、イヌガミは姉・ゲルトの形をした殺人鬼・ロートケプヒェンを殺しに……。それぞれは向かう、最終決戦の地へと!!


 くうぅっ! いいねえ、いいねえ!!
魅せてくれるよ、東出先生!!
最初の辺りはちょっともたついている感じはありましたが、シャーリーを除く9人のCIA工作員の紹介(59P〜60P)とかは、それぞれの最期を見せられる度に、思わず59Pに戻ったりして!
でもそんな魅力ある工作員たちの絵が無いんですよね……。正直、カラーピンナップのシャーリーVSクレアよりはクラブの本部に突撃する12人(イヌガミもカウント)の絵が欲しかったなあ。ぶっちゃけ、このラノベの絵師さんには女の子の萌えやらセクシーやらエロティックなものは期待していませんので……。


 ネタバレあらすじー。まだ手首が痛いので、かなり端折っているのは勘弁してください。
 シャテアによってクラブのある本拠地の孤島が見つけられ、最高の装備と最高の人材たちでそこに行くことに。しかしその近辺の海には機雷が設置されているが、普通の船や飛行機などで行ったらバレバレな上に確実に狙撃されて殺されるので、ぎりぎりまで潜水艦で行って、そこからは泳いで陸に上がり、トラップや地雷がいっぱいのジャングルを抜けてクラブの本拠地に行くことに決定。→そのころ、バチカンのヴァレリオ法王は死んだ弟からの最期のプレゼントを開けるなり、その『本』の表紙を見て愕然とし、中身を読んで吐き気をもよおしたように蒼褪め、そして自分もクラブの本拠地に行くことを決めた。すでに燃やした『本』の内容はいまはもう、ヴァレリオ法王しか知らない……。→潜水艦から出たみんなは海中を泳ぐが、そこにはクジラの頭を被ったエンターテイナーが。楼樹が対応して倒すが、そこで楼樹は愛用していたククリナイフの『ヴィジャヤ』と『ソワカ』を海の中に落としてしまう。→CIAの職員たちは暗闇に紛れて暗躍しつつ、それぞれの仕事をこなす。しかし何人かはやるだけはやって死亡。→イヌガミ、姉のゲルトの匂いを察知して、みんなとは行動を別つ。ゲルトは猛獣の檻の中でイヌガミを待っていた。イヌガミもゲルトも、「この戦いが終われば、どっちが死のうとも自分たちの脳は壊れて、ただのケモノになる」と思っていた。檻の中の猛獣たちは調教された人喰い(マンイーター)ではあるのだが、二人に怯えていた。そしてバトルになり、ゲルトは過去を見ていて、イヌガミは未来を見ていた。二人の力は拮抗していたが、『大切な友』のいるいまのイヌガミの方がゲルトよりも勝っていて、ゲルトは死亡。イヌガミはそこまで大人しくしていた猛獣たちに喰われている姉・ゲルトの死体のその後を振り向きもせずに、檻から出て走って行った。『友』の匂いを追って。→楼樹はククリナイフが無いながらも敵の戦闘員の持っている銃やナイフなどを奪って殺しては前に進んでいた。そして出会う、『悲哀(グリーフ)』のサイクロプス・ジャック。楼樹は必死に拾った武器を使って戦うが、何故かジャックの身体にはナイフなどが刺さらない上に、吸い付くような感触をもたらしてくる。ジャックは遊ぶようにして素手の力だけで楼樹を殴って殴って……その光景をドローンによってアストライアに見せつけていた。ちなみにジャックは楼樹を殺したら、次はアストライアを殺すつもりだった。楼樹は首筋を掴まれて、もう駄目かもしれない……と思っていたところに、砂浜を走ってくる足音に気付く。――それは、失くしたはずの『ヴィジャヤ』と『ソワカ』を海から取ってきてくれたイヌガミだった。イヌガミは楼樹を掴んでいるジャックの右腕に噛み付き、楼樹は助かり、よく馴染んだククリナイフも手にすることが出来たが、ジャックの注意がそっちに向かったイヌガミの生死はわかっていたが、この機会を逃す訳にはいかなかった。楼樹はジャックの弱点に気付く。ジャックの身体は特別、皮膚が柔らかくて骨が丈夫なのだ、と。だからその分、ジャックがパンチを繰り出すのなら、タイミングを合わせてククリナイフの峰で打ちつつ、カウンターのようにしてジャックの骨にジャックのパワーでダメージを与え、自分の身体にはパンチが当たらないようにして躱す。それを繰り返していたら、さすがに鈍感で知能に障害があるように思われるジャックでも勘付き、「おいらの手がどす黒くなってきて、おかしいよぉおおお……! やだ、嫌だ、死にたくないよぉぉおお!!」と言うが楼樹は「なら、いままでお前は、そう懇願してきた人たちをどうしてきたんだ?」と言ってさんざんククリナイフの峰を当てて傷めつけたジャックの首筋を切り裂いた。そしてアストライアに繋がっているドローンからは、「とうとう、僕らの決着の時だ。待っているよ、楼樹くん」と流れてきた。→楼樹たちが戦っているころ、シャーリーたちはクラブの本部ビルに潜入し、順調に戦闘員たちを殺して行くが、そこで『謙虚(モデスティ)』のクレア・ゴッドスピードと出会ってシャーリーともう一人のCIA戦闘員だったクリーナーが拘束される。クレアはシャーリーをクラブに勧誘しようとするが、シャーリーは首を縦には振らず、そこに換気口から他のCIA仲間が入ってきて、アメリカのCIA本部で待機しているシャテアがパソコンですでにクラッキングしていたその部屋の電灯を消す。クレアは逃げたが、他の敵戦闘員は倒した。しかしシャーリーたちも、クリーナーは跳弾を二発も腹に喰らい、「ここは俺に任せて行け!」と言って死んだ敵戦闘員の残りの武器をありったけ集めて、この部屋が騒がしくなったことに気付いた敵戦闘員がまた集まって来る前にシャーリーたちを逃がして、自分の死を覚悟しながら入口のドアを見ていた。→エピローグ。楼樹は、死に至るイヌガミを撫でていた。「イヌガミ、ハインツ――君はずっと僕の大切な友達だったよ」と言い、もうイヌガミの時の記憶もハインツの記憶も無い、ただの犬は――ようやく、安息を得たのだった。

 いい……。実にいい!
 CIAのロックというコードネームの元・少年兵から成り上がったキャラがいまして、ロックは過去に『睡眠時間を入れない、世界で最長の18時間連続の拷問に耐えた人間』なので、それを聞いた楼樹は「それもすごいと思うけど、その後でもまたこんな仕事に復帰したあなたはもっとすごいと思うよ」と言った楼樹を改めて見て「こんな子供が戦うなんてな……」と自分の子供のころと重ねて思わず涙目になるんですよ。ここが渋い!!
 ラストのイヌガミと楼樹のやり取りでは楼樹が脳内で「イヌガミの命は、持ってあと一分程度だろう……」と冷静に計算しているんですが、それで撫でているとイヌガミは嬉しそうに尻尾を振って――そして一分後にその尻尾の動きが止まるんです。
 戦う度に、細い少年のその身体に殺人のための力を付ける度に、大切な何かを失う楼樹。
今巻ではイヌガミとハインツという、一つの身体に入っていた友を失い、次は最後であり最強の敵――アストライアに立ち向かう。
 ええ、こりゃもう星5つ★★★★★しかないですよ。
最終巻が楽しみです。あ、もしかしたら更新が6,7,8巻……と三連続でケモノガリになっても許してください(笑)。
左手首がまだめっちゃ痛いので、出来れば読みやすいやつがいいのですが……「エロマンガ先生」とかの萌え系を間に入れた方がいいでしょうかね?w
posted by mukudori at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガガガ文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月19日

ケモノガリ 6/東出 祐一郎

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東出 祐一郎 品川 宏樹

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全てが終わった時、果たして僕は僕なのだろうか。

 バチカンでの十二使徒ゲームが終わった後、楼樹たちは南米――ブラジル――へと渡っていた。シャーリーが「所属するCIAの調べでは、その地域に凄腕のクラッカーがいるみたい。その腕を借りられたら、もっと速くクラブを潰せるでしょうね」と言ってきたのだ。そうして楼樹がブラジルに偶然いた、クラブ会員で子供たちを生きたまま解体するのが趣味のイカレた医師を殺すと、手術台の上に拘束されてギリギリ助けられた少女――シャテア。スラム街で弟と一緒に暮らしていた彼女こそが、拾ったパソコンで電脳世界をジャックして遊んでいた、シャーリーの言っていた『クラッカー』だったのだった――。最終巻まであと3巻! 


 唸った!
東出先生の文章ではないと思うのですが、「これは上手い!」と思わず唸ったのが、今巻の帯の表に書かれていた「全てが終わった時〜」のコピーですよ!!
楼樹の悲痛な感情も感じられて、だんだんと楼樹の心が病んで止まってきているような風に思わされる!
こういうキャッチコピーって出版社の編集さんが考えて書く……と聞いたこともあるような? だとしたら、編集さんも文才……というか、文章センスがありますよね。すごい!

 ネタバレあらすじー。
 聖父(ファーザー)の一人である、《悲哀(グリーフ)》のサイクロプス・ジャック。アルカトルズ刑務所っぽいところに幽閉されている彼の知能はかなり低いが、戦闘能力は世界一と言ってもいいほどのものでアストライアのことを嫌っている。そしてアストライアの方もジャックを嫌っているが面会に行き、「ハワイで聖霊会議を開くので、君は釈放だ。みんなが揃うよ」と言われ、鎖などを自力で引きちぎって看守や他の囚人たちも皆殺しにして、その刑務所から出て行く。→楼樹、ブラジルでシャテアを救い、そこでシャテアが電脳世界でシャーリーが言うところの『パスズ』という、その地域の悪霊の名を冠した凄腕クラッカーだと知る。ちなみにシャテアはそこで助けてくれた楼樹に惚れて、「あたし、インターネットのクラッキングは得意だから、それでマフィアのやつらに協力してたの。だからそのお陰で、いままで身体だけは健康無事に弟と一緒に暮らせてたわ。つーまーりー……」「ちょっとー? 楼樹にはもう好きな女の子がいるのよ?」「うるさいなー、オ・バ・サ・ン!」「なっ!? 私はまだ二十代よ!!」と、色っぽさはあまり無いが、処女であるというモーションを掛けてくる。以降、シャーリーとはあんまり仲が良くない。ついでに、シャテアはマフィアの元でクラッキングをして遊んでいたが、ついにマフィアの敵であるCIAのサーバーに入って登録リストなどに手を出したため、扱いきれない、と思ったマフィアたちによって先述した医師に売られたのだった。→そうしてシャーリーはCIA本部に行くと、そこでこれまでクラブを潰す協力を頼んでいた職員仲間の男性に出会うと、監視カメラや警備職員にも聞こえないぐらいにこっそりと「ルシアン・カウフマン長官は、地下13階にいるぜ。君を待っているそうだ」と言われて、仲が良く、信頼出来ると思っていたその男がここまで自分を欺いていたことを知ってショックを受ける。→部屋に行ったシャーリーは、元・CIA職員だった自分の父親が死んだ後、自分もCIAに入って手ずから育ててくれたカウフマンが聖父だと信じたくはなかったが、ここまで材料が揃っているとクラブの幹部(聖父)だと信じるしかなかった。そしてカウフマン――聖父の《勤勉(ディリジェンス)》――はシャーリーをテーブルに着かせて、特別なルールのポーカー勝負を挑む。「5回先に勝利した方が勝者だ。それでなお、1回の勝利ごとに敗者に質問をして、敗者はそれに『誠実に』答えなければならない」と言われてシャーリーは頷くが、「昔、君の父君ともこれで勝負してね。君の父君は私に負けたから、君の母君と二人分の命を対価にして君はいま生きているんだよ」と衝撃の事実を告げられる。その上、「そして最終的な勝者――私が負けたら、クラブの会員を50名殺そう。しかし君が負けたら、何も知らないCIAの職員が、なんの罪もないアメリカ合衆国の国民を50名殺すように指示してある」と、言われて、自分ではなくて『なんの罪もない人々を犠牲にする』というカウフマンの趣味の悪さにシャーリーは動揺を隠せない。そしてゲームは始まった。→そのころ、楼樹とイヌガミとシャテアたちはシャテアがクラッキングで割り出した地下下水道からCIA本部内に入り込んでいたが、下水道には当然のように職員がいて、その中の一人が――なんと、カウフマンと同じ顔を持っていた。そう、カウフマンは実は自分の他に2名のクローンを持っていたのだった。→この作戦の数日前。シャーリーはもう退役した老年のCIA長官や幹部たちの家に訪れて頭を垂れ、クラブ関係の全てを伝えてこの作戦を手伝ってくれるように頼んでいた。作戦の日は、退役した幹部たちのための記念式典があったので、老人たちはそうして会議室から動き、そこにいた職員たちから銃などを奪って楼樹たちが下水道にいる時にすでに静かにCIAの内部を乗っ取っていた。→シャーリーはやはり聖父の一人だけはあるカウフマン相手に、ポーカーで一進一退の勝負をしていたが、お互い4勝していて、最後にシャーリーは『ハートのロイヤルストレートフラッシュ』で「勝った!」と思ったが、カウフマンがそれを超える『フォー・オブ・アカインド』という、フォーカードにプラスしてジョーカーを入れたポーカーでの最強の手を出してきたので敗北した。→絶望するシャーリー。罪なき人々の命を奪うのをやめるようにカウフマンに懇願すると、「ならば代わりにこの銃で君の頭を撃ち抜きなさい」と拳銃を渡されるが、シャーリーがトリガーを引くと……空砲だった。カウフマンは最後まで、シャーリーの絶望の顔を見たかったのだ。しかしそのすぐ後でシャーリーはやっとカウフマンを嘲るように笑った。楼樹と元・CIAの老人たちがこの本部内を占拠したことを知ったのだ。そしてFBIがこの部屋にやって来て、「CIA長官に成りすまそうとした人間よ。捕まえてちょうだい」とシャーリーが言うと、連行されていくカウフマンは最後に「『23』だ、シャーリー」と呟いて捕まって行った。→楼樹たちは合流し、カウフマンが告げた『23』の意味を探ろうとする。そしてシャテアがCIAのサーバーやネットに繋いでもいないパソコン本体、CIA職員でクラブの息が掛かった人間のスマホを探ると『23――《慈愛(アフェクション)》、ゼーレン・オルリック』という、聖父の一人の情報のことだとわかる。→ゼーレン・オルリックはアメリカが誇る世界的なバイオ・遺伝子関連企業のCEOであり、楼樹たちは目を疑うが信じるしかないと思ってオルリックの会社にヘリで乗り込むことに。すると途中で以前、十二使徒ゲームにて楼樹が殺したはずのバズーカ・バンシーたちがいて、楼樹は「あいつらは、確かに僕が倒したはずなのに――!!」と狼狽する。しかしそれでも手は冷静にバズーカ・バンシーたちを殺し、オルリックが待ち構えていたところに辿り着く。オルリックは楼樹の姿を見ると自分に何かの注射薬を打ち込むと――全身の筋肉が膨張・肥大し、手指や爪は肉食動物のように鋭くなって、つまるところ遺伝子操作をしたのだった。→楼樹はオルリックの一撃を喰らって、神経が痛みを伝えてくる。しかし脳内は違うことを告げてきて、「『人間である赤神楼樹』よ。ここがお前の終着点なのだろう?」「否! ふざけるな!! 僕はあいつらを殺すためなら――」脳内からの囁きを否定した瞬間、楼樹はもう、人間である臨界点を超越していた。人間とは見られない容貌になったオルリックすらも、「そうか……。私はここまでしても、『まだ人間』だったのだな、『ケモノガリ』よ……」と言って楼樹のククリナイフに首を刈られた。→いろいろな処分が済んだ後、イヌガミが二人だけで話したい、と告げてきた。イヌガミは「だんだんと自分の脳内にて、人間の思考が消えて行っている。もう、二桁の足し算すらももう出来ないのだ」と、楼樹が感じたのと同じようなことを言った。→そのころ、サイクロプス・ジャックはとある一つの町にて大量虐殺をおこなっていた。無邪気に、町人全員を玩具のように殺害していたのだ。アストライアも監視のために付いて行ってはいたが、二人の仲は常に冷戦モード。ジャックは「ああ、早く殺したい、ケモノガリ! あいつを殺してぜーんぶ食べたら、どんな味がするんだろう! 俺はどんだけ進化するんだろう!!」と、恍惚の表情で夢を見ていた。アストライアが告げる、次のステージはチリの小さな諸島――。

 うーん……?
こっちの内容自体にはあんまり唸りませんでしたね。
おそらく今巻の胆であるポーカー勝負も、「カイジ」や「ライアーゲーム」などの駆け引き勝負漫画を読んでるとカードなどの描写不足なので「都合よく展開を書いてるだけじゃ?」と感じてしまって……。
まあ、ページ制限のあるラノベでそこまで求めちゃいけないのだとは思いますが(ページ制限で「境界線上のホライゾン」は除くw)。
 個人的にはCIAを退役したご老人たちの無双がもっと見たかったなあ。「サイレント・キリングの達人」ってどんだけ強いんだよ、とか(笑)。
 あと、シャテアのクラッキングがどれだけすごいのか、とか。ここはいま、「王様達のヴァイキング」王様達のヴァイキング 1 (ビッグコミックス) -
王様達のヴァイキング 1 (ビッグコミックス) -
を原作・監修している作家の深見真先生にお願いして少しご教授してもらっても良かったのではないでしょうか。深見先生もGAGAGA文庫で書いたことがあるそうですし。

 しかしまあ、平均水準以上のものはちゃんと読ませてくれましたし、帯のコピーが良かったので星3つ★★★☆☆ですね。

posted by mukudori at 20:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガガガ文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月01日

下ネタという概念が存在しない退屈な世界 01/赤城 大空

 みなさん、あけましておめでとうございます!!
「ライトノベルな日常」を今年もよろしくお願いします!
2015年の始めはこれじゃーい!!
下ネタという概念が存在しない退屈な世界 (ガガガ文庫)下ネタという概念が存在しない退屈な世界 (ガガガ文庫)
赤城 大空 霜月 えいと

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ペロペロ山根

『公序良俗健全育成法』により、エロ関係の画像や単語がPM(ピース・メーカー)という腕輪により禁止された日本。そこでの高校生たちまでの年齢の人間は、男女の間に愛があればコウノトリが赤子を運んで来てくれる――というような概念しか与えられなかった。だが、全国的にも優良健全度の高い私立時岡(ときおか)学園になんとか入学出来た奥間狸吉(おくま たぬきち)は入学早々、電車内で痴漢容疑を掛けられたところに現れたのは、エロテロリストの『雪原の青(せつげんのあお)』――!? アニメ化決定しちゃったけどいいのか!? 第6回小学館ライトノベル新人賞、優秀賞受賞作!


 くそwwwwこんなのでwwww
いやね、まあ……表紙からして、もうアレじゃあないですか。普通の街の書店で買うのだったら、裏返してレジに持って行く感じの……さあ。
そして読者の期待を裏切らない中身。作中で何回キャラが口にしたかわからない「ちんこ」という単語。でも、「ちんこ」はそのまんまで良くって、「ち●ぽ」はなんで伏字にしなきゃいけないの? という疑問が浮き上がるが、後書きでは残念ながら答えてくれませんでした。

 ネタバレあらすじー。
 狸吉、時岡学園に入学して、生徒会長のアンナ・錦ノ宮(にしきのみや)に一目惚れ。そうしていたら、ある日の電車通学の最中に同じ学校のゴツイ男子から視線を受けていることを感じる。するとその男子がOLっぽい女性に「きゃあ! 痴漢よ!」と言われて、駅に着くなり警察&善導科(ぜんどうか)という組織に捕まろうとしていたので、狸吉は「違いますよ! 僕がやったんです!」と庇ってやると、女性は小さく「チッ。時岡学園の生徒で、金持ってそうだったから痴漢されたふりをしたのに……」と言っていたのを聞く。そうして逃げ惑っていると、そこに顔面にパンツを被って、身体にタオルを巻いた女性が狸吉の前に現れて庇ってくれる。警察たちは「出たぞ! 雪原の青だ!」と言って捕まえようとするが、「ふふふ……。いまの私は、このタオルの下はすっぽんぽんよ! 女性を捕まえて裸にひんむくなんてこと、やっちゃっていいのかしら?」と言って逃げつつ、エロイイラストのコピーたちを乗客たちにばら撒いて去って行く。→助かった狸吉。教室で今朝のことを考えていると、生徒会に呼び出されたので行く。そこにはアンナ先輩に、今朝痴漢にされそうになった三年の男子、轟力(ごうりき)先輩と副会長で二年生の華城綾女(かじょう あやめ)先輩たちがいて、狸吉は「雪原の青はうちの学校の生徒らしい。だから捕まえたい。そして狸吉は十年前に卑猥なテロをおこなった、奥間善十郎(おくま ぜんじゅうろう)の息子だから、うちの生徒たちよりも狸吉は卑猥なことをよく知っているだろうから力になるだろう」と言われて、生徒会メンバーの一員にされたのだった。→そうなってまずは綾女に放課後の喫茶店に連れて行かれると、「ふふふ……。ようやく話せるわ。私こそが、今朝の雪原の青よ! あ、ちなみにここの喫茶店は私たち『SOX(ソックス)』のアジトだから、気にせずにどんどん卑猥なことでも話していいのよ!」と正体を明かされる。綾女の正体に茫然としていると、綾女は堰を切ったように「え? なんで私のこの言動がPMに反応しないのかって? それはね、一日に三分間だけ、この携帯電話でとあるところに掛けると、PMが作動しなくなるの」「ウルトラマ●か!」「私はウルトラマ●コスモスの方が卑猥な感じで好きだけど」などと狸吉と話を膨らませて行く。そうして狸吉は巻き込まれ、綾女が決めたのは、次の全校集会でのエロテロだった。→全校集会当日。理事長の話になろうとしていた時、体育館の上からエロイラストハガキがどんどん振ってきて、生徒たちはそれを拾おうとする。ついでに綾女たちが観察していたのは、アンナによる一般生徒に紛れたスパイを発見することだった。エロハガキを拾う生徒は普通。逆に回収しようとするのはスパイだ、と。そして狸吉はアンナに「会長! 校庭で雪原の青が何かを書いています!」と言ってアンナを外に誘導。その間に自分はトイレで女装し、雪原の青のふりをして逃げ惑うも、アンナの超人っぷりに戸惑っていたところに、今度は体育館で「そいつは囮だ! 本物の雪原の青は、いま体育館で蝿の交尾の様子をプロジェクターで流して、卑猥な実況をしていやがる!」……と、なんとか逃げることが出来た。そして綾女のエロテロは無事に成功。→だがその後、狸吉は三年生のロリっ子で天才画家な早乙女乙女(さおとめ おとめ)先輩に呼び出され、「あのテロの日。何故かお主が女装してアンナから逃げていたのう……?」と弱みを握られたので、乙女のスランプの相談に乗る。乙女はなんと……アンナのことが好きで好きで気になっていて……筆が止まってしまったらしい。なので狸吉はちょうどアンナが「最近、ストーカーの被害に遭って困っている。しかもこの前の手紙には『仲間も増えた』って書かれていて……」と話しているのを聞いたので、「それなら、アンナ先輩がピンチのところを助ければ好印象を持ってもらえるんじゃないですか?」と助言して、生徒会メンバーも使ってストーカーをおびき出すことに。アンナと男装した綾女がデートをしているところに、女装した狸吉と小学生の格好をした乙女が付けて行くと……そこに一人の男が現れてアンナたちに襲い掛かる。……が、アンナは一人でも強いので楽々と退治。しかし手紙に「仲間も増えた」と書いていたことを見逃していたので、残りの三人のストーカーが現れて襲い掛かるのに、狸吉たちも出て行ってアンナを助ける。するとラッキースケベで狸吉はアンナを押し倒してキスをしてしまう。すぐに離れるも、アンナはそれ以降、狸吉には冷たい態度になってしまった。→そんな狸吉を慰めるように、いつもの喫茶店で乙女も仲間に引き入れてエロイラストレーターに仕立て上げようとしている綾女は、「鬼頭団六(きとう だんろく)っていう、イカした名前の大富豪が遺したエロ本の山があるらしいのよ。ちゃんと、男女のドッキングが描かれたやつよ。息子さんが『SOX』の一員なの。それを見れば、乙女先輩もちゃんとスランプを解消出来て、学校の生徒たちにもきちんとした男女の営みと性欲の解消方法をわかってもらえると思うのよね。でもね……善導科がそれを嗅ぎ付けていて、いまはなんとか『いま森の中に入られたら、マツタケが上手く育たないんです!』って言い訳してるけど。だからいまのところ善導科に目を付けられていない私たちが行って、回収しましょう!」と提案する。しかし先にアンナの母でPTA会長のソフィアがちょうど「PM制度をもっと強固にするための署名運動を二週間後の日曜日にします! 参加は自由ですけれど、もし参加しなかったら、その生徒がどういう人間かわかりますわねえ?」と脅迫に近いことを言って、予定していた回収の日に被せてくる。しかもその時は何故か狸吉にストーカーが出来ていて、綾女の提案で「あなたの愛を受け入れます。どうぞ入ってきてください」とアパートの扉に貼っておくと、狸吉が念のための乙女先輩をスポーツバッグに入れて押入れに入れておいて部屋に帰るなり、電気が暗くなって襲われて押し倒される。下半身に手を出された辺りで綾女がやってきて電気を点けると――なんと、犯人はアンナだった。それ以来、アンナは「クッキーを作りましたの。食べてくださる? ああ、奥間くんのはこっちですわ」「うーん? 美味しいけど、なんだか変な味が……」「奥間くんのクッキーには、私があなたのことを想うあまりに身体の奥から出て来た愛の蜜を入れておりますわ」「――ぶほっ!! ラブジュースじゃねえかっっ!!」……などと、危険度MAXなアプローチをしてきて、狸吉は疲労困憊。逆に乙女は「これじゃっ! このアンナのメスの顔こそ、わしが求めていたものっっ!!」とイキイキとしていた。→そしてエロ本回収&署名活動の日。何故かその日は、時岡学園には最初に300名ぐらいが来た後、残りの500名は来ずに――これまでにこっそりとSOXが仕込んでいたエロ本がある森に自転車で行こうとしていた。もちろん、普通の生徒たちなので善導科がマークしているはずもなく、数でも負けていた。狸吉たちも「じゃあ、自分たちは生徒たちを説得しに行きます!」と言ってエロ本回収に行く。そうしてエロ本を収めている社に手を掛けた時――アンナが何故か雪原の青の姿な綾女に襲い掛かってきて、「ついに捕まえましたわ!」「くっ! 私はいいから、エロ本を!」「ふふふ、そっちはとりあえずはいいのですよ。だってまずは、あなたの顔のこの下着を取って写メすればいいのですもの……」と乱闘しているところで、狸吉は綾女にエロ本のことを託されるも、綾女を見捨てておけなくて、「ぼ……俺は第二の雪原の青! 掛かってこい!」「えっ――!? な、なんですの、この胸のときめきは……? 私には奥間くんがいますというのに!!」と、綾女と同じように変態仮面のようにパンツで顔を隠しながら飛び掛かると、勝手に胸をときめかせたアンナは逃げる。そうして、エロ本は無事SOXに回収されたことを告げると、他の生徒たちもSOXのメンバーも安堵したのだった。→エピローグ。回収されたエロ本は本当に素晴らしく、乙女によるイラストを描く手も止まらず、コピーを見た生徒たちも鼻血を出すほどだった。だが署名活動は後日、教師たちによってほぼ強制的に平日の校内で書かされた。テレビで集めた署名とソフィアによる演説を生中継されているのを見ていると、ソフィアが堂々と署名箱の中から取り出したのは――エロ本だった。茫然としている会場内に現れる『二人の雪原の青』。そうして人々が自然な欲求に解放されるまで、エロテロは続くのだった。

 うん、290Pの中によーく内容が詰まっていて面白かった!!
ロリっ子好きな私としては乙女先輩可愛いよ! ……と言いたいのですが、アンナ先輩のインパクトというか、ヤンデレ加減が強すぎてwww その料理、絶対食いたくねえwww 狸吉すげえ!!ww
 あー、でもちょっと気になったのは、序章での時岡学園の入試の
問い:「男女の間で子供を作るための一連の行動を記しなさい」
狸吉「こ、これにはどう答えたらいいんだ……!?」

……これですね。
この部分、読者に対しての掴みは良かったんですが、その後でも「おいおい、あの時にお前はどう答えたから合格出来たんだ?」と、気になって仕方がないんですよ。最後まで明かされないままですし。
狸吉は『最底辺の優良度中学』から来た……と書かれていますが、他の(一応)純粋な生徒たちの解答も知りたかったですね。
 あと、綾女が作中で何度か言っている「私の後ろにいる人は、かなりお金を稼いでいるの。だからここのお茶代ぐらいは奢ってあげるわよ」という後ろ盾の人の存在が明かされないまま。
ここの部分はたぶん、受賞してから続刊するために改稿したんだと思うんですよね。じゃなきゃ、応募した時に突っ込まれてますよ。

 まあでもかなり面白かったので……星5つ★★★★★だ! 下品ながらも超オススメ!!w
新年の始めから景気がいいね! もってけドロボー!!w

posted by mukudori at 23:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガガガ文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月29日

クイックセーブ&ロード 01/鮎川 歩

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上書きセーブの恐怖

榊潔人(さかき きよと)は、進学校である貴苗(たかなえ)中学校への入学試験テストでまさかの凡ミス。完璧に落ちた……と思って帰路に着いていると、そこに大型トラックが来て事故死――したはずが、何故かテストの日の朝に戻っていて!? そして楽々受験は突破し、潔人はこの能力を「セーブ」と「ロード」と名付けた。セーブは好きな時に出来る。ただし上書き式。そしてロードは自分が死ぬ度に、セーブ地点に戻る……というものだ。だがある日、いつも通り死のう……とビルの屋上から飛び降りようとしたところに、向かいのビルから飛び降りていたのは幼なじみの梓結衣(あずさ ゆい)!? 明るかった彼女にいったい何が……。第3回小学館ライトノベル大賞、優秀賞受賞作!!

 ミステリー調で結構面白いなあ……と思っていたら、最後の方でまさかのグズグズ駄目っぷりがひどい!
うーん、中盤でなかなかヒヤヒヤさせてくれたのはいいです。
でも改稿によって余儀なくされたのか……その後からくる、二転三転が面倒
最終的には「なんでここで上書きしてたんだ! 馬鹿か、僕は!」ですからね……。うん、本当に馬鹿だと思うよ、お前。「上書きセーブしか出来ない」なら、私なら毎朝ベッドで起きた直後にセーブすることにして、後は手間が掛かっても好きな地点まで自分の行動をなぞって選択肢(行動の岐路)まで行くようにしますね。

 ネタバレあらすじー。
 潔人、失敗した中学受験の帰りにこの能力に目覚める。そしてリセットして受かった進学中学校ではテストの度に「セーブ」→「リセット」でテスト問題を知った上で受けているのでいい成績を連発して、先生たちに「神童!」「これまでいなかった天才少年!!」と持て囃される。だが中学2年生のある日、常盤夢乃(ときわ ゆめの)という高等部一年生のメガネの女子の先輩に「あなたはもしかして、他の人とは違う時間を生きていますか?」と図星を当てられる。そしてずるずると『超能力研究会』に入らされる。→その年の十二月十日……由衣が飛び降りるのを止めるために何度もリセットするが、止められない。その内、常盤先輩にも知られて手伝われる。由衣の中学校に潜入すると、そこで望月京太郎(もちづき きょうたろう)という校務員の老人に怒られるが、常盤先輩が知り合いだったので老人(愛称:モッチー)も一緒に由衣の跡をつける。しかもモッチー老人は、貴苗中学校のOBで『超能力研究会』の発足者だと言われる。すると、いま近隣で起きている『眼球抉り』という、若い女子の眼球を片方だけを抉って殺す連続殺人事件(その内の1件だけは、被害者が助かっている)の現場に遭遇する。由衣はその現場に連続して3件も行って、その度に隠していた死体を暴いて、残されたもう片方の眼球を抉っていたのだった。そして由衣を捕まえた潔人たちは、喫茶店に。それで由衣を問い詰めていると、「実は……お母さんの再婚相手の誠一(せいいち)さんが『眼球抉り』の犯人なのよ! あの人の書斎を漁ってたら眼球をホルマリン漬けにしたものが出てきて、うっかり割っちゃったの! そうして今日学校に行ってたら、携帯にあの人から『壊した分の眼球を拾ってこい』……ってメールが着たの! それで、妹の双葉(ふたば)が人質にされてるの! 小学校に連絡したら、『今日は双葉ちゃんは風邪でお休みなのでは?』って言われたし!」そこで由衣の携帯にメールが着たので、それを見た由衣は一目散に逃げつつ家に帰って行った。常盤先輩は「ちょっと私は自分で探らせて」と言っていて喫茶店にはいなかったので、モッチー老人と一緒に由衣の家に行くも……そこではすでに常盤先輩も双葉も眼球を抉られて殺されていた。常盤先輩はメガネを握りながら……。由衣は涙を流しつつ血塗れな姿で、またビルから飛び降りようと逃げる。潔人もやり直すために一緒に飛び降りた。→「リセット」が起きる。ベッドで目覚めるなり由衣の携帯に電話を掛け、「由衣のいまの悩みを知っている。僕が助ける。もう大丈夫だ」と言って安心させる。それで誠一を捕まえることに。そこで由衣の家に行くと双葉がいて、「えっ、なんで休んでるのか……って? やだなあ、今日はキョート兄の誕生日じゃん! だからクッキー作ってるんだよ! お母さんも『それなら好きなだけ休みなさい』って言ってくれたし!」と一人きりの双葉がいたので、いまのうちに証拠物件の眼球を書斎から探す。そこに誠一が一時帰宅してきたので、のらりくらりと躱すが……証拠の「眼球が入ったカメラケース」は誠一に取られた。なので双葉も一緒に誠一の跡をつけると、入って行ったそこは暴力団の屋敷だった。そこに玲子(れいこ)というジャーナリストでメガネを掛けた由衣と双葉の母親(誠一と再婚した女)が現れたので、潔人は双葉を言いくるめて玲子に預けて屋敷に潜入。そこでなんと誠一と話していたのは――モッチー老人だった。本名は黐木京一郎(もちき きょういちろう)で、暴力団の組長。暇を見つけては、偽名の「望月京太郎」で孫娘の中学校の校務員をしているのが趣味で過保護……な人間。そこに潔人が現れて二人を「お前らが『眼球抉り』の犯人なのか! よくも騙しやがって!」と糾弾して誠一のカメラバッグを手にするが、逆にやられてしまって組の牢屋っぽいところに入れられて、目覚めるとそこには結衣と同じ公立中学校の制服で片目を髪の毛で隠した女子が。黐木慧(もちき けい)というモッチー老人の孫娘は……あの眼球抉りから命だけは助かった唯一の被害者だと言って、髪の毛で隠していた右目を見せる。そこに常盤先輩もやってきて、潔人の能力をモッチー老人や誠一(実は玲子と同じくジャーナリストではなくって、この組の若頭補佐役)に説明して、なんとか解放される。ちなみに誠一のカメラバッグには眼球なんて入ってなかった。なので「誠一の携帯をいじって由衣にメールを送っても不自然でない相手」、「今回のリセットの前に常盤先輩が最期に握っていたメガネは先輩のではなくて、あのフレームは他のメガネを掛けた人間のもの……!」と真相に気付いた潔人は急いで由衣の家に行くが……すでに双葉は眼球を抉られて殺されていた。由衣が飛び降りる予定のビルに向かうも、もう由衣は飛び降りた後で、その後からいくつもの眼球が落ちてきて玲子も飛び降りてきた。潔人、すぐさまリセットを決行。→だが、潔人は「黐木組でカメラバッグを奪った時点」で上書きセーブしてしまっていた。そこから何度も何度もリセットを繰り返すが、「双葉を玲子に預けた時点」なので、何をしても全ての解決に間に合わない十二月十日を何度も過ごす。虚ろになった潔人は部室の常盤先輩の元に行く。「おや、なんだかとても疲れた表情をしているね。今日は『何回目の今日』なんだい?」と言われる。そして常盤先輩は「実はね……君の能力がわかったのは……私の兄も、君と同じ能力者だったんだ。君も同じ目をしていたからわかった。兄は『自分に本当の死は待っていない』ということに絶望していたよ。これがゲームで言う『詰み』の状況なんだ、とね。それから兄は行方を晦ましたんだ」と言われる。それで潔人は「これがゲームの詰みの状況なら……『リセット』でなくても『ニューゲーム』が選べる?」と思い至る。常盤先輩は「次の時代でも、またお友達になってくださいね」と涙を流して潔人を送り出した。潔人は校舎の屋上から一度セーブをして飛び降りて、もう一度この場面になる。「これで、いまのセーブは『ノーデータ』な状況だよな……? ここからまた飛び降りれば……!」と言って飛び降りた。→潔人は普通に14年間を過ごし、またまた由衣が巻き込まれている惨劇に足を突っ込み、そして黐木組に忍び込んだ辺りで……ようやく前の記憶を取り戻した。前の記憶よりも時間にして15分ぐらいの余力は、なんとか双葉を助けることに間に合う。そこで犯人――梓玲子と対決するも、何度玲子に殺されても、梓家に入る事前にセーブをしていたので、潔人は甦る。そこで催涙スプレーを持っていたので吹き掛け、それで玲子が逃げたところを「きっと逃げる場所は、由衣が飛び降りるあのビルだ!」と考えた潔人は追う。そこには由衣がいて、「えっ、あの男との眼球の受け渡し場所なのに、なんでここに母さんと潔人が!?」と驚くも、すぐに玲子に人質にされる。玲子は「綺麗な目なら、天国に行けるの! だから私、これまでに嘘を吐いた分の十三個を集めたのよ! なのにこの子がせっかく私が集めた目を壊すから……! いつもこの子の所為よ! 二年前のあの日も、貴苗の受験に落ちたこの子を私が殴ったりしなければ、和夫(かずお)さんも迎えに出て行くことはなかったのに……。でも綺麗な目を十三個集めた私がそれで天国に行ったら、二年前の由衣を迎えに行ったあの時に交通事故で死んじゃった和夫さんもきっと喜んでくれるわ!!」と、子供の童話的な話を信じて錯乱したことを述べる。そして由衣が「残念だけど……私はそんなの持ってきてないわ! 今朝、キョートに言われたもの!」と言うと玲子は「あらそうなの……? でも、ここに『綺麗なのが四つ』もあるじゃあない?」と由衣にナイフを向けるが――そこに、常盤先輩がゴム弾in散弾銃を親友の慧の黐木組から持ってきて助けに入る。ゴム弾で指を折られた玲子は「十個しかないけど、神さまなら優しいから許してくれるわよねっ!」と言って屋上から飛び降りる――ところに、潔人も一緒に飛び降りて、玲子を抱えながらパイプ管に指を引っ掛ける。ひと二人の重量を抱えている指はもちろん折れてしまって死ぬほど痛いが、ここまでやってきたことを無駄にしたくなかった。そして梓玲子は、常盤先輩の呼んできた警察に捕まった。→エピローグ。一ヶ月後。誠一は玲子が捕まっても、二人の義娘のことは面倒を見ていた。双葉はなんとか笑顔を取り戻したが、全ての発端が自分だということに気付いた由衣は塞いで引き籠もっていた。そこに潔人が部屋に押し入り、「ほら、こんなところに籠もってるんじゃないよ。『こんな汚いところに籠もってたら、キノコが生えちゃう』んだろう?」と、ずうっと昔に由衣が自分を家から連れ出してくれた時の言葉を贈りながら、潔人は由衣の手を引っ張って、外の虹を見に行った。

 ……えっ?
ちょ、ちょっと待てよ……!?
普通のゲームって、セーブデータをロードしても、元のデータは消えませんよね? 常盤先輩のお兄さんも作中でそう言ってるじゃん? なのに「これで一回死んだから、セーブデータは空白だな」って……何? ファミコンの初期のドラクエ並みのセーブなのか、こいつの能力は? 「パスワードが間違っています」で全データ初期化か? ふざけんな。
 お前、何度も何度も繰り返してきた悲劇の中で、「あっ、やべ! そろそろここ辺りでセーブしとかなきゃ!」とか思ってやってきたの? それならゲーム感覚パネェな……。だからここの3章の最後で「この人生では駄目だったから、最初っからやり直し!」という潔人の心境で白けてしまいましたよ……。「強くてニューゲーム」なんていう作者の逃げに入らずに「これはもう、ゲームで言う『詰み』なんだ……」って言ってる状況から、なんとか策略を講じて纏めて欲しかったなあ。まあ、いろんな部分の尖り具合は「さすがGAGAGAの受賞作だな!(笑)」、って感じですが。
 あと、229P。改行後の一文字空けが出来てませんよー。

 評価は……星2つ★★☆☆☆かな。設定(発想)は良かった。中盤もわくわくしながら読めた。
ただし、最終的な犯人の錯乱し過ぎている動機と問題解決の方法が残念でした。プチ地雷です。

posted by mukudori at 23:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガガガ文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月28日

俺、ツインテールになります。02/水沢 夢

俺、ツインテールになります。2 (ガガガ文庫) (ガガガ文庫)
水沢 夢 春日 歩

小学館 2012-11-20
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巨乳属性VS貧乳属性

 今日もツインテイルズは大活躍。1巻の最後の引きの時の「スク水属性」なタイガギルティも倒した。だが、ある日新しいアルティメギルの怪人を倒すと、「巨乳属性(ラージバスト)」な属性玉を落としてきて!? ひんにゅ……ごほんごほん。すこーし、胸が小さいことを気にしている愛香がそれを拾って、トゥアールに「これで巨乳属性を持つ、新しいテイルリングを作ってよ!」と頼み込み!? そしてとうとう、神堂慧理那会長にツインテイルズの正体が……!? 物語が動き出す、第2巻!


 あー、面白い!!
くそっ、これはもう「面白すぎるぜ卑怯者!」って言っていいレベル!
基本的に総二の一人称で語られる物語の、キャラの掛け合いや軽快さや突っ込みなどがたまらないんですよ! さらに、そこに彩(いろどり)を与えてくれる春日先生の美麗や怪人の細やかなイラスト! ぶっちゃけ、GA文庫から出てる「春日歩イラストレーションズ」春日歩イラストレーションズ (GA文庫) -
春日歩イラストレーションズ (GA文庫) - 買いましたからね! しかも限定版! 岡山のアニメイトでは売り切れてたから、かといってヤフオクで競って大金出すのも嫌なんで、消費税が上がる前に近郊のアニメイト全てに連絡して、唯一在庫が残っている広島のアニメイトに電話で頼んで、岡山のアニメイトに配送してもらったり……(笑)。んー、でも岡山のアニメイトには原付で行ったんですが、表口も裏口も自転車置き場が無いのが面倒ですねー。結局、表町にあるチェーンを付ける有料駐輪場に預けましたよ。
いや、でもそれだけの価値はありましたよ! 春日先生のイラスト好きにはすっごく満足出来る内容なので、みなさんも通常版でもいいから買うとよろしいかと思います!

 おっと、春日先生と岡山市の表町の話に逸れそうになるので、ネタバレあらすじー。
 怪人を倒して、『巨乳属性(ラージバスト)』というエレメーラオーブをうきうきと持ち帰った愛香。そしていつもは足蹴にしているトゥアールに頼み込んで(媚びへつらって)、新しい「巨乳になれるテイルブレス」を作ってもらうことに。ついでに、トゥアールが高校に編入してきたので3人で「ツインテール部」を作っていた。そうすると、見回りに来た神堂会長が意味深な目で総二の方を見てきた。ついでに、神堂会長のいつもの御付きのメイドの桜川尊(さくらがわ みこと)というアラサーに近い女性が、体育教師として新任。この桜川は……実は「30歳が来るまでに結婚したくてしたくてしょうがない症候群。こうなったら年下の高校生でもいい」という、ある意味病気な性質のツインテールさんだった。→そのころ、アルティメギルにはリヴァイアギルティとクラーケギルティという幹部たちが、先日(1巻)の幹部のドラグギルティがツインテイルズに倒されたことで集まっていた。だがこの二人の属性力(エレメーラ)は――リヴァイアギルティの方は『巨乳属性』で、クラーケギルティは『貧乳属性(スモールバスト)』で……相容れない存在なのだった。しかも二人は触手使い。→新しいテイルブレスが出来たが、愛香が嵌めて変身しようとしても起動しない。トゥアール曰く、「きっと、愛香さんには巨乳の才能が無いんですよ。残念でしたね。プークスクス!」と言われたので腕ひしぎ固め。そんな中、繁華街で何かのコンテストをしているところに先ほどの怪人二人が現れたので、変身してテイルレッド&テイルブルーが行くと、クラーケギルティが「おお! なんたる美しき胸の少女……。姫、心はアルティメギルに捧げましたが、私の騎士としての誓いは貴女に捧げたい!」と、愛香の極めたる貧乳属性っぷりに惚れる。でも「貧乳に反応してんじゃないわよ! こんな触手いっぱいなのはいやあああああああ!!」と愛香は嫌がり、その場ではバトルにならないまま二人は逃げる。テイルレッドたちは変身を解除して帰ろうとしたところで、神堂会長と桜川さんと出会い、正体がばれる。→それで総二の家の地下施設に案内して説明。そこで桜川さんが「私がそのテイルブレスを嵌めて、お嬢さまを守るために戦いましょう」と言うも、総二が「桜川先生だと、変身するのは無理だと思います」「何故だっ!?」「だって、桜川先生はツインテールはしてますけど、狙われなかったでしょ? でも、いままでアルティメギルに何度となく狙われてきた会長なら、おそらく……」「えっ、私にも出来ますの!?」と言って、会長が新しいテイルブレスを嵌めると、「テイル・オン!」と黄色いコスチュームで重火力系の武装をしたテイルイエローに変身出来た。しかも巨乳に。それでVSブルギルティな初陣に出るが……イエローの攻撃はへなちょこで、逆に雑魚の戦闘員が気を遣って攻撃が当たったら倒れてあげるサービスをしてくれる始末だった。なお、ブルギルティは愛香に一撃で倒されていた。→自信を失くした会長に、総二は「あなたはもっと自分のツインテールに自信を持って! それで初めてツインテールを真正面から愛することで、俺たちは強さを手に入れてるんです! 神堂会長……いや、慧理那!!」という説得&特訓のうちに、変身した愛香が山を一つばかり持ってきて「いまからこの岩(あえて山とは言わない)を投げるわ。この攻撃を躱すか壊してみせなさい。それで生き残れたら、あなたは改めて私たちの仲間よ」と言われて、会長は総二に言われたことを胸に刻み――見事、愛香の投げてくる山を高火力の銃撃で破壊して見せた。だが、それでハッピー……ではなく、慧理那に「露出狂」という属性まで芽生えてしまった。コスチュームを剥ぎ取りつつ、レッドに抱き着いているそこをスクープされて、イエローは世界的な痴女として認定される。→その後、二人で争っている場合ではない、と思ったリヴァイアギルティとクラーケギルティが手を組んで、またもツインテイルズの前に現れる。ブルーが「触手は……嫌ぁぁ……」と言っていたことを思い出して、「俺がクラーケギルティの方は担当してやるよ」と言ってレッドがクラーケギルティの方に行くも、ブルーの担当になったリヴァイアギルティは股間から太い触手を一本出すというもので、ブルーも大ピンチ。そこで戦隊もののお約束なシーンが好きな会長が「私のカッコよく出る順番はまだかしら……?」と陰で変身して見守っていた。レッドがクラーケギルティの触手に縛られてちょうどタイミングがあったそこにイエローが現れようとしたが、先に仮面ツインテール(トゥアールの仮装)が現れ、「ふっ、乳の大小など些細なことです! でも大は小を兼ねる!」と高らかに宣言して、リヴァイアギルティとクラーケギルティはその演説に聞き入ってしまう。だがその後ろでは……目を血走らせたブルーが……ブチギレた「誰が貧乳星のプリンセスじゃぼけぇええええ!!」「ひ、姫!? ご乱心はおよしください!」「お前は黙っとけえええ!!」と、巨乳派のリヴァイアギルティを素手で殴り殺そうとしていた。そしてリヴァイアギルティはクラーケギルティに「と、戦友(とも)よ……。いいか、大は小を兼ねるが、小は大を兼ねないのだ……ぐふっ!」と言い残して、ブルーの拳で倒された。ブルーもそれで力を使い果たしたので倒れる。そこにようやくイエローがやってきて、「よくも戦友を殺してくれたなぁ! いくら魅力的な貧乳とはいえ、敵に求婚などしていた私が馬鹿だったわ!!」と激昂しているクラーケギルティに相対する。クラーケギルティの触手攻撃には、テイルイエローは全て銃撃で弾き返し、ツインテールを伸ばしてドリルのように地面に突き立てて、不動の壁になる。ついでにどんどん脱ぐ。だが、クラーケギルティへのとどめは、先ほどまで地面にあったツインテールで飛翔し、「ヴォルティック・ジャッジメント」という、イエロー自身が弾丸になることで貫く必殺技だった。これで全部倒した、と思っていたら、クラーケギルティの残った二本の触手がまだ形が残っているリヴァイアギルティに接続し、リヴァイアギルティがツインテールになって復活した。しかしレッドは「貧乳とか巨乳とか、お前ら何もわかってねえな……。大きさは違っても、みんな同じ乳だろうが! 俺は――ツインテールが上結びだろうが下結びだろうが、愛せる! 何故なら――ツインテールは俺の命だからだぁあああっ!!と言って必殺の剣で斬って戦闘終了。→エピローグ。ブルーとイエローを持って帰ろうと思っていると、上から下まで真っ黒な少女が出て来た。少女は「わらわはダークグラスパー。『眼鏡属性力』での黒の戦士じゃ。あなたに憧れ、あなたを迎えに来た、トゥアールよ」と言ったのだった。

 いやあ、総二の愛香への突っ込みが本当にいいね!
「誰が貧乳星のプリンセスじゃぼけぇええええ!!」
「ひ、姫!? ご乱心はおよしください!」

の後に、地の文で
すみません、そいつ、常にご乱心されてるんで……。
敵とはいえ、一応俺は謝っておいた。

とか、
『総二さまっ! その場にいる怪人の他にも強いオーラを放っている存在がいますわ! そいつ(愛香)を倒してください!』
まったくもって、俺には無理です。トゥアール、お前のことは忘れない……。

でも愛香が一番輝いてるのは、やっぱりトゥアールとの絡みかなw
トゥアールが「トゥアルフォン」という、「大事な用件を話していても、他の人間には違う言葉に聞こえる」という携帯電話を作った時に、総二用には
「ツインテール、ツインテール(もしもし、トゥアール? 繋がってる?)」
なのに、愛香用のには
げっへっへ。アタイはビッチだから、生肉が好きなんだよぉ! 生がいいんだよ、生! 生がぁああ!(ちょっと、本当に通じてるんでしょうね?)」
というのになるのにはww それがばれた後はもちろん、トゥアールへの顔面粉砕パンチです。
 そんでもって、今巻では愛香の「触手は嫌ぁああ!」に総二が「(そっか、愛香だって女の子だもんな……)」って優しくなるところがいい!

 評価はもちろん星5つ★★★★★! 超オススメです!!
あんまり面白かったので、来週も3巻をレビューしようかな?
でも、いくらオススメ連発してても、同じのばっかりだったらみなさん飽きますよね? まあ、本当のアニメ化までには、なんとか辿り着けるぐらいのペースでレビューして行こうと思っています。

posted by mukudori at 23:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガガガ文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月04日

ケモノガリ 05/東出 祐一郎

 ゴールデンウィーク4日連続更新の2日目だよー!
ケモノガリ 5 (ガガガ文庫)ケモノガリ 5 (ガガガ文庫)
東出 祐一郎 品川 宏樹

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聖処女の最後の祈り

『十二使徒ゲーム』……バチカン内部に放たれた十二人のエンターテイナー(殺し屋)たち。やつらは楼樹たちを狙い、罠を仕掛け、傷を負わせ……だが最後には、命乞いすることとなる。何故なら、楼樹は『ケモノガリ』なのだから。どんな輩が来ようとも、負けるはずがない。ただ一つ、あやなが敵の手に落ちているという危惧を除けば……。バチカン編完結の第5巻!


 もう最高!!
楼樹KAKKEEEEE!!
「十二人も敵がいるとか……一巻で収まるのか?」と思っていましたが、ここまでさっくりセガール……縦横無尽に活躍してくれたら、もう言うことなしですよ!
アストライア側の描写も良かったなー。ロートケプヒェンちゃん可愛いよ!

 ネタバレあらすじー。
『十二使徒ゲーム』が開催され、楼樹は最初に夜叉刀(やしゃがたな)という侍と出会う。楼樹は夜叉刀に「お前はいままでに殺した人の数を覚えているか?」「百を超えた辺りからは覚えていないな……」「そうか。ちなみに僕はちゃんと覚えている。千五百七十三人だ。全て、僕の罪だからな。だから、それを背負っていないお前は『薄い』んだよ」という言葉遊びをして、楽々逆上した夜叉刀を殺す。シャーリーたちの方には二人のエンターテイナーが来るが、一人は戦いの内に狂ってしまったので、もう一人に殺されて、シャーリーたちはその隙に逃げ出す。イヌガミのところには姉のゲルト――ロートケプヒェンが。イヌガミはロートケプヒェンを殺す……とまでは行かなくとも深手を負わせて退散させる。そこでボディガードなどから「武器を持った少女から枢機卿さまを救った奇跡の犬だ!」と祭り上げられる。→楼樹は爆発と狙撃のコンビネーションで攻撃してくる三人組のエンターテイナーに煩わされていた。それもそのはず。『オーケストラ』という三人兄弟のエンターテイナーは以心伝心だからだ。シャーリーに連絡を取り、二人でまずは狙撃してくる相手を潰すことに。路上に姿を現した楼樹が囮になり、シャーリーが狙撃犯を見つける。そしてシャーリーも少々深手を負ったものの、楼樹はそれで命乞いをする三人を刺殺。その隙にセシリアが浚われる。だが、イヌガミが匂いを嗅ぎつけたところで、ヴァレリオ枢機卿と一緒に行ったところは――コロッセオだった。そこで待っていたのは、銀環蛇(イン ファンシオ)という功夫服のエンターテイナー。相手はタブレットPCを持っており、そこには拳銃を突きつけられたあやなの姿があった。実は、アストライアとクラブのメンバーたちがいるところでは、「自分が『楼樹を倒す』と思って賭けたエンターテイナーの死亡=自分の命の徴収」というゲームがなされていたので、ロートケプヒェンはイヌガミに倒された後、バチカンから逃げていたので彼女に賭けていたメンバーは無事だったが、いままで楼樹に殺されたエンターテイナーたちに賭けていた者たちは、みんなアストライアに殺されていた。銀は自分に賭けたメンバーに連絡を取って、「あやなを取り引き材料にしたら、楼樹も弱みを見せるだろう」と画策していた。だが楼樹は「せめて最後に、あやなと会話させてくれないか」と演技をして銀に頼み込みつつ、スマホでアストライアに連絡を取り――「このイカれたゲームの『優勝賞品はあやな』だったな? 約束は守れよ、アストライア」「もちろんさ」と、二人は一瞬の内に銀とその手助けをしているメンバーの首を刎ねた。最後の一人が決まるまで、あやなの安全はアストライアによって守られるのだった。→銀を倒した楼樹は先に進むと、『炎神(アグニ)』という二本のククリナイフ使いの相手に出会う。楼樹が直感で、「ロビン・フッド(1巻の敵)以上――いままでの誰よりも強い!」と感じる。だが楼樹も本気で掛かり、武器を全て取り落したのかのように見せて、左手の拳を犠牲(骨折)にしてアグニの首にかぶりついて噛み切る。そしてアグニの心臓にもうずっと折れたままで使っていたククリナイフを刺すと、アグニは「見事なり! よくぞ吾輩を倒した! 餞別として、吾輩のククリを持っていくがいい……」と楼樹はいままで使っていた自分のククリナイフが砕け散るのを見て、死に行くアグニに「悪いな。もらって行くよ」と言った。そして最後のエンターテイナー……ヴァレリオ枢機卿の弟である、アレッシオ枢機卿に近付く。マスクを取ったその顔は……ヴァレリオとうり二つだった。なんとアレッシオは、兄のヴァレリオ枢機卿が次期のローマ法王になることを考えた二十年も前から画策していて、ヴァレリオが法王になった瞬間に暗殺して入れ替わるために整形をしていたと言う。シャーリーも「この尋常ではない整形技術……もしかして、CIA(ウチ)も関わっているの!?」と驚く。だがアレッシオは、「確かに私はエンターテイナーだが、戦うのは私ではない! コード! 行け――聖女・セシリアよ! このセシリアが私の武器だ!」と数字を呟くと、セシリアは変貌して、両手から金属糸を出して、糸の結界を張る。セシリアは、とある数字のコードを囁かれた時だけ変貌して、殺人マシーンになるのだ。その鋼糸の切断力は、石柱も切り裂くほどだった。楼樹は優しかったセシリアにもう言葉が通じないことを嘆きながら、どうせ拳は先ほどのアグニとの戦闘で使えなくなった自分の左肘を犠牲として、セシリアの胸にククリナイフを突き立てた。→楼樹はアレッシオの前に行くと、命乞いをされるが、「た、頼む……祈りの時間を!」「時間稼ぎで二階にいるスナイパーの援護を待っているのか? そっちにはイヌガミが行ったよ。あいつの皮膚に銃弾は効かない。残念だったな」「くっ――コード、9-7! セシリア!」とアレッシオが叫ぶと、倒れたはずのセシリアが起き上がって、鋼糸で――楼樹ではなく、アレッシオの首を刎ねた。この瞬間のセシリアは、ちゃんと元の自分の意志でアレッシオを殺したのだった。「楼樹さまと初めて出会った時、『私のバイオリンを聴いてみたい』って言ってくださって嬉しかったです。少しは、楼樹さまの罪や咎を、私は晴らせたでしょうか? 意識が無いうちに殺してしまった人たちの分はともかくとして、いまさっき私は自分の意志でアレッシオ枢機卿を殺しました。なのできっと神は許してはくれないでしょう。だから私は……地獄で先にお待ちしていますね、楼樹さま……」「……君が行くのは、きっと天国だよ、セシリア。僕は間違いなく地獄行き真っ逆さまだから、ここでさようなら、だよ」そして、セシリアは息絶えた。→アストライアに連絡を取り、「優勝おめでとう、楼樹。約束通り、貴島あやなは解放するよ」と言われて安心して、緊張の糸が切れた楼樹は倒れ込んだ。目覚めたのは三日後。切れた左肘も骨折した拳も、バチカンの病院で治療されていた。次期の法王も、ヴァレリオが選出されていた。アストライアの方では、アレッシオに賭けた会員への最後の粛清がおこなわれ、唯一逃げたロートケプヒェンに賭けた会員は変装を解く。その人間は、クラブの聖父の一人、『勤勉(ディリジェンス)』のルシアン・カウフマンだった。彼はクラブのメンバーであり――現役のCIA長官なのだった。「『勤勉』、あなたは生き残ったからいいですけど、自分が賭けたエンターテイナーが負けた時を想像されていましたか? それともその時は、僕に正体をばらしていましたか?」「いいや? 運が無かった、と諦めてきちんと死を受け入れていたよ。さて、アストライア。久しぶりに『聖霊会議』を開こうか」と二人は死体が囲むテーブルで笑っていた。→エピローグ。解放されたあやなは、アストライアに「楼樹くんのこれまでを聞かせて」と言った後、2巻のグレタの国に降ろしてもらって、グレタに「初めまして、グレタさん。私の知らない楼樹くんのことを聞かせてください」と言ったのだった。

 私のネタバレあらすじは、あくまで「あらすじ」なので、ちょっと省いてます。なので「『十二使徒ゲーム』って言ってるくせに、エンターテイナーが十二人出てきてないじゃないか!」って言わないでくださいねw 詳細は是非ご自分で読んでください!
 セシリアが殺し屋なのはなんとなく予想が付いていたんですが……セシリアの最後の台詞で泣かされた! あー、ここはやばい! 読むべし!!
 そして、
「ルールは守れよ、アストライア」
「ちゃんとルールを守ったよ、楼樹」

……とか、二人の息がぴったり合ってるのがたまりませんね! 早く再戦来い!!
 まあ、アストライアVS楼樹が最終決戦だと思うので、最後は是非とも盛り上がっていただきたい! あと、ロートケプヒェンちゃんVSイヌガミも是非!

 評定は星5つ★★★★★……超オススメです!

posted by mukudori at 20:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガガガ文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月29日

俺、ツインテールになります。01/水沢 夢

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水沢 夢 春日 歩

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それは、ついんてーるの異世界。

 観束総二(みつか そうじ)は、『女の子のツインテール』が大好きだ。むしろLOVE、愛している。ツインテールが無い世界なんて考えられない! そんな総二が幼なじみの津辺愛香(つべ あいか)と実家の喫茶店で食事をしていると、トゥアールという銀髪巨乳のお姉さんが飛び込んできた!? そして総二に「このブレスレットを着けてください!」と頼み込んできて!? あの「ハヤテのごとく!」の作者に「もう、来週からアニメ化とかするといいよ」とまで言わしめた、第6回小学館ライトノベル大賞ガガガ部門、審査員特別賞受賞作!

 うっほーーーー!!!! なんだこれ、キャラがみんな立っていて、ギャグも超面白い!!
 特に愛香とトゥアールのやり取りがめっさ面白いです。
「そーじから離れなさーい! 変質者!(トゥアールのこと) 正当防衛で頸椎行くわよ、頸椎!」
 ……『過剰防衛』という言葉を、どうしたらこいつに教えられるだろうか。

とか、
「えっ、女の身体のことを教えて……ですか? うふふ、そうですね。覚悟はしていました。戦いで昂ぶった男性の家にノコノコ着いて行く時点で、私は心のどこかできっとこんな」
「早よ言えやそろそろ手加減出来なくなってくるわぁあああ!!」
「肘に可動範囲が増えるぅうううう!」

とかですねww 実際はもっと笑える箇所が多いので、みなさん是非買ってその目で確かめてください!
 それは置いといて、冒頭で総二にツインテールを触られて喜んでいる愛香可愛いよ、愛香。萌え〜。

 ネタバレあらすじ〜。
 主人公、高校生活の始まりで生徒会長の神堂慧理那(しんどう えりな)というロリ系でツインテールな生徒会長にうっとりする。そのお陰で、部活入部希望調査書に「ツインテール部」と書いてしまって、先生に「おやおや観束くんはツインテールが好きなんですねえ」とクラスで羞恥プレイ。消沈しながら家に帰って愛香とカレーを食べていると、「close」にしてある喫茶店なのに銀髪の女性――トゥアールがいて、「このブレスレットを嵌めてください! あなたしかいないんです!」と迫られる。うろたえているそこに、「はっはっは! 幼女はいないか! おや、こんなところに可愛い幼女が! 皆の者、猫ちゃんのぬいぐるみを持たせい! 幼女にはソファーでぬいぐるみを持っているのが似合うのう!」「あっ、神堂会長が怪人に襲われている!?」「やつらは『アルティメギル』……いろいろなフェチシズムを持っていて、その属性を奪うのです! それで私の世界も滅ぼされました。あの女の子を助けるためには、是非このブレスレットを装着してください!」ということでブレスレットを着けて心で念じると――主人公は赤い髪のツインテールの幼女になっていた。だがその戦闘能力は凄まじく、怪人たちをぎったんばったんに叩きのめす。必殺の『ブレイズブレイド』という剣でボス格の怪人を切り裂くと「ふっ……ツインテールの幼女に殺されるなら本望よ……。ああ、花畑でツインテールに頬を撫でられているとは、ここは天国か……!?」「勝手な妄想して逝くなー! 裏山!」と会長を助けることに成功。→トゥアールが「行く場所が無い」というので、とりあえず主人公の家に。そして変身ブレスレット――『テイルギア』の説明を受けて、「……とまあ、そういうことですので、このお家の地下に秘密基地を作ってもよろしいでしょうか?」「よろしくねえよ! 家には母さんだっているんだぞ!?」「総二……話は聞かせてもらったわ。実は父さんと母さんは……大学時代に中二病をこじらせて、『正義のヒーロー』という設定で付き合っていたの。でも父さんは『ビキニスーツの悪の女幹部とのラブロマンス』を諦めきれないでいて、いよいよ破局……となったところであなたの命が宿っていることを知って……。ということで、母さんは大賛成よ!」と、そっちの問題もクリアー。以降、テイルレッドとして主人公はアルティメギルを倒して行くと同時に世界中で「あのツインテールの幼女は誰だ!?」「レッドたんもえですね」「俺、レッドのbot作ったんだぜ!」「うん、今日の放課後、一緒に映画見に行こうね、レッドたん!(通じていない携帯を耳に当てながら)」……と一躍噂の的に。→次の怪人、フォクスギルティは、幼女フィギュアを愛する者。その能力でテイルレッドと自分が手を繋いでいるフィギュアを作られ……それを叩き壊せばいいだけなのだが、「くっ……お、俺にいくら自分とは言えど『ツインテール』を壊すことなんて出来ねえっ!!」と手も足も出ない主人公。それをモニター室で見ていた愛香とトゥアールが、「どうにか出来ないの!?」「いえ、実はもう一つのテイルギアの適合者――愛香さんなんですよね」「ならあたしが変身して、そーじを助けに行くわ!」と言ってテイルブルーとして愛香は主人公の元に向かった。そしてフィギュアを叩き壊し、必殺の三叉の槍『ウェイブランス』でフォクスギルティを倒す。→アルティメギル側のボス、ドラグギルティが「この二十日間での膨大な犠牲……どうやら儂が行く時が来たようだのう……」とついに立ち上がる。そして襲い掛かってくるが、いままでの敵とは桁違いに強い。それもそのはず――テイルレッドと同じ、『ツインテールの属性力(エレメーラ)』を持っているからだった。そこに現れる、トゥアール。実はトゥアールも自分の元の世界でテイルギアを使って戦っていたが、このドラグギルティによって滅ぼされたのだった。ツインテール属性が滅んだ故郷を愁いたトゥアールは、新しい世界で自分のツインテール属性力を核にして新しいテイルギア――主人公のものを作ったのだった。ちなみに装着出来なかったテイルギアは愛香の元に。そしてドラグギルティも本気を出し、自分のオーラで頭に金色のツインテールを作る。テイルレッドもその根性に内心敬礼しつつ、迎え討つ。真剣な戦いで、テイルレッドが劣勢なところに来たドラグギルティのトドメに――本来なら敵を拘束するための『オーラピラー』という技を使って防御。その隙に、『二本目のブレイズブレイド』を使って攻撃。「グハッ! まだ技を隠していたとは……見事なり!」「ツインテールなんだ。二本目があって当然だろ?」ということで決着。→エピローグ。いつもの日常が戻るが、ドラグギルティが倒されても、トゥアールは元の世界に戻らないと言う。そして新たにまた、「ふはは、私はドラグギルティの盟友、タイガギルティ! 盟友の仇とともに、スク水の属性力を奪わせてもらうぞ!」とエレメリアンが襲ってきたのだった……。

 あー、笑った笑った。日常もバトルも、馬鹿馬鹿しくて最高にイイ!!
つーか、トゥアールも愛香も可愛いんですけど……「この髪……結構苦労してんのよ……。毎日毎日……誰のためにしてると思ってんのよ、この大馬鹿ーーーーッッ!!」とラストバトルで叫ぶ愛香は最高に可愛い!
 あ、でもあえて指摘するとしたら……252Pの「こいつらにとって最強のツインテール属性は、戦うためのものじゃない! 花壇に花を咲かせるための……種なんだ!」というところがFF8のSEEDの信念っぽく感じましたね。たぶん、水沢先生は世代なんでしょう。

 今回は文句なし! 星5つ★★★★★、超オススメです!!

posted by mukudori at 17:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガガガ文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月27日

憂鬱なヴィランズ 01巻/カミツキ レイニー

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悪役(ヴィランズ)に魅せられる

 高校一年生の笠木兼亮(かさぎ かねすけ)はバスでの登校途中、いきなり「少女の口から銃を取り出した」バスジャック犯と出会う。だがそこでは、「ここは空振りよ」と蒼い瞳の少女に言われてバスから逃げ出すことに成功。……という夢を見たんです。と、診療所で医師に語る。だがその話は確かに、テレビで流れている「バスジャック事件」と同じだった。学校に行くと文芸部の部室で帯刀月夜(おびなた つきよ)という先ほどの蒼い目の少女に「絵本は持ってない?」と訊かれ、親友の煮雪瞑(にゆき つむり)が最近起こった、女子中学生誘拐事件に関わっていることを示唆される。瞑は「ワーストエンド」という絵本を読んで、「その絵本の悪役(ヴィランズ)」に憑りつかれてしまったのだと聞かされる。ガガガ大賞受賞者の一年とちょっと経った第2作!


 うーん、微妙かなー。
個人的には、憑りつかれて「ロリコンオオカミ」になった瞑が女子中学生をいたぶって凌辱して殺したあたりを詳しく描写して欲しかった。
最後も、「で、瞑は?」って感じだったし。
あと、要らない会話多すぎ。月夜がBL好きとかどうでもいいだろ。

 ネタバレあらすじー。
 主人公、瞑の妹の日和(ひより)と一緒にバス登校。そこで村瀬一郎(むらせ いちろう)という「青髭」の読み手が現れて、バスジャックするように主人公と日和を確かめる。「人間が文字で構成されて見える」、という力を持った月夜が「この二人は関係ない」と判断したので撤収。→主人公、学校に行って文芸部のロッカーを開けると、月夜がいた。詳しい事情を訊くと、「ワーストエンドシリーズ」という、読んで悪役に共感出来たらその悪役の能力を借り受けることが出来る、重要なところから流出した16冊の絵本を探しているという。瞑が読んでいたのは「赤ずきん」。でも本には返却期限があり、それを過ぎたために瞑はそのオオカミに人格を乗っ取られているのだと月夜は語った。→月夜と一緒に日和のところに行く。両親を交通事故で亡くした煮雪家は、現在日和と瞑の二人暮らしだった。日和は寂しくない、と言うが本当は「私の誕生日にはお兄ちゃんと一緒に映画を見ようね、って約束してたんだよ?」と主人公にだけ本音を零す。→主人公と瞑は、小学校のころからの親友だった。そして瞑が身を隠している場所もわかっていた。→翌日、月夜と村瀬と「白雪姫の鏡の能力」を持った千鳥(ちどり)という少女がオオカミにもう憑りつかれてしまった――瞑を殺して絵本を取り戻す算段をしていた。主人公は瞑の逃げ場所である教会に先回りし、「白雪姫の鏡」の能力で「現実とは裏表になっている世界」に足を踏み入れ、瞑を叱咤する。千鳥が散弾銃で撃ってきたので、ステンドガラスを砕いて、二階から落下。瞑は主人公を庇ってくれた。その格好のまま、日和が待っている映画館に行く。「赤ずきん」の本を手に入れた主人公は、「自分でもこの能力を使えるのか」と訊いて、最後のページにある貸し出しカードに名前を記入する。そしてオオカミの能力で、主人公は瞑から「赤ずきん」のオオカミの能力を移植され、瞑は元に戻る。しかし、犯してしまった罪からは逃げられない。最後に愛しい妹の頭を撫でて、消えて行った。→主人公は映画館でキャラメルポップコーンを食べる。月夜も食べるが、「やはり、口慣れたものの方がいいね」と言う。「泣いていいんだよ。君にはその権利がある」と月夜の胸に抱かれて主人公は泣いた。「ワーストエンドシリーズ」はあと13冊の回収が残っているという。次の物語は、果たしてどんなものなのか――。

 とりあえず、言いたいこと。
この作者にはバトルが全く向いてない
それにせっかくのガガガ文庫なんだから、女子中学生の失踪事件ももっとグロイ方向に描写してくれてもいいのよ?
最後までなんだか煮え切らない文章でした。

星2つ★★☆☆☆。プチ地雷です。

posted by mukudori at 03:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガガガ文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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