2012年10月16日

さくら荘のペットな彼女 02巻/鴨志田 一

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鴨志田 一 溝口 ケージ

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ましろ係、襲名

 さくら荘に新しい入居者が! それは空太のクラスメイトの七海。声優を目指しつつアルバイトで養成所の学費もろもろ……を稼いでいる七海は、前の寮で家賃を滞納したあまりに追い出され、さくら荘に来ることを余儀なくされたのだった。そこでヤバイことになったのは、ましろと空太の関係性! まさか、「ぱんつを履かせる仲です」――とは言えない。どうするどうなる、さくら荘!


 なんつーか、本当に人間不適合者どもだな、この本のキャラクターたち……。
七海はただの一般人かと思いきや、布団を掛けてあげようとしていたところを寝ぼけて「神田くんはウチの身体が目当てやったんやな〜!」と、筋違いなことを言ってきて主人公の鼻をグーで殴る。お蔭で主人公、鼻血だらだら。ただの自意識過剰女じゃねえか。うぜえ。

 ネタバレあらすじー。
 さくら荘に七海がやってくる。ついでにましろは期末テストで赤点を取ったがために、主人公監視の下、追試を受けさせられる。→主人公、七海が来ることについて色々考えるもましろの天然(?)の所為で上手く行かない。ついには七海にましろとの関係がバレる。→規律に厳しい七海によって、ましろ係は七海が受け持つ。だが、ましろの天然っぷりに七海は振り回されっぱなし。→主人公、ゲーム大賞への企画を考えて送る。→七海、養成所の中間発表会を受ける前日に熱が出る。無理をして出るも、熱は下がらず結果は最悪。へこむ七海。→みんなでひと夏の思い出作りに夜の学校のプールに忍び込む。警備員に捕まりそうになって、そこはお開きに。→主人公のゲーム企画、一次審査通過。プレゼンの練習をすることに。だが本番当日、頭が真っ白になってしまい、企画は却下。→だが、さくら荘の仲間たちが慰めてくれる。最終的には花火をして、主人公の儚い思い出となって散ったのでした。

 つーか、上で書いた鼻血のことといい、描写が妙にリアルで嫌。
なんだよ、プールに入って警備員から逃げる時に狭いところに水着の女子と一緒に入って、
「……神田くん」
「な、なに?」
「当たってるんだけど……」
「しょうがないだろ。男の本能ってやつが……」

お前は股間を勃たせてないで、廊下に立ってろ!! と言いたくなります。

 あと、会話が寒い。
「先輩は仁さんとどうなりたいんですか」
「……恋人になりたい」
「具体的には?」
「……チューしてみたい」
「ネズミですか」
「違うも〜ん」

これのどこで笑えと? 正直、作者の文章稼ぎ・間伸ばしにしか見えません。

 ということで、星2つ★★☆☆☆。微妙にプチ地雷です。

posted by mukudori at 19:53 | Comment(2) | TrackBack(0) | 電撃文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月09日

さくら荘のペットな彼女 01巻/鴨志田 一

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鴨志田 一 溝口 ケージ

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彼女はうちのペットです

 捨て猫を見捨てられない神田空太は、その猫たちを処分出来ないあまりに学生寮を追い出された。そして次に向かうのは特異なメンバーばかりが蔓延る「さくら荘」。そこで出会ったのは、ゲーム大好きなアニメーター先輩と、女タラシ先輩、神出鬼没なプログラマー。ただでさえ騒がしいその寮に、新たなメンバー、天才芸術家で現・少女漫画家志望の椎名ましろが加わろうとしていたのだった――。


 うーん、微妙……。
キャラがとにかくみんなウザいんですよね。
アニメーターの美咲はいちいち女タラシ先輩、仁に振り向いてもらおうとして主人公をダシにしてウザいし、ましろは「一人じゃぱんつも履けない」がコンセプトだと思わせておいて、単に生活能力が無いだけっていう……。言えば出来るし、やらないだけなんですよね。ぱんつも履けないんなら、なんで一人で駅までこれたよ!? ……って感じです。その辺、あざとさを感じました。寮監に至ってはもってのほか。テメエ、もう三十路のくせに大人のやることキチンとこなせんのかい! ……って言いたくなります。
 とにかく、キャラクターに共感出来ないんですよね。

 ネタバレあらすじー。
 芸大付属の高校に通っている主人公、寮監にましろの出迎えを言いつけられる。だが渡された写真は5歳当時ぐらいのもの。だが、駅前で座っている美少女を目の前にして、この少女がそうだとわかる。→ましろは海外で有名な天才芸術家だった。だが今は少女漫画家を目指しているという。ここでましろが生活能力皆無だと見せつけられる。→ましろに振り回されてもやもやな主人公。ましろのことを仁に「お前がいらないんなら俺が取っちゃうぞ」と言われる。そしてましろと仁のデート(実はましろが取材のためにラブホに行きたいだけ)の跡を美咲とつける。とうとうラブホに入る直前に、主人公はたまらず飛び出して仁に殴りかかるも、カウンターを喰らう。そして気絶。→起きると、そこはラブホのベッドでましろが膝枕をしてくれていた。仁がここまで運んでくれたらしい。そして「取材」のために一泊することになる。翌日ラブホから出ると、警官に見咎められ、説教を喰らう。→ましろ、新人賞に出す漫画が出来上がる。だが、PCのデータが吹っ飛ぶ。最初から書き直すしかない、というましろの漫画を、この寮のネットワークをハッキングしている天才プログラマー(でも引きこもり)龍之介に訊くと、「漫画のデータなら取ってあるぜ」と言われる。そして無事、原稿データは送られる。→七夕祭りの日、浴衣を着て、いつもとは違うましろにドキドキする主人公。短冊には「ましろの願いが叶いますように」と書いた。そんな時、ましろの担当から電話が掛かってきて、「選外になった」と通告される。悲しむましろ。でも次を描けばいい、と慰める主人公。→しかーし。実は担当の電話には続きがあって、「賞を通すまでもない作品だから、次の雑誌の代原として使わせてもらう」とのことだった。最後にはましろが主人公に自分の名前を呼んでもらって終わり!

 あー、あざとい。悪い意味であざとい
難易度:ぱんつを履く。>>>>>飛行機に乗って電車を乗り継いで駅前にやってくる。
↑これな訳ないだろ!!
そんでもって、ラブホから出た後に職質されるところでましろが空気読まなすぎ!
「君たち高校生?」
「そう」
「大学生です……ってちょ、椎名!」
「ペットです」
「えっ」
「空太、首輪を付けるって言ってた」
「それは仁さんとの電話で――」
「鎖も付けるって」
「……じゃあ、一旦署で話を聞こうか、ご主人様」
「あんたがそれを言うな!」

ここまで来ると、単にこの掛け合いをしたかっただけなのに、主人公に警察から厳重注意が申し渡される……っていうのは理不尽だと思います。
作者の駄目っぷりがよく出てますね。
あと、どう考えても早く雑誌に掲載されるより、賞を獲らせた方が作家にとって良いと感じるのは私だけでしょうか?

 そんな訳で星2つ★★☆☆☆ー。プチ地雷です。

posted by mukudori at 18:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月24日

楽聖少女 01巻/杉井 光

楽聖少女 (電撃文庫)楽聖少女 (電撃文庫)
杉井 光 岸田 メル

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時よ止まれ、汝はいかにも美しい

 高校生の少年、ユキはある日学校の図書室で悪魔と出会った。メフィストフェレスと名乗るその悪魔は、詩人ゲーテとユキの身体を入れ替えたという。そしてユキが降り立ったのは、200年前のウィーンだった――。神メモコンビの新シリーズ!!


 面白かった!!
まさかベートーベンが少女になっているとは……。いやはや、杉井先生の発想力には驚かされます。

 ネタバレあらすじー。
 主人公、図書室で悪魔のメフィと出会って200年前のウィーンに行かされる。→そこでは戯曲家のシラーと一緒に評論をしたりして事務所で働いていた。なお、主人公が16歳の身体になったことについては「羨ましいな〜。俺も悪魔と契約しようかな」と言われ、疑問を抱かれていない。→シラーと一緒に温泉地にやってくる。そこで出会う、ローマ皇帝フランツ二世。なんでも二人のファンだそうで、サインをねだられる。その時、馬車を妨げるかのように一人の少女が地面に楽譜を書いていた。主人公はなんとなくその少女に惹かれる。→温泉から戻って事務所をつぶし、皇帝の息女たちの家庭教師になることに。兄妹どちらともに好かれる。そしてコンサートのプレミアチケットを手に入れる。そう、それはゲーテが大ファンの「ベートーベン」が演奏するというコンサートだった。そこで温泉地で合った少女がルドヴィカ・ファン・ベートーベン(ルゥ)として舞台に上がってくる。ベートーベンが少女だったなんて信じられない主人公。その上、ルゥは主人公のアパートの隣に引っ越してきていた。ベートーベンもゲーテのことはファンだった。だが「ぼくは君のようななよなよしたヤツががゲーテだなんて信じないぞ!」と存在を否定される。→ルゥに面白いものを見せてやる、と言われて郊外の森にやってくると、そこにはとうに没したはずのモーツァルトとマリー・アントワネットが二人で暮らしていた。そう、モーツァルトは神様に「お前の書いたレクイエムを完成させるまではこっちに来るな」と言われて若い肉体を手に入れて、マリーと一緒に酒池肉林していたのだった。なのでもしかしたらルゥのこともベートーベンが悪魔と契約したのでは? と思い至る。→ある日、ナポレオンの直属音楽家、パガニーニがやって来て演奏会を開く。パガニーニも悪魔憑きだった。そしてルゥのことをベートーベンだと認めて、潰しにかかる。ここから超展開。パガニーニの持ってきたバイオリンが変形して大砲となり、ルゥに凶弾を浴びせる。そこに主人公が助けに入る。→ルゥの敵軍のナポレオンを崇拝した「ボナパルト」という曲の制作をやめろと周囲が言ってくるが、ルゥは聞かない。そしてついに悪魔信仰の咎で教会に捕縛されそうになるが、主人公がメフィとの契約でなんとかする。→ルゥ、「ボナパルト」の演奏をなんとかして広めようと、殿下たちも巻き込んで演奏会を開くことにする。それの情報が漏れ、フランス軍がウィーンへと進行して来ようとしていた。国内大緊張。→なんやかんや邪魔がありつつも、演奏会は始まった。パガニーニが空から演奏会場へ落ちてくる。そして主人公と相対する。パガニーニの悪魔的な力に、主人公もゲーテの書いた文の力で対抗。パガニーニを圧倒し、ルゥによるパガニーニのための曲を聞かせる。パガニーニはその曲が終わると静かに去って行った。→終章。シラーが結核に罹っているという情報を得たのでルゥと一緒にお見舞いに行く。そこでは、シラーの書いた「歓喜の詩」を歌にしたいとルゥが申し出る。主人公はそんな二人を眺めながら、メフィとこっそり話す。そう、「ゲーテは若い身体が欲しかったのではなくて、ユキ自身になりたかった」のだと――。ユキの本名は《幸(みゆき)》――ラテン語で「ファウストゥス」。ゲーテは自分自身が「ファウスト」に出てくる魔術師になりたかったのだった。→そして、十日後シラーは没する。シラーからの手紙には、「昔のお前とも新しいお前とも会えて良かったよ。でも新しい身体の本当のイカシた名前を教えて欲しかったぜ」とあった。なので主人公はシラーの墓に向けて、「僕の名はファウストだよ」と教えたのだった――。

 キャラが本当に良いんですよ。みんな立ってて面白いw
ナポレオンが鉄拳一つで2万の軍を沈めた、とかあったりw
私は特にメフィがお気に入りです。犬耳サイコー!! 萌え!!
「(中略)……ああ、身を焦がされそうな思いです。ユキ様、抱いて鎮めてやって下さい」
「川遊びでもしろよ。今のドナウ河はさぞかし冷たいだろうし」

とかねw

 今後もユキとルゥの長い人生を見守って行きたいです。星5つ★★★★★。

posted by mukudori at 23:39 | Comment(2) | TrackBack(0) | 電撃文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月26日

チェンライ・エクスプレス/百波 秋丸

チェンライ・エクスプレス (電撃文庫)チェンライ・エクスプレス (電撃文庫)
百波 秋丸 桶谷 完

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人外たちのパレード

 チェンライ王国――そこには、カマを失くした死神、恋する魔女、心を持たない人造人間、血に飢えた吸血鬼、カジノを荒らす狼男……その他もろもろが溢れている。週末の満月の夜――彼らによる、人外未踏のパレードの幕が上がる! 第18回電撃小説大賞最終選考作の群像劇の登場!


 あー、時間無駄にしたわー……
なんなのこれ。群像劇の様相をしてるけど、群像劇じゃない。騙し討ちです。

 ネタバレあらすじー。……五行ぐらいで済むと思います。
 人造人間少年、トウアが魔女のマナから恋するおまじない弁当などを渡されるも、心がないのでマナの真意には気付かないまま。そして色々あって、マナがアンデッドに拉致されたところを助けようとするも、すでにマナは死んでいた。だが、トウアが菓子売りのバイトの最中に偶然もらっていた、「人を生き返らせることの出来る指輪」で蘇生させる。そしてラストは、またマナの作ったお弁当を食べて、何故かトウアは涙を流したのでした。終わり!

 ちょっと作者先生には……トウアの言葉を借りるなら、「表に出ろ」と言いたい。
群像劇でキャラがいっぱいいるくせに、それぞれのキャラが立っていない。カジノ編とかわけわかめです。
そして魔女狩りの集団とかいきなり出されて、「俺たち魔女狩りしちまうぜー! 覚悟しなお嬢ちゃん、ヒャッハー!!」……とかヒャハられても訳がわからない。結局この集団の意義も理由もわからなければわからないまま、放置されますし。
 そんでもって、群像劇のくせに、行きかうのはキャラじゃなくて、アイテム(道具)だけときたもんだ! これには思わず苦笑。
っていうか、キャラクターが人外である必要性がまったくない。普通にステゴロタイマン・銃でドンパチでいいじゃねえかよ。
唯一ファンタジー性が必要なところは、マナを蘇生させた指輪だけでしたし。

 まあそんなところで、イラストぐらいしか褒めるところも無いので星1つ★☆☆☆☆ですね。地雷です。

posted by mukudori at 17:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月21日

@HOME (2) 妹といちゃいちゃしたらダメですか?/藤原 祐

 やあみんな! mukudoriお兄さん&お姉さんだよ! ハッピーニューお盆!
お盆は実家に帰省して、先祖供養&家族孝行してきたかな? 今日送るのは、そんなハートフルファミリーストーリーだ!!
@HOME (2) 妹といちゃいちゃしたらダメですか? (電撃文庫 ふ)@HOME (2) 妹といちゃいちゃしたらダメですか? (電撃文庫 ふ)
藤原 祐 山根 真人

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『家族』ってなんだろう

 これは倉須家の三女、芽々子のお話。自由奔放で明るくて、可愛い芽々子。だが、そんな彼女にも悩みはあるんです。具体的には――新しい家族となった「ひぃお兄ちゃん」と、そんな芽々子の家族環境を心配し過ぎる親友たちのこと。藤原祐の送る、ハートフル家族コメディ第2弾!

 いいなあ……倉須家……。
自分もこの輪の中に入りたい! ……そう思わせてくれる作品です。

 ネタバレあらすじー。
 土曜日の倉須家に芽々子の親友3人が遊びに来る。みんなが出掛けているため、倉須家にいるのは響だけ。だが、中でも「ゆなっち」という少女は響に敵意むき出し。響、状況がわからないのでポカーン。→ゆなっちが筆頭となってあまりに奔放で家族依存症な芽々子に、「芽々子が響にいやらしいことをされてるんじゃ?」という考えが親友たちの間に広まって行く。そこで芽々子がゆなっちに苦言を呈される。響もそこに隠れて居合わせ、なんとなくゆなっちの気迫に押されて「芽々子ちゃん、もう年頃なんだからあんまりくっついたりするの駄目だよ」と言う。芽々子もその場は頷く。→しかし、夕食の席になっても芽々子の姿がない。一枚のルーズリーフに「しばらく家を空けます。心配しないで下さい」と書かれてあった。響、そこで土曜日に会った芽々子の親友で連絡先を交換していた一人、「みょーりん」に連絡を取ると、「芽々子はウチに居ますよ。でも会わせない。会ってどうするって言うんです?」とのことで取り付く島がない。しかしなんとかみょーりんの家に行く。と、そこには芽々子の親友3人が揃っていて、芽々子を帰さないようにしてくる。芽々子自身も、顔も見せず、帰りたくないと言う。そう、芽々子は「前の家族(本来の家族)」の時に、自分だけが家庭からハブられていたのでした。そして芽々子をハブにしていた家族は交通事故に遭って、死んでしまいました。……一人家に居た、芽々子を残して。そのお蔭で、家族依存症になった芽々子はゆなっちから説得されたのと、響のタイミングの悪い言動で、「ひぃお兄ちゃんといちゃいちゃしちゃいけない。わたし、家族から外されちゃったんだ……」と思い込んでしまったのでした。けれど、響の「これから先の、長ったらしくて間延びした月日に比べたら、これまでのことなんかたいした問題じゃない。芽々子ちゃんの過去はもちろん、つい数時間前のいざこざだって些細なことだよ。僕は、僕らは、これから先の芽々子ちゃんの一生と付き合って行くんだ。その縁は何をどうやったって絶対に切れない絆なんだ、だからいいか芽々子、よく聞け! 嫌いだとか好きだとか、好かれたとか嫌われたとか、ぬるいこと考えてんじゃねえ! そんな緩いわっかの中に僕らはいないだろ! 僕らのわっかは、僕らのこれから先は、もっと強くてきらきらして、良い感じにぐるぐる回って楽しいに決まっているんだ! お前を不幸にしたい奴が、お前を愛していないような奴が、未来永劫僕らの輪に入ってこられる訳ねえんだよ!」……という熱弁によって、芽々子は天岩戸から顔を出します。そして、芽々子は我が家に帰りました。終わり。

 いちゃいちゃしていいんだよ! してくれよ! させてくれよ!!
……と、タイトルを二度見して、読後思わされる話ですね。

 うーん、でも正直ゆなっちの一方的な決めつけから成り立っている話ですよね、これ。
彼女、被害妄想が強すぎるんじゃないのか。
あと、みょーりんが響の「前の苗字(園村)」を知っていた伏線とかも明らかにされてないし……。
その辺がちょっとマイナスですね。
星4つ★★★★☆です。

posted by mukudori at 19:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月02日

アクセル・ワールド〈5〉星影の浮き橋/川原 礫

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川原 礫 HIMA

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あの空に、もう一度。

 スカイ・レイカーが仲間になった。だが彼女は自身の力で戦おうとはしない。そんな時――ヘルメス・コードという低軌道宇宙エレベーターにソーシャルカメラが配備されることを知る。そこで考えられたのは、ブレイン・バーストのイベントステージの追加。そこはなんと、「宇宙」ステージで!? アニメも大ヒットな第5巻!


 うん、今回も面白かった!
要約してしまえば、レイカーが脚を取り戻すための話なんですが、そこに至るまでのイベントの数々が面白い!

 ネタバレあらすじー。
東京スカイツリーに新しいステージが登場することを予感したハルは、さっそくダイブしてみる。すると、スカイツリーにはブラット・レパードの姿も。スカイツリーの上には10席のカートがあって、登録すると、コースの操縦者となる。→その噂はブレインバースト内で瞬く間に広まり、あっという間に他のシートも埋まる。そして当日、「観戦チケット」が配付され、ギャラリーもいっぱいいる中をみんなでスタートする。しかし、錆びた一機だけは何故か走らない。→レースは攻防もあり、みんな様々な手段で押し寄せてくる。そこに錆びた一機が追いかけてくる。それは3,4巻で登場したラスト・ジグソーのものでした。ラスト・ジグソーの攻撃に、唯一翼を持っているシルバー・クロウが対決する。しかし劣勢。そんな時、「力ガ欲シイカ。我ガ名ヲ呼ベ」という呼びかけに答えてクロウは名前を呼ぶ。その名は……クロム・ディザスター!→「鎧」の力を使って、逆転するクロウ。しかしジグソーを撃滅させた後でも、鎧は消えない。そこをライム・ベルのシトロン・コールによって元の姿に戻る。→レースは終盤に。試合相手であるアッシュ・ローラーやパドさんが駆け寄ってきて、「もう私たちの力だけではゴールは難しい。ポイント山分けを前提に、スカイ・レイカーをゴールに送り出そう」……という誘いに乗る。アッシュとパド、クロウにレイカーの順で推進して行き、「ヘルメス・コード縦断レース」は最後、レイカーの「ゲイルスラスター」の爆発的な推進力でゴールする。そしてレイカーは、一度切った脚がまた元にもどって良かったね! ……けれども、災禍の鎧の力がまだクロウの中に眠っているかもしれなくて……? というところで次巻に続きます。

 いやー、良かった良かった。レイカーに脚が戻ってくれて。
これでネガ・ネビュラスの戦力的にもチームの絆的にも良くなりましたね。

 それと182Pの「ハルユキくん。私はキミが誇らしいよ」と言う黒雪姫ったらもう!!
それと、313Pの「あなたのアバターは、このステージを飛ぶためだけに生まれてきたんです」と言ってうじうじしていたレイカーの背を押すクロウのカッコよさも……もう!

 満足した!
言いたいことはそれだけです。星5つ★★★★★!!
でもやっぱりAWよりSAOの方が好きだったり……(ぼそっ)w

posted by mukudori at 23:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月11日

はたらく魔王さま!〈4〉/和ヶ原 聡司

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和ヶ原 聡司 029

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海の家ではやっぱり「オロチミンC」と「コラ・コーラ」に「三剣サイダー」!!

 魔王の職場が改装工事で休業!? しかし魔王はそんな事態にも当日まで気付かないままで、仰天! 慌てて次の職種を探そうとしていた時、やって来たのは大家さんからのビデオレターで!? 見てみると、そこに映し出されたのは……。庶民派魔王コメディ、第4弾!


 今回も面白かった!
やっぱりこのシリーズはいいわー。安心して読めるね!

 でも今回は心に響くような魔王の名ゼリフが無かったのが残念……。
もっと中二加減出していいんだぜ?>和ケ原先生

 ネタバレあらすじー。
 魔王、店舗改装により数週間職を失う。どうしたらいいかと迷っているうちに大家さんからビデオレターが。→見てみると、気を失いかけるような大家さんのナイスバディ(失笑)と共に、「私の姪が千葉で海の家をやってるんだけど、そこで働いてくれない?」とのこと。魔王城の一味は一も二も無く承諾。ついでに恵美やちーちゃん、鈴乃もついて来る。→大家の姪、大黒天祢(おおぐろ あまね)に会う。魔王たちが働く海の家はボロボロのボロっかすだった。そこを魔王の機転でなんとか「古いけど味のある店」レベルまでに引き上げる。ここでの魔王、カッケー!! 海の家で働いたこともないのに、みんなに淀みなく指示を出す辺りがさすが魔王さま! って感じでした。→そして開店。海の家は競合相手がいないので大繁盛。むしろ忙しすぎて手が回らない。そんな時に女子メンバー3人が手を貸してくれたので、なんとかしのぐ。→しかし、夜中……浜辺に霧が立ち込めて魔力が放出される。サイクロップスやワイバーンなどの、人間界ではありえない魔界の生物たちが海に出てきた。驚く魔王たち。そこでワイバーン乗りの一人が浜辺に命からがら到着する。その人物の名はカミーオ。魔王たちとも面識のある、魔界での文官の役割を持っていた人物だった。カミーオ、魔力を使い果たして小さな黒い鳥の姿になる。魔王たち、それを保護。→翌日、ホテルに泊まっていた恵美たちに相談するも、魔力の放出には気付かなかったとのこと。ここでカミーオ、アラちゃんに追いかけ回される(笑)。そして夜中に真相を探るべく、一緒に浜辺へ。すると今度は魔界の巨人族たちが現れて来ていた。→恵美、人間界に進行してくる輩を止めるべく、アラちゃんを使って奮闘。圧倒される巨人族。魔王たちも魔力を使って力を解放し、巨人族の説得を試みる。すると巨人族たちは、「オルバ」と呼ばれる魔導士に先導されてやって来たとのこと。オルバ……それは1巻のラスボスで現在は獄中にいるはずだった元・恵美の仲間。なんとかして脱獄し、異世界のエンテ・イスラに戻ったらしい。→恵美と魔王、二人は力を合わせてもう一度、巨人族たちを元の世界へと戻すためのゲートをこじ開け、元に戻す。すると、天祢が現れ――「私は地球の『ビナー』の娘」「あんたたちの世界の『ダァト』を探して、世界のあるべき姿を取り戻しな。ミキティ伯母さんもそれを望んでいる」とまあ、訳のわからんことを言って、海の家もろとも消える。最後にはみんなに給料の入った大入り袋と「犬吠埼観光ガイド」が残されました。→めでたしめでたし。だが、エンテ・イスラの方ではどうやら何か政治の思惑が飛び交っているようで……?

 ……これで終わりです。
いやー、正直最後まで読むと、ラスト近辺は訳がわからないのでいらなかったんじゃね?
とか、
3巻の恵美の父親の伏線回収されてねえし! その上でまた新しい伏線かよ!
……と思わないこともありません。
ちょっと物語詰め込み過ぎじゃないかなー。
 それと、318Pの力を解放した魔王がゴツ過ぎて嫌だ(笑)。魔王はもっとひょろっとしたその辺にいそうな兄ちゃんでいいじゃんかよー。

 なので今回は星4つ★★★★☆ですね。

posted by mukudori at 17:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月04日

探偵失格―愛ト謂ウ病悪ノ罹患、故ニ我々ハ人ヲ殺ス/中維

探偵失格―愛ト謂ウ病悪ノ罹患、故ニ我々ハ人ヲ殺ス (電撃文庫)探偵失格―愛ト謂ウ病悪ノ罹患、故ニ我々ハ人ヲ殺ス (電撃文庫)
中維 ぜろきち

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助けてお姉ちゃん!

 主人公の高校三年生の高(たかし)――タカは同じ学年の黒塚音子(くろつか ねこ)が大好きだ。出会ってその場で学年を訊き、「僕の理想のお姉ちゃん! 僕のために留年して下さい!」……と言うぐらい好きだ。そんな音子――ネコ先輩とゴールデンウィーク、一緒にやってきたのは時刻館ならぬ地獄檻!? そこで巻き起こる殺人劇! 果たして、探偵失格とはどういう意味なのか――。第17回電撃小説大賞拾い上げ作品!


 あー、クソだった!
しかも悪いクソの方なので最悪ですね。最初から見えている良いクソの例:「B.A.D.」など。
つーか、主人公に頼まれたぐらいで留年すんな、ネコ先輩。

 なんなのこれ? 話がちんぷんかんぷんです。
主人公たちの甘々な学園生活を見ていたかと思えば、いつの間にか密室殺人劇が巻き起こっている……(驚愕)。

 ネタバレあらすじー。今回はちょっと書いている私でも訳がわからないので、読んで訳がわからなくても勘弁して下さい。
 主人公とネコ先輩、「時之宮」という皇族の家にバカンスに行く。ネコ先輩の真意はわからなくとも、少なくとも主人公はそのつもりでした。→しかしなんとそこは敷地内に虎を番犬代わりに放し飼いにしているような地獄檻で!?→並び立つ一癖ある賓客たち。不死姫なる人物がこの館に存在し、監禁されていることも明かされる。そして起こる、第一の密室殺人。毒の魔女、顔を常に隠しているマダム・バイゼンがバラバラになって殺される。ネコ先輩が疑われる。→第二の殺人。屋敷の執事――かと思えば製薬会社からのスパイの望月が殺される。→そして第三の殺人、不死姫がバラバラになって殺される。→主人公、ネコ先輩の疑いを晴らすために奮起。推理で「これは屋敷の現当主の零時さんとメイドの茉莉夜さんが仕組んだことです!」と看破。なんと茉莉夜はこの館の不死姫の研究の成果として、現不死姫(クローン)と入れ替わっていた本物の不死姫でした! えっ、茉莉夜と不死姫だと顔が違うんじゃ……って? それは整形ですよ。ワー、現代医学ってパネェ!!→そして主犯が2人なら、密室殺人のアリバイも無くなるよね! ちなみに詳しくは、「怪人Xの正体はマダム・バイゼン。マダムの死体は本物の茉莉夜さん。望月を殺したのもマダム。不死姫を殺したのもマダム」……ということらしいです。私には訳がわかりませんが。そんでもって、最後に不死姫を捕らえようとした時――不死姫が本性を露わにします。その正体はなんと――九尾の狐でした。……ワー、怪奇現象! 探偵小説を読んでいると思っていたらいつの間にか伝奇小説に変わっていたよ! ……これが一番の怪奇現象ですね。キャーコワイ!!→九尾の狐は零時をも利用した挙句に殺し、最終的に館を全壊させて皆殺しにしようとしてきます。だがそこで立ち上がるのが、我らのネコ先輩! ナイフを刺されますが、「祟り神であるボクにはこんなもの効かないよ」とのこと。みなさん、この時点である年齢以上の方には思っておられることがありますでしょうが、我慢して下さい。後でそれを吐き出す機会を設けます。→そしてネコ先輩も祟り神の本性を現して一刀の下に狐の首を刎ねます。→そして最後は学校に戻ってハッピーエンド! ちなみに主人公は、昔通り魔殺人鬼に遭って、近所の仲の良かったお姉ちゃんを殺されて以来、年上大好きで、衝撃的な場面に出くわすと発作が起こるPTSDを抱える身分となってました! でもネコ先輩がお姉ちゃんの代わりになってくれて良かったね! 終わり!

 ……よし、もういいでしょう。さて、みなさんが思っていたことを吐き出しましょうか。
せーの、
「祟り神って――もののけ姫か!!」
もちろん、宮崎駿リスペクトなんか出て来ませんが。

 あと、作者は後書きで「これは探偵ものじゃありません。タイトルにもあるでしょう? 探偵『失格』ってw」みたいなことをぬかしやがっているので、私にはまともなトリックを作れなかった作者の逃げ道としか思えませんでした。主人公たちも作者に都合のいいように動かされている駒にしか思えません。キャラに心が入っていないんですよね。
つーか、主人公の一人称がウザ過ぎる。「お姉ちゃん、お姉ちゃん」「PTSD」って何回使えば気が済むんだ。
ついでに、シリアス作品なのに作中で「♪」とか「☆」などの多用が過ぎる。イライラします。
 星? そんなに星が欲しい作者には差し上げますよ……絵師さんの分だけの星1つ★☆☆☆☆をね! 言うまでもなく、地雷だよ!

posted by mukudori at 22:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする