2013年02月14日

塔京ソウルウィザーズ/愛染 猫太郎

 さあ、2月恒例の電撃大賞作品連続更新!!
今日が最後の4冊目だ! 噂によると、「電撃って大賞より銀賞の方がいつも面白い&売れてるよねー」と評判の銀賞だ!w
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死都・塔京

 ここは「大神災」により、世界を霊気が包み込んだ死都・塔京――。そんな都市に時計塔学園と呼ばれる場所がある。全ては「神の頂」に至るために練磨されるのだ。そこの生徒である一将(かずまさ)も守護霊である不老不死の犬のブリュンヒルデを連れて、違法者を討伐している。第19回電撃小説大賞銀賞受賞のマジックサモンファンタジー!


 推薦文はペルソナチームプロデューサー&ディレクターの橋野桂さんです。
「サマナーならぬ……ケモナー!? 愛と絆が迸ってます」
……やだ//// ペルソナ5とメガテン4楽しみにしてるんだからね!
 さて内容はというと、これまた中二だなーww いや、時計塔学園設定とか階級設定とか凝ってて面白いんですけどねw

 ネタバレあらすじー。
 主人公、使い魔のブリュンヒルデ(ヒルダ)と一緒に「児雷也」という違法魔術グループを狩る。そこでソフィアというホムンクルスの女の子を発見。→動物霊専門の「ペットセメタリー」である主人公の元に真央(まお)というメイド科の女子が亡くなった愛猫のグゥちゃんと自分の魂を共有して欲しい、と言ってくる。ビジネスなので主人公は承諾。さっそく共有させると、何故かグゥちゃんの魂にはウイルスが仕込まれており、主人公と真央を契約状態にさせられた。仕方がないので真央を主人公宅に住まわせることに。→主人公、盗賊狩りをしていると、児雷也討伐の時に持ち帰っていたホムンクルスのことを知っている「大蛇丸」という魔術師が現れる。そして主人公に「三億円で引き取りたい」という旨を告げて去って行った。→アキバに真央の魔術師道具一式を揃えるためにやってくる。買い物が終わると、鑑定に出していた先日のホムンクルスを引き取りに行く。どうも違法ホムンクルスらしく、市場には出せないと言われる。家に持ち帰り、ヒルダがホムンクルスを改造しようとすると――爆発が起こり、ホムンクルスの代わりにイヌミミの生えたキャミソール姿の少女(表紙の子)が現れる。それはヒルダの感情を持っており、主人公もヒルダだと認める。→新生ペットセメタリーで空賊団を撲滅しに。ホムンクルスと融合したヒルダの能力はすさまじいものだった。楽々任務達成。しかし、ヒルダが人間の姿を手に入れたことで真央と喧嘩が勃発。ヒルダは真央に主人公の力の根源を教え、口論がエキサイトしてしまって最終的には主人公に怒られ、ヒルダは家を飛び出す。真央も魔術師として自分の道を踏み出すことを決意する。→幕間劇。大蛇丸がホムンクルスがヒルダにインストールされたことを児雷也組の裏切り者から聞く。足元には児雷也組の三代目の死体が転がっている。そして大蛇丸はホムンクルスを狙いに行った。→主人公はヒルダを捕まえ、屋台でラーメンを食べながら慰めていると、そこに大蛇丸がやってくる。ラーメン屋台の客たちを人質に取られ、大蛇丸と会談する。しかし――「俺さ、童貞なんだよ」「マスターが童貞であることを告白すると同時に最大出力で攻撃するという戦法はどうかと思います」と、ヒルダごと差し出せと言ってくる大蛇丸に攻撃するww 大蛇丸は、実はホムンクルスを使って死んだ妹を蘇生させようとしていた。ヒルダは主人公に「マスターの赤ちゃん、生みたかったです」と告白すると、大蛇丸に着いて行くことを決意。そこに真央からテレパシーが飛んできて、真央に魔術師としての「禁忌(ゲッシュ)」を刻む。「禁忌」は制約が大きいほど強い力を手に入れる。真央に下したのは、「狙撃手として、決して人を殺してはならない」という――。そして真央が放った弾丸は大蛇丸に傷を負わせ、「相手の禁忌を読み取る」といった効果を発揮する。大蛇丸の禁忌は「決して蛇の肉を食べてはならない」ということだった。「チェーンサーペント」という蛇の使い魔も持っている主人公にとってはそれが切り札だった。しかし本当の狙いは捕まっているヒルダを取り戻し、その力でもってして大蛇丸を倒した。主人公は大蛇丸のソウルを食べた。それは、いままで味わったことがないほど優しい味がしたのだった――。

 イヌミミ! ネコミミ! ケモナー最高!!
……はっ! すみません、ちょっとハッスルしちゃいました。
いやー、真央とヒルダの喧嘩シーンで「喧嘩でも使っちゃいけない言葉がある、ヒルダ」「マスターが……ぶった……。マスターが……ぶっ、うっく、ぐす、ぅああああああああ!!」と泣きわめくヒルダが可愛いったらない!
 にしても「児雷也」に「大蛇丸」って……NARUTOか!ww 「綱手」がいないのが惜しくて仕方がない!w
 文章もリーダビリティに富んでいて話もわかりやすかったので満足です。星5つ★★★★★。

 総評:明日ボク>塔京>アリス>>>>>>>エーコ……ですね。
今回の電撃は当たりが多かったですね! しかし4月には「失恋探偵百瀬」が待ち受けているぜ! 地雷でないことを祈っておきましょう。

posted by mukudori at 20:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月13日

エーコと【トオル】と部活の時間。/柳田 狐狗狸

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ふたりは「友達」

 高校二年生の友達のいない「エーコ」は、半年前にある事件を起こした所為で美術部から化学部への転向を余儀なくされる。するとそこには学校七不思議の一つ、「喋る人体模型」がいた。そしてその人体模型は、なんとエーコと二人になると本当に喋ってきて――!? 第19回電撃大賞金賞受賞、ミステリー学園ノワール!

 この本の推薦文は時雨沢恵一先生です。
「本年度・時雨沢恵一賞受賞作品!(勝手に作った賞です)これは、ひねくれた少女の目撃する悲しい事件――(なのにこのシュールさはなんだろう)あと、エーコちゃん可愛い(個人的感想です)。うん、わりとタイプ(超個人的感想です)。」
……と来たもんだ!
まったく中身が想像出来ないね!
 さー、読んでみよう……
って、おい(迫真)。
地雷じゃねえかこれ。いつもの時雨沢恵一先生にしてはパンチがない推薦文(例:パンチのある推薦文→ロウきゅーぶ!)だと思ったらそうですか、書くことがなかったからこうなったんですね……(と、自己解釈)。

 まあ、気を取り直してネタバレあらすじ行っちゃおうか!
 エーコは高校の美術部でいじめられていた。そこでハサミを首に突き立てて自殺未遂を図る。ニュースにもなり、被害者のA子(エーコの由来はここから)と加害者B(あまりのショックで言葉を失って精神病院に入院中)が出来た。これが半年前の事件。→以来エーコは学校から腫物に触るような扱いをされており、美術部から化学部へと転向させられる。そこで喋る人体模型の【トオル】と出会う。素草(もとぐさ)という男の副会長と出会い、気に入られたりも。→ある日、女子の先輩2人にいちゃもんをつけられる。素草と話していただけなのに生徒会長の水野(みずの)にも「あなた、半年前の事件でちやほやされている(←別にされてない)からっていい気になってんじゃないわよ! 顔覚えたから覚悟してなさいよね!」と因縁をつけられる。→この前いちゃもんをつけてきた女子先輩2人が謎の人体発火事件で重体になる。被害者のそばにいたから〜、にらんでいたから〜という理由で疑われるエーコ。だがエーコは科学的に人体発火事件を立証してみせる。そして犯人の「赤いコートを着た人間」というのを目撃する。→気球上げ大会の日、生徒会長の水野が乗った気球が落下し、炎上。水野は死亡。しかしそこでやっと被害に遭った3人には共通点があることに気付く。それは公塚円(きみづか まどか)という女子生徒をいじめて、自殺に追いやったこと――。→エーコは素草と一緒に公塚の実家に行っていた。そして素草が公塚と幼なじみだったことを知る。後はもう素草の犯行だよね! ということで警察と一緒に音楽室で素草を追い詰めるが、抵抗され最終的には自殺される。途中、人体模型なはずの【トオル】が窓をぶち破って助けに来てくれたりもしたよ!→結局、喋る人体模型の【トオル】は誰かがマイクを付けて喋っていただけということが判明。でもそんな友達関係でもいいよね。終わり!

 さあ、「エーコと〜」のここがひどい! 6連発!↓
擬音がウザい。しかもそこにフォントいじりを多用してくる。「バァァァァンッッ!」(扉が開く音)「ドォォォォオンッ!!」(建物が炎上する音)……とかね。苦笑。
推理がひどい。太陽光を黒いものに当てたら燃えました! ってなんじゃらほい。
キャラがいらなすぎる。エーコの事件とか、本編とまったく関わってないから意味ないと思うんですよね。首の傷を隠すマフラー設定も意味ないだろ。エーコもむしろ見せつけたいみたいだし。
気球上げ大会ってなんやねん。イミフな行事多過ぎだろこの学校。つか、水野以外も気球に乗ってたらそこでの犯行どうする気だったの? 同乗者も道連れさせる気か? おい素草よぉ。
とにかく本事件の被害者キャラがひどい! 奴らの沸点が低すぎるとしか。生徒会長に至っては、「馬鹿なの?」ってぐらいいかにもって感じを臭わせ過ぎて、死亡フラグわかりやすすぎ。
・あと、素草の人間離れした身体能力の裏付けがない。自転車より速く走れるって……(絶句)。

 まあ、こんな感じで星1つ★☆☆☆☆、地雷だよ!
このレビューを読んで「ひどい!」と感じたみなさまはこの本の中で使われているゴンチチの「放課後の音楽室」でも聞いてリフレッシュなさって下さい。

posted by mukudori at 18:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月12日

明日、ボクは死ぬ。キミは生き返る。/藤まる

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明日、僕は死ぬ。君は生き返る。

 俺、坂本秋月(さかもと あきつき)は不良(?)だ。見た目を怖がって、クラスのみんなも近づいてくれない。しかし俺の目の前で女の子が死んでいた。誰かが俺に問いかける。「寿命の半分と引き換えに、この少女を助けてやろうか?」――と。次の日から俺は丸一日の記憶がない記憶喪失に。しかしその期間は、助けたはずの少女「夢前光(ゆめさき ひかり)」が俺の身体を支配していて――!? 第19回電撃大賞金賞受賞、交換日記で会話する一癖あるボーイ・ミーツ・ガール!

 推薦文は蒼山サグ先生です。
「惜しい。妹キャラの年齢設定が実に惜しい。だが、あたかも幼妹界曼荼羅を体現するかのようなその少女の魅力に触れたとき、悔しくも、思わされてしまった。――たまには、●学生もいいよね、と。あ、内容も超面白かったです。」
吹いたww
まあ確かに可愛いんですよ、妹ちゃん。
でも私は霞ちゃん派ですけどね!w

 ネタバレあらすじー。
 主人公、目の前で轢かれる光の姿を見る。そして怪しげな黒マントを被った人間に「お前の寿命半分と引き換えに少女を助けてやろうか?」と言われて頷く。→翌日……いや、そのまた次の日。主人公は昨日一日の記憶が全く無く、気が付くとスイカ畑に突っ込んでいたので、学校の養護教諭に相談。多重人格障害じゃないかと言われる。なのでノートを作り、そこに「もう一人の俺へ」と記して就眠。ちなみに主人公が助けた、と思っていたはずの夢前光は新聞記事でちゃんと死亡していることを確認。→翌々日。主人公はやっぱり丸一日の記憶が無い。そしてノートを見てみると、そこには「わたし、夢前光。一日おきにあなたの身体を借りてるの」と書いてあった。以降、二人はノートで交換日記を続けて行くことに。光の女子更衣室&女子トイレ乱入事件や妹への過剰なスキンシップがあったりもしたが、光が内面に居ると知ってからは穏やかな日々だった。→ある日、主人公の人格の時に小学生にも見えそうなクラスメイトの女子――霞(かすみ)が近づいてきて、主人公の唇にキスをかます。なんでも、光人格の時にヤンキーに絡まれていたところを助けてもらったお礼だという。そして霞と距離が近くなっていたところに、先日光が打ちのめしたヤンキーがクラスに襲撃。なんでもその時の主人公は全身タイツにパピヨンマスクを被っていて自分を「セクシードリーム」と名乗っていたらしい。ヤンキーたちが霞に目をつけたそこに、主人公が助けに入る。そして主人公は自分が「セクシードリーム」だということがばれた、俺の人生オワタ……と思って逃走。→しかし翌々日、クラスメイトたちはフレンドリーに挨拶してきてくれた。なんでも、光人格が教頭に「不良のさばらせてんじゃねえぞゴラァ!」と言ってのけたらしい。その一件で主人公はみんなから再評価される。霞ともクラス公認でいい感じに。→ヤンキーたちが舎弟になったり、霞と下校デートっぽいのしちゃったり。光にやられてばかりでなく、BL小説という光の弱点も手に入れる。光との交換日記は順調だが、ある日霞から告白される。しかし主人公は気付いていた。自分が好きなのは明るくて、ちょっと意地悪で、ぐいぐい引っ張って行ってくれるような――。そして霞の告白を断る。→光と主人公が入れ替わるのは、午前4時59分ということが判明。そして光が「わたしの本当の気持ちフォルダ」というのをパソコン上に作っているが、パスワードがわからない。代わりに光が使っていた後に履歴ネットサーフィンをする。そこから光の攻勢。「ヤロォ! 知恵袋!」で「坂本くんのアレって小さいと思いますか?」というセクハラ質問に続いて「坂本くんはなんでいい人なのい友達が出来ないんでしょうか?」……という健気な質問まで。→一緒に過ごして約2ヶ月。光の書く文章からなんとなく元気が失われていることに気付く。妹に「最近俺に変化はないか?」と訊いてみると、「そういえばにいさんはちょっと前に男性と一緒にお茶をしてました」という答えが。その喫茶店の情報を調べていると、「ゆきりんのブログ」というのが目に入る。そこにはブラコンとシスコンの誇張された日常が綴られており……「これ、俺たちのことじゃねえか!」……そう、実は妹の雪瑚(ゆきこ)が書き綴っていたブログだった。そこで「カゼシロくん」という男と喫茶店にいた、という情報を得る。そして違う高校のカゼシロくんに会いに行く。→カゼシロくんは主人公と友人のように接しており、一緒に喫茶店に行く。そこでカゼシロくんが「俺の復讐にお前が興味を持つなんてな」と意味深なことを聞かされる。光に訊くも、暖簾に腕押し。のらりくらりと躱される。→主人公、光の生徒手帳を事故現場から持ち去っていたことを思い出す。そして最初に突っ込んでいたスイカ畑――そこの住所は光の実家だった。そこで光の母と出会う。そして生徒手帳を返す。そこに書かれていたのは「もうこれ以上ひとりで生きていけない。この世界と命を繋ぎとめていたのは、冷たくて優しいあの瞳だったから」……という、光の遺書だった。その前にカゼシロくんも実家にやってきて、光が高校でうまくやれていなかったことを聞いていた。主人公は、カゼシロくんを止めることを決意する。→光人格とカゼシロくんはまだ会っていた。そしてカゼシロくんは光の墓前で祈る。午前4時59分、光が死んだ時間――。主人公はそんなカゼシロくんに「自分の中に光がいること」を告げる。悪い冗談だと思ったカゼシロくんに本気で殴られ、カゼシロくんは自分が高校でいじめられていた過去を話す。そこを正義の味方をしていた光が助けたが、好きな女の子にそれを知られたことでカゼシロくんは引きこもり、代わりに光がいじめられるようになる。それでカゼシロくんは光をいじめていた奴らに「自殺したくなるような心の傷」として「自分の自殺」と「光の自殺」を組み合わせてネットで騒ぎ、加害者という傷を負わせてやることを決意する。→カゼシロくんは光の誕生日である7月18日に自殺をする予定ということをネットで知る。主人公は妹やヤンキーを使ってそれを止める。光からも真実を聞き出していた。……なんとその真実は――「いじめが辛かったのは本当だけど、実は……あの日出会ったヘタレヤンキーで通行人に避けられまくって涙目な坂本くんが超受けっぽくて、攻めとして認定していた風城くんと組み合わせたら最高だろうなーとか思ってたらタクシーが突っ込んできて死んじゃいましたww あるあるだよねーww」……とまあ、頭の痛くなるような真相ww 光の遺書だと思っていたものも、「お気に入りの小説に出てきた、いつか使いたいと思ってたフレーズ」というw 主人公は「そろそろ俺じゃなくて光に変わる。文句はその時に存分に言ってくれ」と言って4時59分を待ったのだった。→エピローグ。主人公が黒いマントと再会。「光を俺に移してくれてありがとよ」と告げる。黒マントの人間は、実は養護教諭の先生でした☆ 「あの子がそれを望んでいたから、お前に移してやったんだよ」と言って別れる。そして昔、主人公がキャンプ場で出会ってピンチのところを助けていた文通少女から手紙が来る。まさか、とは思いつつも光が残したパスワードを「わたしの本当の気持ちフォルダ」に打ち込んでみると――。

 セクシーwwドリームwwパwwピwwヨwwンwww 武装錬金キターー!!ww
 ……こほん。まあそれは置いておいて、光の視点がまったく見えないのに文章だけで光の存在と人格を伝えてくるのはすごいと思いました。
 そして何より、霞ちゃん可愛ええええええええええーーーーーーーー!! なんでこんな可愛い子の告白断るの? 主人公死ぬの? まあ霞ちゃんが結構しぶとい子なのでそこはなんとか。
 ラストも伏線ちゃんと回収してていい感じ。星5つ★★★★★ですね。超オススメです。私に星5つ以上の評価をつけられないことがもどかしい!w

posted by mukudori at 19:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月10日

アリス・リローデッド 01巻 ハロー、ミスター・マグナム/茜屋 まつり

 さあ、このブログでの2月中旬の恒例と言ったら電撃大賞受賞作のレビューだ!
ちょっと事情があってまず手に入った1作品だけをレビューするけど、12日からまた連続レビューするので応援よろしくぅ!
アリス・リローデッド ハロー、ミスター・マグナム (電撃文庫)アリス・リローデッド ハロー、ミスター・マグナム (電撃文庫)
茜屋まつり 蒲焼鰻

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あたしが出会ったのは、最高の銃だったわ

 わたしの名前は「ミスターマグナム」。見ての通り、拳銃だ。昔、アリスという主人がいたが彼女はもうこの世にはいない。わたしは一人静かに朽ち果てて行くものだと思っていたが――数奇な運命というやつなのだろうか。目の前には前の主人と同じく「アリス」という名前の少女がいた。やれやれ、もう少し付き合ってやるよ、マスター。第19回、電撃大賞「大賞」受賞作の登場!


 満を持して出た第19回電撃大賞の大賞作品ですね。
推薦文は「輪廻のラグランジェ」の演出家の佐藤竜雄さんです。
「もしも、君に縁があるならば、この本の奏でる妙義を堪能するがよかろう。饒舌なる語り口、急速なる展開……しかして戦慄するのはかの技巧ではない。込められた熱き思いに気づいた瞬間、君の前には新たな世界が広がり、次なる夢中に溢れるだろう」
……とあります。
うん、間違ってない!
少なくとも、序盤でのつかみはオッケーでした。……まあちょっとルビ振りがウザいことを除けば。

 ネタバレあらすじー。
60年前、アリスという女が、サラマンデルという銃を手にして戦っている。しかしアリスの寿命はそこで尽き、サラマンデルは深い後悔に包まれる。→目覚めるサラマンデル。目の前には少女が。彼女も名前をアリスと言った。そして新たにこのアリスに「ミスターマグナム」という名前を付けられる。→大アリス(昔のアリス)はロッキーという美少女やバンプという太っちょ男性と一緒に賞金首狩りをしていた。→小アリスはジャクリーンというピューマに襲われた親友の敵を討つためにミスターマグナムに力添えを願う。ミスターマグナムは無駄だろうと思っていたが、「魔弾の射手(チャーム・ガン)」としての自分の機能を使わせて魔法弾を精製することに。するとアリスの意外な才能が見られる。そして弾数6発、持続は1時間の魔法弾が出来上がる。→ピューマを発見するも、そいつは魔女に操られているので弾丸が効かない。なので魔女本体を叩くことにする。すると魔女ゾォードはギャングと手を組んでおり、そいつらの基地に突っ込む。爆薬に撃ち込んで爆発させ、あとは逃走。しかしギャングに回り込まれる。そこにはミスターマグナムの60年前の記憶通りの男――バンプがいた。そしてミスターマグナムはバンプの女が親友と浮気をしていることを伝え、バンプを説得する。アリスは吊り橋を落とされて川に転落する。そう、ミスターマグナムは過去に遡っていたのだった。→どうにか生きながらえた小アリスがギャングを潰したことで調子に乗って、娼婦である姉に絡んできた男に発砲。それで牢獄に入れられる。そこをミスターマグナムの力で脱獄しようとすると、アリスの師匠であるアゴンロジという少女が助けに来てくれる。ミスターマグナムの記憶によれば、確かこの少女が魔女ゾォードに殺されたことで魔女戦争が起こり、アリスは死んでしまうとのことだった。それでもミスターマグナムはこの運命がどう転がるかに賭けて、アゴンロジと脱獄することを小アリスに勧める。→逃亡中のとある街の博物館で「魔女が作った伝説の弾丸」を半ば強奪で手に入れる。そして街の市長と偽りの将軍を罵倒する演説を民衆の前で行うと民衆は賛同してくれ、市長たちを捕縛し、その場にアリスの二つ名――『ライトニング・ワイルド』の名前が響き渡った。→道端で立ち往生している馬車に会い、抜け出すのを手伝う。中にいたのはお嬢様然としたロッキーだった。そこでミスターマグナムは未来が変わってしまったことに気付く。→アリスの姉がギャングに捕まっている。そこを助けに行こうとすると、大アリスの時代には仲間だった一流の名手のホークアイが敵として立ちはだかる。ロッキーを仲間にして、捕虜たちがいる教会へと攻め込む算段を取る。姿が見えなくなる魔弾を使って潜入作戦。アリスの姉を助けるも、見つかってしまい追撃の手が掛かる。そこにやってくるバンプ。なんと彼はミスターマグナムの言う通りにしたことで自分の女との縁りを戻せたので、「親友」扱いして助けに来てくれたのだった。そしてみんなで全て裏で糸を引いているゾォードを倒そうとする。しかしチャーム・トラップ(魔弾無効術)が仕掛けられており、みんながピンチに。ミスターマグナムはまた一人になるのか――と思っていたが、目覚めるとなんとかアリスたちは生きていた。しかし魔女戦争を引き起こす「黒の魔弾」は戦いの中で失くしていた。→ゾォードがゴールドラッシュを利用して、戦争の引き金を起こそうと画策していることを知る。それを止めに行こうとする、アリス・ロッキー・アゴンロジ・バンプ。ゾォードが炭鉱を根城にしていることを突き止め、全員で突撃することに。ミスターマグナムもそこでようやく自分がこの過去に戻ってきた意味を感じ取る。そう、ゾォードの企みを止め、もう一度青空を見るために――。→炭鉱に突撃する作戦は成功し、捕虜になっていた少将を解放する。そこでゾォードが今度は聖地で「黒の弾丸」を発動させようとしていることを知る。そこにホークアイがやってくる。「すべては演技だ。最終的にはゾォードを裏切って倒してやるから自分を信じろ」と言う。→最終決戦。少将たちの部隊とともに突撃。中心にたどり着くとホークアイが息も絶え絶え。ゾォードに刃向ったらしいが返り討ちにされたという。そこでアリスは治癒効果のある「聖鳥の白の弾丸」を使おうとする。過去で大アリスはホークアイに撃たれて死んだということを思い出したミスターマグナムは止める――が、ホークアイが時間跳躍効果を持つ「太陽神の白の弾丸」を取り出す。そう、ホークアイは過去でミスターマグナムにそれを使い、どんな弾丸でもなく「聖鳥の白の弾丸」でしか殺せない魔女ゾォードを倒してもらうために――。そしてチャーム・ガンを作るには生贄が一人必要だった。それは、ホークアイ。最初っから彼はアリスたちの味方であり、ミスターマグナムだったのだ。→ゾォードの元へ特攻。4人で雑兵を蹴散らし、アリスとミスターマグナムはとうとう――これまで何度の過去を費やしてきただろうか――の魔女ゾォードを「聖鳥(ジトカラ・タンカ)」の弾丸で消滅させることに成功する。→何度も悲劇のタイムリープを繰り返した過去のアリスたちは、ミスターマグナムの記憶の中だけで生きている。ミスターマグナムは「いま」の騒がしくてアホなアリスも気に入っている。何より、大アリスたちが見たかったこの青空の前には、何事にも代えがたいものがあったのだった――。

 おしまいです。
最初にちともったりとする感じがありましたが、中盤からは一気に読まされましたね。
 小アリスとミスターマグナムのやり取りが面白い!
「あらやだ。ミスターったらあたしのスカートの中身が気になるのね?」
「ムリ」
「ちょっと、ムリって何! 失礼しちゃうわ!」

とかねw
 ……しかしそれより一番びっくりしたのは後書きですよ。
作者「編集さん、僕……授賞式に出たくないんですが……」
編集「なんでですか?」
作者「……実は僕、第3回電撃ゲーム小説大賞《銀賞》受賞者の雅彩人(みやび あやと)なんです

……
…………な、なにぃぃぃぃいいいい!!??
つまり、この作者は2回も、電撃大賞を受賞したということですね。素直にすげえ!
 あと、巻末折り返しの作者近影がすごいです。素直にうめえ……。見たい人は購入購入!
 でも、戦闘シーンばっかりで各キャラクターの背景(掘り下げ)が薄いかな? まあちょっと気になったぐらいなので範囲内、範囲内。
「世界はわたしの手の中にある(オール・イン・マイ・テリトリー)」
星5つ★★★★★。オススメです。

posted by mukudori at 23:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月17日

彼女はワロスの盟主さま はじめての天下逃一/光野 鈴

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うひょひょーい!

 芝居忠太(しばい ちゅうた)はいきなりこの高校の生徒会長である天音(あまね)先輩にソーシャルゲームに誘われた。「君には素質がある。私には君が必要だ」その一言でホイホイ頷いちゃった僕。さあ、ソーシャルゲーム「ワールド・ロード・スリーキングダム」……通称「ワロス」をやらないか! 第18回電撃小説大賞4次選考拾い上げ作家の登場!


 この作者先生である光野さんとは、リンクも繋げてきて仲良し!(……と、こっちが勝手に思ってるだけかもしれない)なんです。
そして先日、光野さんのブログでコメントをしてきて、
私「ワロス予約しましたよー。光野さんのことだから期待してます。地雷判定しても怒らないでね☆」
光野さん「いえいえ、地雷判定大いに結構。厳しめの評価でよろしくお願いいたします」
……と丁寧な一言をいただいたのですが……ごめんなさい、光野さん。言うのはとても心苦しいんですが……これとんでもなく地雷でした。

 まず、主人公がキモイ。
「うひょー」が口癖で活用形は「うひょひょひょー」「うひひ」などがあります。
そんなのが口癖なのはのだめだけでいいんだよ!

そんでもって、いきなり美人の先輩に誘われたからって、中身の内容聞いてないのに「僕は期待されてるんだ! ハイ、やります! 命賭けます!」という短絡的直結思考。
 あと、寒いギャグ。
例:「攻略サイトが無いだなんて、こうりゃ苦戦しそうじゃー」
「先輩の私服が見れるぞ! 至福ー!」
「『はい、そうですか』と敗走出来るかー!」
「天使(エンジェル)を演じぇる」
「キャンディーは噛んでぃーは駄目だー」
「瞳がヒット・ミー」

あ、最後のは章題です。ちなみにこのパロギャグタイトル、「進撃のムスメ」とか他にも色々あって元ネタを知ってると面白いようなそうでないような……。
そしてこの寒いギャグがシリアス場面でも入ってくるのだから……苦笑。

 さて、ネタバレあらすじのお時間です。
 主人公、周防(すおう)・S(ソー)・天音という先輩にいきなり「天下統一をしようではないか!」と誘われる。訳のわからないそれをホイホイ受ける。ひと気のない場所で話を聞くと、この学校がテストプレイに利用されているソーシャルゲーム、「ワールド・ロード・スリーキングダム」(通称「ワロス」)のことだった。→さっそく自分のキャラを作ってプレイ。でも先輩は課金は厳禁だと言ってくる。AIナビゲーターのムスメちゃんと一緒に自分の領地の畑を耕している。そして出来た野菜に対して寒いポエム。見たい方は是非お買い求めになって下さい。そこに攻めてきた敵軍。主人公は事前にアイテムトレカで「司馬懿」のレアカードを引いていてそれを使って退けようとするが、相手はスペシャルレアカードの「甘寧」を持っていて司馬懿敗れる。泣く泣く野菜たちを諦め、脱兎する。そして先輩の領地に逃げ込む。→休日、先輩の家に遊びに行く。そこはひどいボロアパートだった。そこでスマフォを画面を見ずに操作する「心眼」の練習をする。→帰り道、先輩のスマフォと間違えて持って来てしまったことに気付く。しかも甘寧が先輩の領地にかくまわれた主人公を追って戦闘しに来ていた。そこを「美少女の言うことしか聞かないブー」という河童野郎に同盟を組んでもらって撃退。翌日先輩に携帯を返す。→「天下統一部」を結成する。このゲーム内には「不眠王」と呼ばれる存在がいる。先輩は最初不眠王が主人公だと思って近寄ってきたのだった。そして「七つの大罪(セブン・ギルティ)」という同盟設立を宣言し、クラスメイトのイケメン凄井くんがなんと河童野郎だったので仲間になってもらう。→やってくる甘寧軍。それになんとか応戦する主人公。一晩経ち、二人の間にはなんと友情が芽生えた。学校に登校するとやってくる寧々というスケ番の女の子。しかしその実は甘寧の正体だった。→スペシャルイベント・呂布を倒せ! が始まる。そこで不眠王が圧倒的な強さで出てくる。そして何故か、主人公を同盟に誘った。しかし先輩がそれを断固として断る。イベントは終わり、寧々が同盟に入ってくれることに。→ある日、古参プレイヤーのショコラ――本名「園田翔子(そのだ しょうこ)」と出会う。裏切りを勧めてくるが、そこに先輩もやってきて断る。ところでムスメちゃんがAIじゃなくて誰かが操っているキャラなことが判明したよ! まあぶっちゃけ、表紙で出ているように天音先輩だよね!→そしてショコラと会合。「私の傘下に入って藤堂グループの後継者の座を諦めて欲しい」と言ってくる。そう、実はこのワロスは、母体である藤堂グループの後継者を決めるための戦いだった。先輩はそれを断って席を後にすると、ショコラの手先によってスマフォを壊される。→凄井くんが実はショコラ側のスパイだったことが判明。寧々も領民を人質に取られてショコラに寝返る。→主人公の幼なじみで普段は太陽に当たれないため自宅療養中の月絵(つきえ)が倒れる。そして姉の小梅(こうめ)に携帯を託す。そして主人公はこの幼なじみこそが不眠王だったことを知る。そして小梅たちは主人公を仲間に誘ってくるが、主人公は拒否。結果、先輩以外はみんな敵という状況に至る。→ゴールデンウィーク最後の日、ショコラと不眠王の軍団が先輩の領地に攻め入る。ついにショコラに殺されそうになった時、先輩のアバターが動き出す。実は先輩は、ショコラと会談したその後、携帯が壊される前にSIMカードを抜いていたのだった。そしてSIMフリーの携帯に移して操作を始めた。火計を行う。そこにはショコラを急襲する、裏切ったはずの凄井くんと寧々の姿があった。彼らは最初から先輩の計画で裏切ったふりをしていたのだった。そしてショコラは寧々に撃退される。→不眠王へとみんなで挑む。対して小梅は一人。結局、「主人公の説得」&「眠気MAX」という手段で不眠王――小梅は負ける。→エピローグ。先輩がムスメであることが明かされる。そして次なる軍勢が襲ってきていることも明らかにされる。俺たちの戦いはまだ始まったばかりだぜ! エンド。

 つーか、「先輩の領地は遠くてなかなか合流出来ないよー」って言ってた癖に、最初の甘寧との戦闘からの逃げ戦で簡単に辿り着くのはどうなの?
 更には、名前すらもギャグ。凄井陽(すごい よう)とか周防(すおう)・S(ソー)・天音だって曹操だし……。主人公は司馬懿仲達そのまんまだし……。
 あと、これは個人の好みもあるんでしょうが、2ちゃん系のネタが多い。「くんかくんか」「ワクワクすっぞ!」「オサレ」「キリッ」とか。
 それと109Pの挿絵、どう見てもあそこが見えてますよね。トーンでは誤魔化されないぜ!

 そんな訳で星1つ★☆☆☆☆……いや、寧々の可愛さで星2つ★★☆☆☆で。プチ地雷です。
光野さん、すみませんっした! ついでにずっと光野さんのこと、「こうの りん」だと呼んでました!w サーセン、うひひ。

posted by mukudori at 21:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月11日

魔法科高校の劣等生〈2〉入学編(下)/佐島 勤

魔法科高校の劣等生〈2〉入学編(下) (電撃文庫)魔法科高校の劣等生〈2〉入学編(下) (電撃文庫)
佐島 勤 石田 可奈

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魔法の正しい使い方

 風紀委員となった達也の元に、魔法で攻撃してくる生徒がいた。その生徒はどうやら、「反魔法否定組織」の一員らしい。そして達也のところに、先日助けられた壬生先輩もやって来て――!? WEB時代、3000万PVを記録した伝説の小説の登場!


 あー、やっぱり微妙だわ……。

 どうにもこうにも、読み難いったらないですよね。
さー、今回も恒例の読み難い文章上げ晒し始めるよー。
一度、1巻の中に何回この読みづらい文章が出されているか数えようと思いましたが、途中でギブアップ。多過ぎます。
「魔法を学んでいる者が、魔法による差別を否定するのは魔法から離れられないからに他ならないと俺は思うんだよ。
 魔法から離れたくはない、でも、一人前に見られないことには耐えられない。
 同じように努力をしても、追いつけないという事実に耐えられない。
 何倍もの努力をしても、追いつくことはできないかもしれないという可能性に耐えられない。
 だから、魔法による評価を否定する。
 才能ある者も努力という対価を払っているんだという事実は、当然知っている。目の前でそれを見ているのだから。それなのに、その事実からは目を背け、生来の才能に全ての責任を押し付けて、それを否定する。
 まあ……そういう弱さは理解できないわけじゃない。俺の中にもそういう気持ちは、確かにある」

とか、
「カウンセラー、小野遥の立場としてお願いします。
 壬生さんに機会を与えてあげて欲しいの。
 彼女は去年から剣道選手としての評価と、二科生としての評価のギャップに悩んでいたわ。
 何度か面接もしたのだけど……私の力が足りなかったのでしょうね。
 結局、彼らに付け込まれてしまった。
 だから」
「甘いですね」
 小野の依頼は、誠実な職業意識に基づくものだったのだろう。
 だが達也はそれを無惨にも切って捨てた。

とかですね。
この作者、文量稼ぎのためかどうか知りませんけど、どうにも句点で改行したがる癖があるんですよね。
結果、二つ目のように会話の文章なのか、地の文なのか混同されて読み手にわかりづらくなっている。
編集さん、作者に「そこ直しとけよ」って言っておいて下さい。

 さて、ネタバレあらすじー。
 兄の強さの秘訣を語る。この世界では「アンティナイト」と呼ばれている、魔法ジャミング物質と同じ魔法が兄は使えるらしい。→風紀委員として活躍する兄。そこに兄を攻撃してくる輩が。だが逃げられて捕縛出来ず仕舞い。→兄の元に、1巻で助けられた壬生先輩がやって来て、お礼にお茶を奢る。壬生先輩は、どうやら「ブルーム」「ウィード」と呼ばれて区別されているいまの学校の現状に納得が行かないらしい。→授業で魔法実技が開始される。しかし兄は平凡なタイムしか出せない。やはり普通の実技は苦手な模様。→反魔法否定組織の末端がこの高校にも及んで来ており、放送室をジャックして声明を出す。それに生徒会長は討論会を開くということで治める。→討論会当日。部活の部費などの差別について取り上げる反魔法否定派に対して、生徒会長は理路整然とした意見で答える。そこに「ブランシュ」という反魔法否定派のテロリストたちが押し寄せてくる。だがこの第一魔法科高校、生徒も先生も一流の使い手ぞろいなのであっという間に取り押さえられる。しかしそこには反魔法否定派に協力している壬生先輩の姿もあった。壬生先輩はエリカとタイマンして敗れる。壬生先輩は、昔風紀委員長の摩利に剣道で「私と打ち合って下さい!」「お前じゃ私の相手にならないよ」と言われたのが悔しくて、ブランシュに協力していたのだった。だが摩利に訊いてみると、「あの時は『あなたが強すぎるから私に相手は務まらないよ』……って言ったんだけど」と、どうやら記憶を改組されていた模様。→テロリストのアジトが判明したので向かう。なんと、1巻で壬生先輩に対抗していた桐原先輩も一緒に。そこには「魔眼(イビルアイ)」という特殊魔法を使えて人の心を操れるリーダー、司一(つかさ はじめ)がいた。雑魚どもは深雪に任せて兄はリーダーの元へと向かう。魔法ジャミングを使える兄に「魔眼」は効かず、一方的にぼこぼこにされる。桐原先輩も、「壬生の仇だ!」と参加する。→結果、テロリストどもは全員捕まり、生徒会長の七草たちを筆頭に「十師族」の権力の元で兄たちの「無許可魔法使用」というのは追及されなかった。エリカとの対戦で腕の骨を折られた壬生先輩も無事退院出来て良かったね! でも、「お兄様の実力があれば高校に通うことなんて意味ありませんのに……」という深雪の意味深な一言で終わり!

 っていうか、1巻「覚えとけよ」って捨て台詞を吐いた森崎全然関係ねえ……。
 そんでもって、テロリスト、なんのために出したの? すぐに取り押さえられるんだったら意味ねえじゃん。
 っていうか、警察に連絡してお前らわざわざ動くなよ。高校生だろ?
 つーか、桐原先輩っていつの間に壬生先輩のこと好きになってんだよ。お前らライバルじゃなかったの? わー思春期の高校生の心の移り変わりパネェわー(空笑)。
 そして今回もヒロイン不在。深雪も今巻ではちょっと可愛く進展してくれたものの、まだ兄妹レベルなんだよなー。あえて言うなら壬生先輩がヒロインでした。でもここがMFスレなら「壬生川さん」だね!

 まあそういう訳で、星1つ★☆☆☆☆。地雷です。
……でもこれ、最新刊まで買ってんだよな……。しかも全部初版で。「高校生」+「魔法」という題材自体は好きなので……うーん、仕方ねえ、集めるか……。

posted by mukudori at 20:38 | Comment(2) | TrackBack(0) | 電撃文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月04日

魔法科高校の劣等生〈1〉入学編(上)/佐島 勤

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妹は優等生、兄は劣等生

 普通に魔法が存在する現代――日本には魔法科高校があった。東京にある国立第一魔法高校に入学してきたのは、司波達也(しば たつや)と妹の深雪(みゆき)。深雪は一科生の新入生首席だが、達也は二科生――通称「雑草(ウィード)」。「小説家になろう」で長年ランキング一位を獲り続けてきた3000万PVを誇るWEB小説の登場!


 あー、読み難いなあ……。
しかも内容も微妙だし……。まあ、この巻は上下巻構成の「上」……起承転結の「起承」、世界観とキャラの説明しか起こってないからそう思ってしまうだけなのかもしれませんが。

 何が読み難いって、この作者先生の変な改行ですよ。長い文章でもないのに、「」の台詞の中で何度も改行してる。
例:
「摩利、もういいじゃない。
 達也くん、本当にただの見学だったのよね?」

とか、
「大きく出たな、壬生。
 だったら見せてやるよ。
 身体能力の限界を超えた次元で競い合う、剣術の剣技をな!」

……とかですね。数え切れないほどあります。これってWEB時代から全然改稿してないのかな?
編集さんも教えてやれよ。「お前の文章読み難いんだよ」ってさ。
 ついでに吹いたのは、誤字。
「イケメン」が「イメケン」にww WEB時代に3000万PVなのに誰も指摘してやらなかったのかよw

 ネタバレあらすじー。
 魔法が使える現代、魔法科高校に司波兄妹(妹が早生まれなので同学年)が入学してくる。だが兄は二科生、妹は首席入学だった。→その高校では、一科生は「花冠(ブルーム)」、二科生は「雑草(ウィード)」と呼ばれて蔑まれていた。だが、兄は入試の筆記試験ではトップで先生たちからも一目置かれていた。しかし、入試は魔法実技の方が優先されているので二科生となる。深雪曰く、「本当ならお兄様の方が……」とのこと。→兄は1-Eのクラスに入り、そこで西条レオンハルト(通称・レオ)や千葉エリカたち二科生と友達になる。→深雪に生徒会から入会相談が持ちかけられる。深雪は「お兄様も一緒なら……」と言ってくるが、二科生の生徒会入会はいままでに前例が無いので却下。その代わり、風紀委員会の委員長に目を付けられて兄は風紀委員に入会。→兄は「忍術」というのをずっと習っており、そこらの不良ぐらいでは手も足も出ないぐらい体術が強い。その上、魔法分析力に長けており、発動時の呪式を見るだけでどんな魔法が発動されるかがわかるというチートさ。兄の風紀委員入会を面白く思っていない、同じく風紀委員会1年の森崎という奴がつっかかってくる。けれど兄は大人の対応でスルー。→エリカの部活見学に付き合わされる。「剣術部」の見学に。そこでは壬生という女子と桐原という男子が衝突していた。二人は試合することになったが、壬生が優勢になると魔法使用が禁止されているのに桐原が使用しようとしてきたところを兄が乱入して止めさせる。そして「たかがウィードの風紀委員に逮捕されるなんて……!」といったところが刺激されたのかされてないのか、兄に剣道部全員が襲ってくることに。どんだけブチギレやすいんだ、最近の高校生ども。兄はそれを軽くいなした。そこに森崎がやってきて、「あんまり調子に乗るなよ」と言ってきたのだった。続く!

 ……なんだろう……「特異領域への特異点」を読んだ時と同じような読み難さを感じました。
とにかく、文字に対して目が滑るんですよね。つるっと。
 あと、深雪がブラコンという割りには全然絡んでこなくてつまらない。ヒロイン不在
もっと「お兄様大好き大好き〜」って言ってきていいのよ……?
 ついでに、深雪が兄の魔法の実力を持ち上げる割にはその根拠が示されていない。これは下巻で解決してくれるのかな?

 まあ、川原礫先生の寄稿文だけでも買う価値はあるかと。
でも本編は上下巻構成の上巻だけで判断するのもアレですが、星2つ★★☆☆☆。プチ地雷だよ!

posted by mukudori at 17:37 | Comment(4) | TrackBack(0) | 電撃文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月24日

さくら荘のペットな彼女 03巻/鴨志田 一

 みなさん、こんばんは。mukudoriお兄さん&お姉さんだよ!
さくら荘7巻までレビュー! ……と言ったはいいものの、ちょっとあまりのクソさに疲れてきてるので、中断するかもしれないです。ごめんなさい。
さくら荘のペットな彼女〈3〉 (電撃文庫)さくら荘のペットな彼女〈3〉 (電撃文庫)
鴨志田 一 溝口 ケージ

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お家に帰ろう

 そろそろ文化祭で忙しいさくら荘に、ましろの元ルームメイトがやってきた! 彼女の名前はリタ。話によると、ましろをイギリスに連れ戻しにきたらしい。また一人加わって、どうするどうなるさくら荘!


 あー、微妙微妙
というか、全ての事件の発端は全部ましろの件なんだから、ましろ追い出せよ
イギリスに熨斗付けて返してやれ。そうすれば主人公ものびのびライフを送れるというのに。
つーか、寮監の女教師、馬鹿じゃねえの? 自分の親戚(ましろ)の面倒を丸ごと赤の他人(主人公)に預けて自分は見て見ぬふり、合コン万歳! ……って。人間的に最低だと思います、まる。
そういう訳で、今回の話は「リタ頑張れ!」と応援したくなってくるのです、まる。

 ネタバレあらすじー。
 大学と合同の文化祭で、「さくら荘で何か出し物しよう!」となったので、みんなで観客参加型のアニメ映画を作ることに。龍之介も初めて引きこもりから出てくる。そこにやってくるリタ。ましろをイギリスに連れ戻しに来た。自分で駄目なら、今度はましろの両親が来て強硬手段で連れ戻しに来るという。→しかし帰らない、と突っぱねるましろ。リタをかくまうために自分の部屋に泊めさせる主人公。するとましろの機嫌は直滑降。主人公ともぎくしゃくした関係に。→でもとりあえずは文化祭のためにみんな必死で目標に向かって働く。リタは「今度の日曜にましろの本当の姿を見せてあげます」と言ってくる。日曜日、着いて行くとそこは絵画の展覧会だった。そこでメインとなって展示されている絵の作者は――ましろだった。あまりの大作に息を呑む主人公。やっぱりましろは絵画を続けるべきだ、と思い至る。→リタとましろ、本音をぶつけ合ってなんとか解決。→文化祭実行委員にさくら荘の企画をプレゼンする――と思いきや、ましろの両親が来て、絵が賞を獲ったからイギリスに帰る、という話が入ってくる。プレゼン放棄。ましろを追うさくら荘メンバー。成田空港でましろを見つけた主人公、あんなにも絵のことを応援していたのに、口では「行くな!」と言ってしまう。しかも抱き締めて。だがしかーし。絵の賞を獲ったのはリタで、イギリスに帰るのもリタだった。リタはさくら荘に居た時は仲の悪かった龍之介とアドレス交換をし、なんとほっぺにキスをして帰る。龍之介はフリーズ。ましろの両親は漫画家になることに大反対、という訳でもなく、娘の意思を尊重してやりたいとのこと。そしてみんなで、さくら荘文化祭に向けて頑張って行くのでした! 終わり!

 あー、主人公たち馬鹿じゃねえの? 龍之介がいるんなら情報ちゃんと把握しろよ。
しかも主人公、これでプレゼン失敗するの二回目ですよ。途中逃走したお蔭でさくら荘の評判も悪くなるし……。いい加減その足りない頭に、常識と経験というものを詰め込め、と言いたくなりますね。
 というより、作者のやりたいことが見えてこない。
青春生活送らせたいんだろうけど、単なる馬鹿高校生の演劇を見ている気分になります。

 もうHPゲージ減らされまくったので、4巻レビューはやるかやらないか微妙……。
ということで星1つ★☆☆☆☆、地雷です。

posted by mukudori at 19:10 | Comment(2) | TrackBack(0) | 電撃文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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