2015年10月08日

ケモノガリ 7/東出 祐一郎

まずは始めに――すみません!!
一ヶ月以上もブログを更新しないとか……なぁorz
実は左手首が重度の腱鞘炎に罹っていまして、右手だけでは本のページをめくるのも、タイピングするのも疲れるので「なあなあ」な感じになって休んでいました……サーセン……。
「どうせこんな90%ほど本の中身のネタバレをして、気に食わなかったら陰湿&陰険な突っ込みを入れてる管理人のブログに来る人なんてほとんどいないだろう」……と思って放置or閉鎖すらも考えていましたら、ご新規さん(?)やまだ更新を待ってくださっているみなさんのことがカウンターの数字でわかりましたので、まだまだ腱鞘炎は残っていますが、やっと読めた一冊をご紹介します。
改めて、来訪してくださっているみなさん、ありがとうございます!
これからも、結構更新が遅いとは思いますが、よろしくお願いいたします。
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東出 祐一郎 品川宏樹(GAINAX)

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僕はケモノを殺すために存在する、不退転の怪物になった。

 チリの沖にある、クラブが持つ孤島にCIAのスペシャリストたちと共に乗り込む楼樹たち。最悪なのは、そこにある核ミサイルを発射されることだ。シャーリーが選んだ信頼出来る9人のCIAと楼樹とイヌガミ。バチカンで自分を殺して成り代わろうとした弟からの本を読むなり形相が変わって、自分も戦地に行くことを決めた現役ローマ法王のヴァレリオ・ロベルティ。楼樹はアストライアに、イヌガミは姉・ゲルトの形をした殺人鬼・ロートケプヒェンを殺しに……。それぞれは向かう、最終決戦の地へと!!


 くうぅっ! いいねえ、いいねえ!!
魅せてくれるよ、東出先生!!
最初の辺りはちょっともたついている感じはありましたが、シャーリーを除く9人のCIA工作員の紹介(59P〜60P)とかは、それぞれの最期を見せられる度に、思わず59Pに戻ったりして!
でもそんな魅力ある工作員たちの絵が無いんですよね……。正直、カラーピンナップのシャーリーVSクレアよりはクラブの本部に突撃する12人(イヌガミもカウント)の絵が欲しかったなあ。ぶっちゃけ、このラノベの絵師さんには女の子の萌えやらセクシーやらエロティックなものは期待していませんので……。


 ネタバレあらすじー。まだ手首が痛いので、かなり端折っているのは勘弁してください。
 シャテアによってクラブのある本拠地の孤島が見つけられ、最高の装備と最高の人材たちでそこに行くことに。しかしその近辺の海には機雷が設置されているが、普通の船や飛行機などで行ったらバレバレな上に確実に狙撃されて殺されるので、ぎりぎりまで潜水艦で行って、そこからは泳いで陸に上がり、トラップや地雷がいっぱいのジャングルを抜けてクラブの本拠地に行くことに決定。→そのころ、バチカンのヴァレリオ法王は死んだ弟からの最期のプレゼントを開けるなり、その『本』の表紙を見て愕然とし、中身を読んで吐き気をもよおしたように蒼褪め、そして自分もクラブの本拠地に行くことを決めた。すでに燃やした『本』の内容はいまはもう、ヴァレリオ法王しか知らない……。→潜水艦から出たみんなは海中を泳ぐが、そこにはクジラの頭を被ったエンターテイナーが。楼樹が対応して倒すが、そこで楼樹は愛用していたククリナイフの『ヴィジャヤ』と『ソワカ』を海の中に落としてしまう。→CIAの職員たちは暗闇に紛れて暗躍しつつ、それぞれの仕事をこなす。しかし何人かはやるだけはやって死亡。→イヌガミ、姉のゲルトの匂いを察知して、みんなとは行動を別つ。ゲルトは猛獣の檻の中でイヌガミを待っていた。イヌガミもゲルトも、「この戦いが終われば、どっちが死のうとも自分たちの脳は壊れて、ただのケモノになる」と思っていた。檻の中の猛獣たちは調教された人喰い(マンイーター)ではあるのだが、二人に怯えていた。そしてバトルになり、ゲルトは過去を見ていて、イヌガミは未来を見ていた。二人の力は拮抗していたが、『大切な友』のいるいまのイヌガミの方がゲルトよりも勝っていて、ゲルトは死亡。イヌガミはそこまで大人しくしていた猛獣たちに喰われている姉・ゲルトの死体のその後を振り向きもせずに、檻から出て走って行った。『友』の匂いを追って。→楼樹はククリナイフが無いながらも敵の戦闘員の持っている銃やナイフなどを奪って殺しては前に進んでいた。そして出会う、『悲哀(グリーフ)』のサイクロプス・ジャック。楼樹は必死に拾った武器を使って戦うが、何故かジャックの身体にはナイフなどが刺さらない上に、吸い付くような感触をもたらしてくる。ジャックは遊ぶようにして素手の力だけで楼樹を殴って殴って……その光景をドローンによってアストライアに見せつけていた。ちなみにジャックは楼樹を殺したら、次はアストライアを殺すつもりだった。楼樹は首筋を掴まれて、もう駄目かもしれない……と思っていたところに、砂浜を走ってくる足音に気付く。――それは、失くしたはずの『ヴィジャヤ』と『ソワカ』を海から取ってきてくれたイヌガミだった。イヌガミは楼樹を掴んでいるジャックの右腕に噛み付き、楼樹は助かり、よく馴染んだククリナイフも手にすることが出来たが、ジャックの注意がそっちに向かったイヌガミの生死はわかっていたが、この機会を逃す訳にはいかなかった。楼樹はジャックの弱点に気付く。ジャックの身体は特別、皮膚が柔らかくて骨が丈夫なのだ、と。だからその分、ジャックがパンチを繰り出すのなら、タイミングを合わせてククリナイフの峰で打ちつつ、カウンターのようにしてジャックの骨にジャックのパワーでダメージを与え、自分の身体にはパンチが当たらないようにして躱す。それを繰り返していたら、さすがに鈍感で知能に障害があるように思われるジャックでも勘付き、「おいらの手がどす黒くなってきて、おかしいよぉおおお……! やだ、嫌だ、死にたくないよぉぉおお!!」と言うが楼樹は「なら、いままでお前は、そう懇願してきた人たちをどうしてきたんだ?」と言ってさんざんククリナイフの峰を当てて傷めつけたジャックの首筋を切り裂いた。そしてアストライアに繋がっているドローンからは、「とうとう、僕らの決着の時だ。待っているよ、楼樹くん」と流れてきた。→楼樹たちが戦っているころ、シャーリーたちはクラブの本部ビルに潜入し、順調に戦闘員たちを殺して行くが、そこで『謙虚(モデスティ)』のクレア・ゴッドスピードと出会ってシャーリーともう一人のCIA戦闘員だったクリーナーが拘束される。クレアはシャーリーをクラブに勧誘しようとするが、シャーリーは首を縦には振らず、そこに換気口から他のCIA仲間が入ってきて、アメリカのCIA本部で待機しているシャテアがパソコンですでにクラッキングしていたその部屋の電灯を消す。クレアは逃げたが、他の敵戦闘員は倒した。しかしシャーリーたちも、クリーナーは跳弾を二発も腹に喰らい、「ここは俺に任せて行け!」と言って死んだ敵戦闘員の残りの武器をありったけ集めて、この部屋が騒がしくなったことに気付いた敵戦闘員がまた集まって来る前にシャーリーたちを逃がして、自分の死を覚悟しながら入口のドアを見ていた。→エピローグ。楼樹は、死に至るイヌガミを撫でていた。「イヌガミ、ハインツ――君はずっと僕の大切な友達だったよ」と言い、もうイヌガミの時の記憶もハインツの記憶も無い、ただの犬は――ようやく、安息を得たのだった。

 いい……。実にいい!
 CIAのロックというコードネームの元・少年兵から成り上がったキャラがいまして、ロックは過去に『睡眠時間を入れない、世界で最長の18時間連続の拷問に耐えた人間』なので、それを聞いた楼樹は「それもすごいと思うけど、その後でもまたこんな仕事に復帰したあなたはもっとすごいと思うよ」と言った楼樹を改めて見て「こんな子供が戦うなんてな……」と自分の子供のころと重ねて思わず涙目になるんですよ。ここが渋い!!
 ラストのイヌガミと楼樹のやり取りでは楼樹が脳内で「イヌガミの命は、持ってあと一分程度だろう……」と冷静に計算しているんですが、それで撫でているとイヌガミは嬉しそうに尻尾を振って――そして一分後にその尻尾の動きが止まるんです。
 戦う度に、細い少年のその身体に殺人のための力を付ける度に、大切な何かを失う楼樹。
今巻ではイヌガミとハインツという、一つの身体に入っていた友を失い、次は最後であり最強の敵――アストライアに立ち向かう。
 ええ、こりゃもう星5つ★★★★★しかないですよ。
最終巻が楽しみです。あ、もしかしたら更新が6,7,8巻……と三連続でケモノガリになっても許してください(笑)。
左手首がまだめっちゃ痛いので、出来れば読みやすいやつがいいのですが……「エロマンガ先生」とかの萌え系を間に入れた方がいいでしょうかね?w
posted by mukudori at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガガガ文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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