2015年01月31日

俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件03/七月 隆文

俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件3 (一迅社文庫)俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件3 (一迅社文庫)
七月 隆文 閏 月戈

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ゲッツ!!

 今日も公人は庶民部でお嬢さまたちにいろいろと吹き込んでいた。そして全校に流行ってしまった「ゲッツ!!」……!? 更には、麗子に縁談が――!? 大人気シリーズ、第3弾!!


 うむ、笑える笑えるww
 序盤で公人が携帯で楽しんで見ている「マッチョ☆レスリング」とか、検索したらそれっぽいのがマジであるじゃないですかwww
作中にてそれがアテレコ職人にて流されている「くりーむしちゅー田中ァァッッ!!」とか、私もせめて日本語以外で一番身近なはずの英語でそれらしく聞こえる文章があるかどうかを三十分ぐらい考えましたからね。……これなら、代わりに「クレヨンしんちゃん」か「ドラえもん」のアニメでも見ていた方が有意義な時間だと思いました。

 ネタバレあらすじー。
 序章では、恵理が声優のラジオ仕事がありつつも、トイレの個室で「あー、この仕事の相方、マジ声優としても中途半端で三年後には消えてんぞ!? くっそ、公人のやつがいないから、パシリもいねーし最悪だっつーの!!」ともやもやしている。→そのころの公人は自分の携帯でマッチョ動画を見ているので、それを後ろからこっそり見た愛佳がドン引き。言い訳をしたくても、毎回九条さんがタイミングよく来るので、「っ、だからさ、俺は本当は普通に女子が……」「失礼します。洗濯物をお持ちしました」「――否! 俺はマッチョをこの地球よりも愛しているっっ!!」とマッチョホモがまた疑惑深まる。九条さんが出て行った後でも一応言い訳をするが、愛佳がなかなか納得してくれない。だが、「そ――そう、占いでな! 今日の俺の運勢が悪いから、レスリングがラッキーアイテムなんで見ていたんだ!」というのには愛佳も女子らしく食い付いた。そして庶民部の全員で無料占いをやってみて、最初は性格診断などだったが、相性診断を見つけたので、我先に、と公人との相性を確かめる。結果、白亜の五十点が最低で、可憐の百点満点が最高値だった。→その後、白亜は自分のメイドに頼んで自分の研究室に公人を呼んでもらい、仕事ぶりを見せつけたり、お昼ご飯を仲良く二人で一緒に食べる。可憐も恥ずかしがりながら、公人を自分の部屋に呼んで女らしいところを見せる。→公人、ツンピュア愛佳をからかうために黄色の全身スーツを頼んで「ゲッツ!!」を庶民たちのやっている占いとして教えると、愛佳が颯爽と出て行って麗子に出会って教えそれで更に「ゲッツ!!」が広まることに。→公人が改めて麗子のお嬢さまっぷりに感動していると、麗子の母親と兄が清華院にやってきて、麗子に「あなたに近衛家の方との縁談が決まりましたよ」とだけ言って連れて帰る。しかし麗子の兄の正臣(まさおみ)はシスコンでこの縁談には反対らしく、公人と携帯のアドレス交換をしてその縁談の日になるまで、庶民部員とも一緒に縁談を壊す策を練り合う。→縁談当日。「入るのは難しいが、出て行くのは簡単」……な清華院からは公人たちも一応簡単に出て行けて、可憐が改めて「ほう……。これが庶民の街か。『庶民ランド』そっくりなのだな」「それは逆だからな!?」と呟くので突っ込む公人。有栖川の家に行けて、そこの門番たちは可憐が自分の持つ剣技で楽々とあしらい、全員で突入。麗子は驚いていたが、麗子の母は兄の行動も予想通りだったらしく、「さっさと出て行け」と、プレッシャーを与える厳しい視線で告げてくる。しかし公人は「あの学校から、人気者の麗子がいなくなるのはみんなが悲しむ!」などと反論して、麗子は恋心を秘めている公人の言葉についに――「わたくし、『家出』をしますわ!!」と言って立ち上がる。愛佳や白亜たちも、「学費が無いならあたしたちが! 麗子がいなくなると、あたしがいつも体育の授業で組む相手がいなくなるのよ!」「私も……自分の特許でのお金はある……」と言って麗子を応援。しかし「ふっ……いくらお金があっても、『有栖川』の名前が無いと清華院には戻れないわよ?」と言われ、公人は「それなら……麗子、俺の家に来い! 父さんたちは俺が説得してやるから! これまでみたいに学校には通えなくなるけど……いいか?」といっそプロポーズ的な言葉を述べたので、母親もようやく認める。相手だった近衛家の息子は、メンタルが弱かったらしく、「麗子さんが縁談に乗り気でないなら、僕はまた大学に戻ります……」といつの間にか姿を消していたので、近衛家の父親もばつが悪いらしく、「当人同士がこんな感じなら、無理に進めて行ってもお互いの利益はないでしょうし、やはりこれまで通りの関係で……」ということに。麗子母は「ふふふ、神楽坂さん。法定の結婚可能年齢制限がありますから、いまのところは『婚約』ですわね。我が家に歓迎いたしますわ。せいぜいいびり抜いて差し上げますからね……『有栖川公人』さん?」「えっ、こ、婚約!? 確かにそれっぽいことは言ったけど!! しかも俺、マスオさん決定!?」こんな流れになって、麗子は浮かれ立ち、愛佳たちはジェラシーモード。でも麗子が帰ってきたので良かったと思っていた。→エピローグ。学長室で公人は土下座。お嬢さまたちにすっかり「ゲッツ」が広まったことを謝罪していたのだった。

 うーん、確か前巻の後書きで「白鳥先生に上手なパロディのやり方を教わった〜」とか書いていた気がしますが、最初の「公人がマッチョ動画を見てニヤニヤしているのにドン引く愛佳」のところは、イラスト一枚で伝えるのではなく、公人の「こんなところをお嬢さまたちには見せられねえな。アハハ。」→愛佳が公人の後ろにいるイラストで一気に次のページで「俺は切腹衣装で愛佳に向けて土下座していた。」と場面を変えたのは……まだちょっとこういうイジリ遊びに慣れていない感じでしたね。一ページぐらい落丁しているのかと何度も確認しましたよ。
せめて「アハハ」の後で「うん? なんだか背中に視線が……」とか地の文を入れてくれたら良かったんですが。
 でも最高だったのは、159Pのイラストですよ!!
ぶっちゃけ私が下衆野郎なだけなんですが、太ももの肉付きの良さ、ドテの感じ、そして筋……グッジョブ!! 閏さん、こういう絵も描けるんですねえ……げっへっへ(嫌な笑い方)。あー九条さん、早くデレてくれないかなあ……。
 あ、ついでに後書きで「今回のネタにコラボの許可をいただいた『ダンディ坂野』さん、ありがとうございます!」……えっ?
おい、いいのかダンディよ……。それなので、表紙の麗子は他のみんなの「両手でハート」とは違って「ゲッツ!!」をしているそうです。そこもイジられて……哀れ、麗子。

 全体として見れば今巻も面白かったけど、もうちょっとイラストでのイジりに慣れて欲しいので……満点からは一つ引いて、星4つ★★★★☆ぐらいですね。でも結構オススメ!

posted by mukudori at 04:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一迅社文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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