2015年01月18日

バカとテストと召喚獣 2/井上 堅二

バカとテストと召喚獣 2 (ファミ通文庫)バカとテストと召喚獣 2 (ファミ通文庫)
井上 堅二 葉賀 ユイ

エンターブレイン 2007-04-28
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すったもんだの学園祭!

 文月学園の学園祭――清涼祭。明久たち二年Fクラスは中華喫茶をやることに。しかし、それとは別に一般客も楽しめて、この学園の最新テクノロジーを見せびらかせる、『召喚獣バトル大会』というのもあり!? 別に参加するつもりはなかった明久だが、雄二と一緒に学園長に呼び出されて密約を交わし、どうしても優勝しなければいけなくなった! 陰謀渦巻く学園祭に突入!


 うむ、面白い!
なんでだろう、すごく読みやすいんですよね。同じファミ通文庫でも「犬ハサ」とか「B.A.D」とかは読んでいると「くそっ、なんでこんなに文字を詰め込んでんだよ……。あーはいはい。笑えないパロと言い回しだけ凝った風に見せかけている厨二病乙ー」とか思っちゃうんですが、バカテスはそれが無い! まあぶっちゃけ、「のうりん」でも「チクショウ……。長文台詞の時は、読みやすいようにたまにでいいから改行してくれよ。次の挿絵はよ来いやー!」とか思ってましたからね(笑)。
そういう点では井上先生はかなりのリーダビリティ溢れる文章力スキル持ちだと思います。

 ネタバレあらすじー。
 明久と雄二、学園長に頼まれて学園祭での『召喚大会』にて優勝しなければいけなくなる。ただしその見返りは――身体の弱い瑞希のためのFクラスの物品修繕だった。学園長は「優勝賞品で、如月(きさらぎ)ハイランドのプレオープンチケットを用意したんだけど、これを誰かに取られて行かれたら、そこの『ジンクス作り』のためにちゃーんと別れずに『結婚』までしてもらわなきゃいけないからねえ……」と言うので承諾。→しかし中華喫茶もやっていると、そこには三年A組のモヒカンや坊主頭の男子たち(別名:常夏コンビ)がやってきて、中華喫茶の評判を落とそうとされるので翔子たちがやっているメイド喫茶の力も借りたりして退治しつつ、召喚大会で勝ち上がって行く二人。瑞希と美波も、明久への恋心を秘めているので『如月ハイランドのプレオープンチケット』が欲しいので参加していたが、協力してもらって降参させる。→そして学園祭の二日目にして最終日、学園長がこっそりとFクラスにやってきて、「実は……プレオープンチケットよりも、もう一つの賞品……『白金の腕輪』の方が重要なのよ。アレは賞品に出してしまった後から不具合が見つかってねぇ……。『高得点者が使うとおかしいことが起こる』っていうもんだから、取る点数は低くても強いアンタらにしか頼めなかったんだよ」と言われて、より一層気合いを入れる二人。途中でセクシーチャイナドレスを着た瑞希たちが常夏コンビに攫われたりするも、喧嘩が鬼強い雄二や根性見せた明久によって救出される。→決勝戦。もちろん相手は、学園長の座を狙っている教頭に『大学の推薦状』を書いてもらうことを約束した常夏コンビ。卑怯な手で襲ってこられるが、ここで雄二が学園長に最初話を持ち掛けられた時、「じゃあせめて、そのバトルの試験科目は俺らが決められるってことにしてもらえませんか?」と言っていたのが効いており、二人はこの決勝戦では「日本史」に絞って勉強してきたため、かなりの得点を持って常夏コンビに相対した。明久は『監察処分者』のため召喚獣と意識やダメージを共有しており、常夏コンビの攻撃でのかなりの痛みに耐えつつも、最後は自分の左腕を犠牲にしつつも「肉を切らせて骨を断つ」的な感じで優勝。→学園長に報告に行くと、そこで明久と雄二たちは「それで、この白金の腕輪はどうしますか? 欠陥品ならもう要らないですよねー……」「――明久、黙れ! もしかしたら……」「あっ、この部屋って盗聴されているかも!?」「ほら、やっぱりあの常夏コンビが逃げて行くぞ! さっきの言葉を録音されたのを全校に流されたら、学園長は終わりだ! みんな、あいつらを探し出せ!」とFクラス全員で学内を探し出すが、ようやく見つけた……と思ったら、そこは遠い新校舎の屋上だった。しかしそこで雄二の召喚獣が装備した白金の腕輪が光る。それが作動すると、『先生がいなくても、召喚バトルのフィールドを作れる』というものなので、明久は自分の召喚獣を出して学園祭の終わりに打ち上げる花火を見つけて、屋上の常夏コンビを狙って大筒で発射。ついでに、教頭先生の部屋にも打ち込む。すると教頭先生の部屋にも「部屋を直す」という大義名分を掲げた強制捜査が入り、明久は「勝手に花火を使ったこと」では鉄人先生に怒られるが、鉄人も裏事情がわかっているらしく、それだけで済んだ。→そうして全て片付けた後は……打ち上げパーティだった。しかしそこに混ざってあったのは……『お酒に近いようでお酒なジュース』であり、それを飲んだ瑞希がへべれけになって明久に対して積極的に迫り……「だから、明久くんは私と――」という意味深な言葉を残して眠ってしまった。次の日、瑞希にそこを訊ねると「ごめんなさい。覚えてないです〜」と言われてしまったのだった。

 うーむ、やっぱり面白いですねー。
でも最後の打ち上げパーティで「ジュースに混じっているチューハイを飲んでしまい、酔ったので本心暴露」というのは、どうにもこうにも既視感がバリバリにありますね。
その辺は井上先生の手腕でオリジナリティあるものにして欲しかったです。……まあ、オリジナリティがあったらあったで、「おかま」はそこも上手くパクっていたような気もしますがww

ですが、全体的にするすると読み進めて行けるので、星5つ★★★★★あげちゃいます。ちょっと甘い評価ですがね。

posted by mukudori at 02:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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