2015年01月01日

下ネタという概念が存在しない退屈な世界 01/赤城 大空

 みなさん、あけましておめでとうございます!!
「ライトノベルな日常」を今年もよろしくお願いします!
2015年の始めはこれじゃーい!!
下ネタという概念が存在しない退屈な世界 (ガガガ文庫)下ネタという概念が存在しない退屈な世界 (ガガガ文庫)
赤城 大空 霜月 えいと

小学館 2012-07-18
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ペロペロ山根

『公序良俗健全育成法』により、エロ関係の画像や単語がPM(ピース・メーカー)という腕輪により禁止された日本。そこでの高校生たちまでの年齢の人間は、男女の間に愛があればコウノトリが赤子を運んで来てくれる――というような概念しか与えられなかった。だが、全国的にも優良健全度の高い私立時岡(ときおか)学園になんとか入学出来た奥間狸吉(おくま たぬきち)は入学早々、電車内で痴漢容疑を掛けられたところに現れたのは、エロテロリストの『雪原の青(せつげんのあお)』――!? アニメ化決定しちゃったけどいいのか!? 第6回小学館ライトノベル新人賞、優秀賞受賞作!


 くそwwwwこんなのでwwww
いやね、まあ……表紙からして、もうアレじゃあないですか。普通の街の書店で買うのだったら、裏返してレジに持って行く感じの……さあ。
そして読者の期待を裏切らない中身。作中で何回キャラが口にしたかわからない「ちんこ」という単語。でも、「ちんこ」はそのまんまで良くって、「ち●ぽ」はなんで伏字にしなきゃいけないの? という疑問が浮き上がるが、後書きでは残念ながら答えてくれませんでした。

 ネタバレあらすじー。
 狸吉、時岡学園に入学して、生徒会長のアンナ・錦ノ宮(にしきのみや)に一目惚れ。そうしていたら、ある日の電車通学の最中に同じ学校のゴツイ男子から視線を受けていることを感じる。するとその男子がOLっぽい女性に「きゃあ! 痴漢よ!」と言われて、駅に着くなり警察&善導科(ぜんどうか)という組織に捕まろうとしていたので、狸吉は「違いますよ! 僕がやったんです!」と庇ってやると、女性は小さく「チッ。時岡学園の生徒で、金持ってそうだったから痴漢されたふりをしたのに……」と言っていたのを聞く。そうして逃げ惑っていると、そこに顔面にパンツを被って、身体にタオルを巻いた女性が狸吉の前に現れて庇ってくれる。警察たちは「出たぞ! 雪原の青だ!」と言って捕まえようとするが、「ふふふ……。いまの私は、このタオルの下はすっぽんぽんよ! 女性を捕まえて裸にひんむくなんてこと、やっちゃっていいのかしら?」と言って逃げつつ、エロイイラストのコピーたちを乗客たちにばら撒いて去って行く。→助かった狸吉。教室で今朝のことを考えていると、生徒会に呼び出されたので行く。そこにはアンナ先輩に、今朝痴漢にされそうになった三年の男子、轟力(ごうりき)先輩と副会長で二年生の華城綾女(かじょう あやめ)先輩たちがいて、狸吉は「雪原の青はうちの学校の生徒らしい。だから捕まえたい。そして狸吉は十年前に卑猥なテロをおこなった、奥間善十郎(おくま ぜんじゅうろう)の息子だから、うちの生徒たちよりも狸吉は卑猥なことをよく知っているだろうから力になるだろう」と言われて、生徒会メンバーの一員にされたのだった。→そうなってまずは綾女に放課後の喫茶店に連れて行かれると、「ふふふ……。ようやく話せるわ。私こそが、今朝の雪原の青よ! あ、ちなみにここの喫茶店は私たち『SOX(ソックス)』のアジトだから、気にせずにどんどん卑猥なことでも話していいのよ!」と正体を明かされる。綾女の正体に茫然としていると、綾女は堰を切ったように「え? なんで私のこの言動がPMに反応しないのかって? それはね、一日に三分間だけ、この携帯電話でとあるところに掛けると、PMが作動しなくなるの」「ウルトラマ●か!」「私はウルトラマ●コスモスの方が卑猥な感じで好きだけど」などと狸吉と話を膨らませて行く。そうして狸吉は巻き込まれ、綾女が決めたのは、次の全校集会でのエロテロだった。→全校集会当日。理事長の話になろうとしていた時、体育館の上からエロイラストハガキがどんどん振ってきて、生徒たちはそれを拾おうとする。ついでに綾女たちが観察していたのは、アンナによる一般生徒に紛れたスパイを発見することだった。エロハガキを拾う生徒は普通。逆に回収しようとするのはスパイだ、と。そして狸吉はアンナに「会長! 校庭で雪原の青が何かを書いています!」と言ってアンナを外に誘導。その間に自分はトイレで女装し、雪原の青のふりをして逃げ惑うも、アンナの超人っぷりに戸惑っていたところに、今度は体育館で「そいつは囮だ! 本物の雪原の青は、いま体育館で蝿の交尾の様子をプロジェクターで流して、卑猥な実況をしていやがる!」……と、なんとか逃げることが出来た。そして綾女のエロテロは無事に成功。→だがその後、狸吉は三年生のロリっ子で天才画家な早乙女乙女(さおとめ おとめ)先輩に呼び出され、「あのテロの日。何故かお主が女装してアンナから逃げていたのう……?」と弱みを握られたので、乙女のスランプの相談に乗る。乙女はなんと……アンナのことが好きで好きで気になっていて……筆が止まってしまったらしい。なので狸吉はちょうどアンナが「最近、ストーカーの被害に遭って困っている。しかもこの前の手紙には『仲間も増えた』って書かれていて……」と話しているのを聞いたので、「それなら、アンナ先輩がピンチのところを助ければ好印象を持ってもらえるんじゃないですか?」と助言して、生徒会メンバーも使ってストーカーをおびき出すことに。アンナと男装した綾女がデートをしているところに、女装した狸吉と小学生の格好をした乙女が付けて行くと……そこに一人の男が現れてアンナたちに襲い掛かる。……が、アンナは一人でも強いので楽々と退治。しかし手紙に「仲間も増えた」と書いていたことを見逃していたので、残りの三人のストーカーが現れて襲い掛かるのに、狸吉たちも出て行ってアンナを助ける。するとラッキースケベで狸吉はアンナを押し倒してキスをしてしまう。すぐに離れるも、アンナはそれ以降、狸吉には冷たい態度になってしまった。→そんな狸吉を慰めるように、いつもの喫茶店で乙女も仲間に引き入れてエロイラストレーターに仕立て上げようとしている綾女は、「鬼頭団六(きとう だんろく)っていう、イカした名前の大富豪が遺したエロ本の山があるらしいのよ。ちゃんと、男女のドッキングが描かれたやつよ。息子さんが『SOX』の一員なの。それを見れば、乙女先輩もちゃんとスランプを解消出来て、学校の生徒たちにもきちんとした男女の営みと性欲の解消方法をわかってもらえると思うのよね。でもね……善導科がそれを嗅ぎ付けていて、いまはなんとか『いま森の中に入られたら、マツタケが上手く育たないんです!』って言い訳してるけど。だからいまのところ善導科に目を付けられていない私たちが行って、回収しましょう!」と提案する。しかし先にアンナの母でPTA会長のソフィアがちょうど「PM制度をもっと強固にするための署名運動を二週間後の日曜日にします! 参加は自由ですけれど、もし参加しなかったら、その生徒がどういう人間かわかりますわねえ?」と脅迫に近いことを言って、予定していた回収の日に被せてくる。しかもその時は何故か狸吉にストーカーが出来ていて、綾女の提案で「あなたの愛を受け入れます。どうぞ入ってきてください」とアパートの扉に貼っておくと、狸吉が念のための乙女先輩をスポーツバッグに入れて押入れに入れておいて部屋に帰るなり、電気が暗くなって襲われて押し倒される。下半身に手を出された辺りで綾女がやってきて電気を点けると――なんと、犯人はアンナだった。それ以来、アンナは「クッキーを作りましたの。食べてくださる? ああ、奥間くんのはこっちですわ」「うーん? 美味しいけど、なんだか変な味が……」「奥間くんのクッキーには、私があなたのことを想うあまりに身体の奥から出て来た愛の蜜を入れておりますわ」「――ぶほっ!! ラブジュースじゃねえかっっ!!」……などと、危険度MAXなアプローチをしてきて、狸吉は疲労困憊。逆に乙女は「これじゃっ! このアンナのメスの顔こそ、わしが求めていたものっっ!!」とイキイキとしていた。→そしてエロ本回収&署名活動の日。何故かその日は、時岡学園には最初に300名ぐらいが来た後、残りの500名は来ずに――これまでにこっそりとSOXが仕込んでいたエロ本がある森に自転車で行こうとしていた。もちろん、普通の生徒たちなので善導科がマークしているはずもなく、数でも負けていた。狸吉たちも「じゃあ、自分たちは生徒たちを説得しに行きます!」と言ってエロ本回収に行く。そうしてエロ本を収めている社に手を掛けた時――アンナが何故か雪原の青の姿な綾女に襲い掛かってきて、「ついに捕まえましたわ!」「くっ! 私はいいから、エロ本を!」「ふふふ、そっちはとりあえずはいいのですよ。だってまずは、あなたの顔のこの下着を取って写メすればいいのですもの……」と乱闘しているところで、狸吉は綾女にエロ本のことを託されるも、綾女を見捨てておけなくて、「ぼ……俺は第二の雪原の青! 掛かってこい!」「えっ――!? な、なんですの、この胸のときめきは……? 私には奥間くんがいますというのに!!」と、綾女と同じように変態仮面のようにパンツで顔を隠しながら飛び掛かると、勝手に胸をときめかせたアンナは逃げる。そうして、エロ本は無事SOXに回収されたことを告げると、他の生徒たちもSOXのメンバーも安堵したのだった。→エピローグ。回収されたエロ本は本当に素晴らしく、乙女によるイラストを描く手も止まらず、コピーを見た生徒たちも鼻血を出すほどだった。だが署名活動は後日、教師たちによってほぼ強制的に平日の校内で書かされた。テレビで集めた署名とソフィアによる演説を生中継されているのを見ていると、ソフィアが堂々と署名箱の中から取り出したのは――エロ本だった。茫然としている会場内に現れる『二人の雪原の青』。そうして人々が自然な欲求に解放されるまで、エロテロは続くのだった。

 うん、290Pの中によーく内容が詰まっていて面白かった!!
ロリっ子好きな私としては乙女先輩可愛いよ! ……と言いたいのですが、アンナ先輩のインパクトというか、ヤンデレ加減が強すぎてwww その料理、絶対食いたくねえwww 狸吉すげえ!!ww
 あー、でもちょっと気になったのは、序章での時岡学園の入試の
問い:「男女の間で子供を作るための一連の行動を記しなさい」
狸吉「こ、これにはどう答えたらいいんだ……!?」

……これですね。
この部分、読者に対しての掴みは良かったんですが、その後でも「おいおい、あの時にお前はどう答えたから合格出来たんだ?」と、気になって仕方がないんですよ。最後まで明かされないままですし。
狸吉は『最底辺の優良度中学』から来た……と書かれていますが、他の(一応)純粋な生徒たちの解答も知りたかったですね。
 あと、綾女が作中で何度か言っている「私の後ろにいる人は、かなりお金を稼いでいるの。だからここのお茶代ぐらいは奢ってあげるわよ」という後ろ盾の人の存在が明かされないまま。
ここの部分はたぶん、受賞してから続刊するために改稿したんだと思うんですよね。じゃなきゃ、応募した時に突っ込まれてますよ。

 まあでもかなり面白かったので……星5つ★★★★★だ! 下品ながらも超オススメ!!w
新年の始めから景気がいいね! もってけドロボー!!w

posted by mukudori at 23:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガガガ文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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