2014年12月21日

バカとテストと召喚獣01/井上 堅二

 お久しぶりです、みなさんが忘れたころにやってくる……mukudoriです!
ちょっと仕事が年末進行で忙しくて……という言い訳から始まるのですが、今回選んだ「いまさらレビューかよ……感」が拭えないバカテス1巻は、まさその見込み通りで短時間で読めましたので更新しています(笑)。
そうそう、年末年始はちゃんと休みが取れましたので、今年も『アレ』やるよー! レーベルは全部ばらけて、三日間か四日間連続の予定です。
バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)
井上 堅二 葉賀 ユイ

エンターブレイン 2007-01-29
売り上げランキング : 259404

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


若者よ、筆(ペン)を握れ!

 テストの点数が全てを決める、私立文月(ふみづき)学園――。そこの生徒たちは自分の成績の分身たる『召喚獣』を持ち、テストの点数によって愕然たる差別環境に置かれている。二年生に上がった吉井明久(よしい あきひさ)は最低ランクのFクラスに入れられるが、学園のマドンナたる才女の姫路瑞希(ひめじ みずき)も何故か同じクラスで!? 彼女に惚れている明久は、瑞希のために『試召戦争(ししょうせんそう)』を用いて、Fクラスからの下剋上を起こす――! アニメ化もされた、ファミ通文庫の超人気作!


 あー、予定通り早く読み終わったのでめっちゃ嬉しい……w
 この作者、フォントいじりはもちろんのこと。オマケで文章の区切りに『テストの珍解答集』を入れてくれるんですよね。それが面白いことこの上ない!!
最初に笑ったのをちょっと挙げますと、
問い:「悪いことが起きた上に、更に悪いことが起きるという意味のことわざを書きなさい」
に対して
正解(瑞希の解答):「泣きっ面に蜂」
先生のコメント:「正解です。他にも、『踏んだり蹴ったり』などいろいろありますね」
明久の解答:「泣きっ面蹴ったり
先生のコメント:「君は鬼ですか」

どwwうwwしwwてww ネタとはいえ、こんな珍解答を思いつくんですか、井上先生wwww 科目の先生のコメントも適度に冷静でイイ!w
でもね……ちょっと、いや、お馬鹿エロ好きな私ですらかなり引いたやつはあったなあ……(後述します)。
 あと、最初のカラーページが漫画形式というのもいいですねー。面白かったし、主要キャラ紹介もされていてすんなりと物語に入り込めました。

 ネタバレあらすじー。
 体調不良で進級テストをリタイアしたためにFクラスに入れられた瑞希のために、奮起する明久。友人である馬鹿友達の雄二(ゆうじ)や秀吉(ひでよし)、ムッツリーニや美波(みなみ)も協力して、Fクラス全体を盛り上げて、まずは小手調べのEクラスに召喚戦争をして勝利。主に雄二の策略によって、次々と下剋上して行く。その間に美波がデレたり、瑞希がラブレターっぽいものを書いているところに出くわしたりするが、自分に向けられている矢印に気付かない明久。→Bクラスも下し、とうとうAクラスに挑むことに。雄二はAクラスの代表で学年首席の霧島翔子(きりしま しょうこ)と幼なじみということを利用して、「あいつは一度覚えたことは忘れないんだ。そして俺はあいつに昔、『大化の改新は625年(本当は645年)だ』と間違ったことを教えてしまった。だから、そのことを利用すれば勝てる」と言って勝負を仕掛ける。雄二と翔子のテスト勝負は『小学生のレベルの歴史問題。百点満点形式』というのを先生にお願いして作ってもらう。つまり、大化の改新の問題が出ればいくら才女の翔子と言えど、雄二が満点を取れば負けることは無い……という作戦だった。しかし結果は――翔子:97点 雄二:53点 ……だった。昔は神童と呼ばれており、小学生レベルの問題と言えど、これまで勉強をサボってきてなお且つ現在Fクラス代表な雄二には満点を取るのは無理だった。そして明久たちのFクラスの設備は……机が卓袱台からミカン箱になったのだった。翔子は大好きな雄二を思うままにし、瑞希は明久とずっと一緒にいられることで元気を出し、美波もアプローチをしまくって、これから二年生の生活が始まろうとしていた。

 うーん、面白かった!
基本は明久の一人称で進むんですが、これがもう、秀逸な突っ込み具合でイイ!
数学指導の喪女・船越先生を上手く誘導するためにクラスメイトが放送を掛けて、
「船越先生、体育館裏で吉井明久くんが待っていますのでお越しください。先生と生徒の垣根を越えた大事な話があるそうです」
 オイ! 船越先生は単位を盾に、生徒に結婚を迫るんだよ!? ……よし、包丁は家庭科室からパクってきたし、靴下に砂も詰めてある! この放送をしたやつはどこだ!

 ちょっと経緯をわかり易く纏めてみましたが、こんな感じですw
 んー、でも私が引いたのは……オマケの『テスト珍解答』の保健体育の部門ですよ……。
なんでさあ、
問い:「思春期を迎える女子の身体に起こる第二次性徴の証はなんでしょう」
とかいう問題を出すの?(ちなみに正解は「初経」です)
それに女子たる瑞希が平然と答えているのも結構「これ、正解者を出さないといけないとはいえ、まさに思春期女子な瑞希に答えさせていいのか? セクハラじゃねえの!? せめて明久に答えさせて先生に『君は意外とこちらの分野だけは得意なようですね』と突っ込みさせるとかさー」とか思いましたが、ムッツリーニの解答でやけに詳しくて途中で省略するぐらいまでに描写して、なお且つ担当の先生にも「詳し過ぎです」と突っ込まれるのはどうにもこうにもいただけませんでした……。
しかもその次の生物のテストの珍解答にもまだムッツリーニが初経の話を引き摺って続けて語ってるし……正直、気持ち悪い流れとしか言いようがありません。
 あと、雄二の最後の作戦がおかしいぐらいにすんなり行き過ぎている。「小学生レベルの歴史問題で勝負だ!」と言っても、なんでそんなにピンポイントに大化の改新の年号を答える問題が出てくるの? 小学生レベルの問題でも範囲は意外と広いから関係した問題自体が出て来る可能性も低いし、もし出てもそこは「645年の大化の改新の中心となった人物を一名挙げなさい」とかになってもおかしくないだろ?
この辺がご都合主義でしたね。イマイチ、最後のバトルなのに盛り上がれませんでした。

 でも読んでいてかなり笑わせてもらったのもあったので、評定は星4つ★★★★☆です。オススメー!

井上先生はお笑い(ギャグ)書き分野に関しては非凡な才能をお持ちのようですね。こりゃあ、「おかま事件」の作者もネタをパクリたくなるわな……(笑)。

posted by mukudori at 04:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/411006384

この記事へのトラックバック