2014年08月14日

東京レイヴンズ11change:unchange/あざの 耕平

 連続更新3日目ー!
いろんな方々にお待たせいたしました、東レのお時間です!!w
東京レイヴンズ11change:unchange (富士見ファンタジア文庫)東京レイヴンズ11change:unchange (富士見ファンタジア文庫)
あざの 耕平

KADOKAWA/富士見書房 2014-04-19
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いわゆる一つの群像劇

 春虎の覚醒と夏目の死から二年が経って、陰陽塾の仲間だったみんなは話し合ってそれぞれのやり方で過ごしていた。だが、その中でも普通に暮らしていた天馬の前に現れたのは、お下げのメガネっ子!? ラブレターだと思って渡された手紙は、実は『あいつ』からで!? 大人たちの黒い思惑が見えてくる11巻!


 白衣の鈴鹿可愛いよ、鈴鹿!!
多軌子(姫)が冷や汗も掻いている275Pの挿絵がたまりませんね!
 でも今巻のMVPは、個人的には天馬にやりたい!!
「引退したけど陰陽師として熟練の祖父にも見破られない隠形の術が出来る」とか、お前すげえ成長したな……!w
 しかし木暮さんにも『健闘賞』あたりをあげたい。
なんでアンタ、刀一本でビルの一階丸ごと斬れるの?((((゜Д゜;))))ガクブル
いや、短編集2で若いころからの強大な力の片鱗は見せてもらいましたけど……昔からの親友に裏切られたと思っている闇堕ち木暮さん(勝手に命名。別名:グレさん)、マジTUEE!!
あの1巻の爽やか好青年からの変貌っぷりが怖い……。あー、こりゃあ敵に回したくない相手っすわ……。

 ネタバレあらすじー。
 冬の一月。隠れて東京まで戻ってきた夏目たち。塾の仲間の誰かにコンタクトを取りたいが、顔バレしていなくて脚の速い秋乃が天馬に「すみません! これ読んでください!」と手紙を渡す。天馬はラブレターだと思っていたが、その中身は夏目からだった。それの内容をは『夏目は甦って、春虎も無事』ということで、とりあえず安堵。→ちなみに京子は二年前に星読みの才能が目覚めてからは、父親だけど敵方のボスな倉橋陰陽庁長官にも黙っていて、別邸にほぼ軟禁状態で閉じ込められている祖母の美代ちゃんに星読みを教わっていると、いきなり「大友先生の星に影が……!」と見えた。→そのころ、星宿寺と現代を繋いでいる坊主の男がビルのバーで酒を飲んでいると、そこにどちらも背の高い派手な男女が現れて、情報を訊き出そうとしたところに大友先生も来る。背の高い男女たちは道満の式神で、牛頭(ごず)と馬頭(めず)という名前だった。「大友がその坊主に接触してくるだろう」、と思ってそのビルの前に車を停めて、山城や三善と一緒に張っていた祓魔官から呪捜官に転属した木暮が十二神将の二つ名の『神通剣(じんつうけん)』の名のごとく、大友が来たのを感知したらビルの一つの階を剣で切り倒す。それには大友はちゃんと防御したが、「こりゃ参ったなあ、禅次郎。まあボクらも目的は果たしたんでもうええわ」と牛頭と馬頭を連れて逃げた。→冬児は倉橋長官に霊力を封じられた天海元部長と一緒に行動していた。そこで密かに十二神将の鏡とコンタクトを取り、天海の取り成しによって鏡から修行を付けてもらっていた。それで現段階では『第三段階封印解除(サード・シール・パージ)』まで出来るようになった。伊達に『鬼喰い(オーガ・イーター)』の二つ名も持っていない鏡は、「お前の中にいる鬼だが……半端なやつじゃねえぜ。この俺が保証してやる。だから制御ぐらいは出来るようになるんだな。まあ、出来なかったら俺が食ってやるよ」とスパルタ特訓。→鈴鹿は陰陽庁の自分の研究室に籠もっていて、元父親の夜叉丸や倉橋長官の目の下に置かれる。もちろん、鈴鹿の考えは見透かされていて、鈴鹿もそれを知っていながらの生活。しかもその二人によって、1巻で一度失敗した『泰山府君祭』に近い「魂の呪術の研究をしろ」と言われたことをこなす生活。だけどそこにはちょくちょく多軌子(姫)がやってきて、鈴鹿と一緒にお茶や食事や話をするようになる。そんな生活の中で、鈴鹿は「あの女(姫)の苗字は『相馬』。連れているのは八瀬童子……これは日本の『帝』に仕えていた者たちの霊の呼び名。つまり、天皇の血筋ながらも謀反を起こして処罰されて、その時は荒御霊だったけど、いまのこの東京では『神』として奉られている、『相馬』の平将門を呼び起こそうとしているの……!? あの女は父に『姫巫女』とも呼ばれているから、それで……?」とだんだんと父や長官たちの内情がわかってくる。しかも鈴鹿の父は相馬家の傍系だったので、鈴鹿は自分にもその血が流れていることを思い出す。→テレビ放送でも流される、陰陽塾の式神を使った新春会。そこで京子が白桜と黒楓で演武をして終わると、すぐに星読みが発動する。京子たち選抜メンバーの後は、天馬たち一般三年生による式神操作での踊り……のはずだったが、そこには天馬が一工夫して他にはばれないように、このテレビ中継を見ている仲間たちに「夏目が戻った」ということを亡くなった自分の父母が開発した青いツバメの捕縛に使う式神――たくさんの『スワロー・ウィップ』の嘴に『夏目がしていたのと同じようなピンクのリボン』を咥えさせて、演武の最中に会場をそれで満たして知らせる。隠遁生活をしている夏目もそれを見て、「天馬くんが返事をくれた!」と気付く。→テレビを見ていた鈴鹿もたまらなくなって、庁舎の自分の研究室をこっそり抜け出して、書庫に籠もって何か手がかりを探そうとする。そこで気付いたのは、自分の父親が起こした『上巳の大祓』は四年前。六戸部が起こした『上巳の再祓』は二年前。そしてあれから二年が経ったのは、まさにいま。そこに夜叉丸(父)が現れて、「その通り。お前の考えは当たっているよ、鈴鹿。次が本命だからね」と言って去って行った。

 うーん、今巻ではおそらくあざの先生が落ちつけようとしている物語の全体的な部分を見せてもらったのですが、あの……もしかしてラスト近くで、姫が荒御霊降ろしの巫女として失敗したので、夜叉丸(父)が代わりに鈴鹿を使う……とかなっちゃう? 鈴鹿はこれまで実の父に改造されたり仲良かった兄貴が死んだりしてかなり悲惨な経歴だったんで、それだけは勘弁してくださいよあざの先生?
姫も今巻を読んだら「初めての女子の友達っぽいやつが出来て嬉しそうで可愛いなー」と思ったので、姫にもあんまり死んで欲しくはないなあ。
 その代わりに、と言ってはあれですが、秋乃のキャラが思ったよりも軽い……。いや、友達になった夏目相手だから「えー、またやるの?」「もうへとへと……夏目は厳しすぎるよ」「あ。それよりさ〜」とか口調が友人相手だと軽くなっちゃうのをあざの先生は表現しようとしているのかな? でもキャラの外見からして、個人的には天馬みたいに「友達でもいつでも優しい感じの敬語使い」って風にして欲しかったですね。夏目の呼び方も呼び捨てではなくて、「夏目ちゃん」とか「なっちゃん」みたいな感じで(ジュースか)。そして秋乃も相馬の血筋らしいんですが、秋乃って登場を10巻まで引っ張っておいたくせに……要るの? なんかもう今巻で付け加えられた設定で、鈴鹿が全て秋乃の上位互換みたいな感じでカバーしてくれている気がするのですが……こう思うのは鈴鹿贔屓な私だけでしょうか?
 つか今回の挿絵のかがみん、なんか体幹細くなってない? いや、「細マッチョ」っていう言葉もありますけど、3巻で最初に出て来た時のごつさと威圧感(風格?)が無くなってるというか……。あれはゴツイコートで隠していた所為なのか?(笑)
 あ、修行の時にかがみんが最後に言ってた「冬児に封印されてる鬼はただの鬼じゃねえぜ」ってのが私、気になります!w ついでにかがみんの指での早九字は、東レファンで読んでたら誰でも一度は真似したくなるよね!(笑)

 今回は物語の核心やキャラたちの成長に迫ってくれたので星5つ★★★★★! 特に天馬の隠形やらアイデアに特化した成長も嬉しかったし! 次を早く読ませてください、あざの先生!

posted by mukudori at 23:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 富士見ファンタジア文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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