2014年06月09日

神様ライフ 01/気がつけば毛玉

「更新は最低でも一週間に一度!」……と豪語していたのに、前の更新から一週間以上空いてしまってすみません!
代わりに今週はもう一本更新するから許してください!w
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気がつけば毛玉 みわべさくら

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『チート』と書いて、『神様』と呼べ

 純粋な日本人の上月悠斗(こうづき ゆうと)はVRネットゲーの『A.W.Online』にハマっていた。キャラのジョブは魔法使い系上級職の「マジック・ルーラー」で、レベルは150。ほとんどの魔法を会得している。そんなゲーム中心のだらけた高校生活を日本で楽しんでいたはずが――目覚めたら、どこかの村の祭壇!? 「あー、これって寝ぼけてイベントやってんのかな?」と思いつつ、村人に「神さま、雨を降らせてください!」と言われて雨を降らせる呪文を唱えると、豪雨によって渇水で困っていた村人たちは驚喜する。だが、ログアウトしようとしても、GM(管理人)に連絡しようとしても出来なくて!? 「小説家になろう」からやってきた作者による、スニーカー文庫一押しの書き下ろし作品!


 うわぁ……。えーっと、どう評価していいものか……。
とりあえず、つまらないことはお約束します
 まず、イラストにも「のうりん」のようなパロ要素&挿絵でお遊び要素を入れてきて、最後のバトルはモノクロ挿絵の見開きで、主人公の「やかましぃぃいいい!!」という台詞と一撃で倒す。バトルの緊迫感、ゼロ。まったくもって、ゼロ。永遠の、0。
 そして関わってくる女子(ヒロイン)たちは……
・ルナリエッタ……やけに強いメイド。最後まで読んでも、こいつの正体がわからない。
・アルマ……巫女。弱いくせに、お前は何がしたいの?
・クーティア……獣人族の幼女。全然関係ないお前が出て来た意味は?
……もう、ね……(遠い目)。なんと言ったらいいのか……「なろう」からの拾い上げの新人のくせに続刊前提の話作らせるんじゃねーよ、スニーカー!!

 さあ、ネタバレあらすじ、いっくよー!
 VRゲームが大好きな高校生の悠斗が目覚めると祭壇に載せられていて、「おお、神さまだ!」「雨を降らせてください!」とゲームの中のディルカ村の人たちに出迎えられたので、「ああ、ゲームの続きか」と思って『ヘビー・レイン』という魔法で雨を降らせる。本当に雨が降って、村人たちは大歓喜。だが悠斗は「いつになったらこのイベント終わるんだ?」と思っていて、アルマという巫女の少女と、『神さまの家』に仕えているルナリエッタという流れのメイドに出会う。→それから何日も経過しても、ログアウトやGMへの連絡が出来ないので、「もしかして俺、本物のゲームの中に入っちゃったのか!?」と思って愕然とする。だが、雨は嫌になるほど降らせたので、今度は家に通ってくる怪我人や足腰の弱った老人たちに『ヒール』という回復魔法をする生活に。そこで十歳の幼女のクーティアの愛犬のポメラニアンのスフレちゃんを見つけてあげたり。だらけた生活の中でアルマに訊くと、「ユートさまはご存じではないのですか? この国のみんなのレベルは50ぐらいですよ? そこまで行ったらほとんどのモンスターに勝てるんで、みんなレベル上げをやめちゃうんです。50レベル以上はなるのが難しいんですよ。レベル70以上だったら、もう宮廷魔術師レベルですね!」「俺……レベル150なんだけど……」「えええっ!? すごい! やっぱりユートさまは神さまですね!」と褒め称えられる。それで自分も何かしなければ、と思い立った悠斗は森にイノシシ狩りに。そこで偶然『赤ヨロイ』という、村人たちに恐れられていた伝説の巨大イノシシを討伐して、更に「「「さすが神さま!!!」」」と宴が催される。→村に冒険者たちが集まっていることを知る。どうやらダンジョンが村の近くに出来たらしい。しかし悠斗は村で育てている植物たちが元気を失くしたことの方が大事で、「もしかしてこれは……地面から栄養を奪い取る、『渇きの王』の仕業か!?」と、現実のゲームの中にあったイベントが起こったことに気付く。悠斗はアルマや、やけにホウキでの攻撃力が高くて強い謎のメイドであるルナリエッタを共にして、『渇きの王』の住むダンジョンに入る。→最深部で渇きの王に会って、相手が長い台詞を吐いているところに「やっかましぃぃいいい!!」と、悠斗は自分が使える最高威力の魔法で渇きの王を吹き飛ばす。ダンジョンを形成している『ダンジョン・コア』にも攻撃が当たったので、そのダンジョンは崩壊して、そこでレベル上げをしたかった冒険者たちに恨まれることに。→エピローグ。悠斗に『冒険者ギルド』から手紙が。ルナリエッタが言うには、「まあ、せっかくのダンジョンを壊した件でしょうね。きっとお偉いさんにめちゃくちゃ怒られると思いますよ」と言われて、今度はそちらに向かうことに決めたのだった。

 うーん、挿絵パロディが寒すぎる。たぶんリスペクトオマージュしている「のうりん」と比べたら失礼なレベルです。「のうりん」の方がよっぽど作者と絵師さんの息が合ってますよ。
 そして内容は……クーティアの犬探しとか、イノシシ狩りとか……要らない要素が多過ぎる。きっとこれはページ稼ぎだと思います。もう最初っからボス倒して来いよ。
 つーか、「これ書いたの、小説書き初心者?」と訊きたくなるレベルで構成や言い回しや異世界に合っていない口調(アルマによる、「お兄ちゃん、朝だよ、起きて〜! って言って起こすと神さまが喜ぶ、ってルナリエッタさんに教わったので〜」)などで、なんだかせっかくの異世界ファンタジーの基盤が揺らいでいますね。この世界を構築しているガッチリとした筆力が全然作者に伴って無いんですよ。これなら、「祝福」の方が上手いですね。読みやすいし、ギャグもパロディに頼らずに笑わせてくれます。
 バトル描写も、「俺はモンスターの○○を倒した。こいつはレベル30ってところかな。こんなことなら、レベル50の人たちに頼って、序盤の露払いをしてもらっていたら良かったよ。『渇きの王』との戦いのために、SPは取っておきたいし……」とか、一ページも掛けずに終わりますからね!

 そういうことで、星1つ★☆☆☆☆。地雷だよ!



posted by mukudori at 23:45 | Comment(8) | TrackBack(0) | 角川スニーカー文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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