2014年05月04日

ケモノガリ 05/東出 祐一郎

 ゴールデンウィーク4日連続更新の2日目だよー!
ケモノガリ 5 (ガガガ文庫)ケモノガリ 5 (ガガガ文庫)
東出 祐一郎 品川 宏樹

小学館 2012-10-18
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聖処女の最後の祈り

『十二使徒ゲーム』……バチカン内部に放たれた十二人のエンターテイナー(殺し屋)たち。やつらは楼樹たちを狙い、罠を仕掛け、傷を負わせ……だが最後には、命乞いすることとなる。何故なら、楼樹は『ケモノガリ』なのだから。どんな輩が来ようとも、負けるはずがない。ただ一つ、あやなが敵の手に落ちているという危惧を除けば……。バチカン編完結の第5巻!


 もう最高!!
楼樹KAKKEEEEE!!
「十二人も敵がいるとか……一巻で収まるのか?」と思っていましたが、ここまでさっくりセガール……縦横無尽に活躍してくれたら、もう言うことなしですよ!
アストライア側の描写も良かったなー。ロートケプヒェンちゃん可愛いよ!

 ネタバレあらすじー。
『十二使徒ゲーム』が開催され、楼樹は最初に夜叉刀(やしゃがたな)という侍と出会う。楼樹は夜叉刀に「お前はいままでに殺した人の数を覚えているか?」「百を超えた辺りからは覚えていないな……」「そうか。ちなみに僕はちゃんと覚えている。千五百七十三人だ。全て、僕の罪だからな。だから、それを背負っていないお前は『薄い』んだよ」という言葉遊びをして、楽々逆上した夜叉刀を殺す。シャーリーたちの方には二人のエンターテイナーが来るが、一人は戦いの内に狂ってしまったので、もう一人に殺されて、シャーリーたちはその隙に逃げ出す。イヌガミのところには姉のゲルト――ロートケプヒェンが。イヌガミはロートケプヒェンを殺す……とまでは行かなくとも深手を負わせて退散させる。そこでボディガードなどから「武器を持った少女から枢機卿さまを救った奇跡の犬だ!」と祭り上げられる。→楼樹は爆発と狙撃のコンビネーションで攻撃してくる三人組のエンターテイナーに煩わされていた。それもそのはず。『オーケストラ』という三人兄弟のエンターテイナーは以心伝心だからだ。シャーリーに連絡を取り、二人でまずは狙撃してくる相手を潰すことに。路上に姿を現した楼樹が囮になり、シャーリーが狙撃犯を見つける。そしてシャーリーも少々深手を負ったものの、楼樹はそれで命乞いをする三人を刺殺。その隙にセシリアが浚われる。だが、イヌガミが匂いを嗅ぎつけたところで、ヴァレリオ枢機卿と一緒に行ったところは――コロッセオだった。そこで待っていたのは、銀環蛇(イン ファンシオ)という功夫服のエンターテイナー。相手はタブレットPCを持っており、そこには拳銃を突きつけられたあやなの姿があった。実は、アストライアとクラブのメンバーたちがいるところでは、「自分が『楼樹を倒す』と思って賭けたエンターテイナーの死亡=自分の命の徴収」というゲームがなされていたので、ロートケプヒェンはイヌガミに倒された後、バチカンから逃げていたので彼女に賭けていたメンバーは無事だったが、いままで楼樹に殺されたエンターテイナーたちに賭けていた者たちは、みんなアストライアに殺されていた。銀は自分に賭けたメンバーに連絡を取って、「あやなを取り引き材料にしたら、楼樹も弱みを見せるだろう」と画策していた。だが楼樹は「せめて最後に、あやなと会話させてくれないか」と演技をして銀に頼み込みつつ、スマホでアストライアに連絡を取り――「このイカれたゲームの『優勝賞品はあやな』だったな? 約束は守れよ、アストライア」「もちろんさ」と、二人は一瞬の内に銀とその手助けをしているメンバーの首を刎ねた。最後の一人が決まるまで、あやなの安全はアストライアによって守られるのだった。→銀を倒した楼樹は先に進むと、『炎神(アグニ)』という二本のククリナイフ使いの相手に出会う。楼樹が直感で、「ロビン・フッド(1巻の敵)以上――いままでの誰よりも強い!」と感じる。だが楼樹も本気で掛かり、武器を全て取り落したのかのように見せて、左手の拳を犠牲(骨折)にしてアグニの首にかぶりついて噛み切る。そしてアグニの心臓にもうずっと折れたままで使っていたククリナイフを刺すと、アグニは「見事なり! よくぞ吾輩を倒した! 餞別として、吾輩のククリを持っていくがいい……」と楼樹はいままで使っていた自分のククリナイフが砕け散るのを見て、死に行くアグニに「悪いな。もらって行くよ」と言った。そして最後のエンターテイナー……ヴァレリオ枢機卿の弟である、アレッシオ枢機卿に近付く。マスクを取ったその顔は……ヴァレリオとうり二つだった。なんとアレッシオは、兄のヴァレリオ枢機卿が次期のローマ法王になることを考えた二十年も前から画策していて、ヴァレリオが法王になった瞬間に暗殺して入れ替わるために整形をしていたと言う。シャーリーも「この尋常ではない整形技術……もしかして、CIA(ウチ)も関わっているの!?」と驚く。だがアレッシオは、「確かに私はエンターテイナーだが、戦うのは私ではない! コード! 行け――聖女・セシリアよ! このセシリアが私の武器だ!」と数字を呟くと、セシリアは変貌して、両手から金属糸を出して、糸の結界を張る。セシリアは、とある数字のコードを囁かれた時だけ変貌して、殺人マシーンになるのだ。その鋼糸の切断力は、石柱も切り裂くほどだった。楼樹は優しかったセシリアにもう言葉が通じないことを嘆きながら、どうせ拳は先ほどのアグニとの戦闘で使えなくなった自分の左肘を犠牲として、セシリアの胸にククリナイフを突き立てた。→楼樹はアレッシオの前に行くと、命乞いをされるが、「た、頼む……祈りの時間を!」「時間稼ぎで二階にいるスナイパーの援護を待っているのか? そっちにはイヌガミが行ったよ。あいつの皮膚に銃弾は効かない。残念だったな」「くっ――コード、9-7! セシリア!」とアレッシオが叫ぶと、倒れたはずのセシリアが起き上がって、鋼糸で――楼樹ではなく、アレッシオの首を刎ねた。この瞬間のセシリアは、ちゃんと元の自分の意志でアレッシオを殺したのだった。「楼樹さまと初めて出会った時、『私のバイオリンを聴いてみたい』って言ってくださって嬉しかったです。少しは、楼樹さまの罪や咎を、私は晴らせたでしょうか? 意識が無いうちに殺してしまった人たちの分はともかくとして、いまさっき私は自分の意志でアレッシオ枢機卿を殺しました。なのできっと神は許してはくれないでしょう。だから私は……地獄で先にお待ちしていますね、楼樹さま……」「……君が行くのは、きっと天国だよ、セシリア。僕は間違いなく地獄行き真っ逆さまだから、ここでさようなら、だよ」そして、セシリアは息絶えた。→アストライアに連絡を取り、「優勝おめでとう、楼樹。約束通り、貴島あやなは解放するよ」と言われて安心して、緊張の糸が切れた楼樹は倒れ込んだ。目覚めたのは三日後。切れた左肘も骨折した拳も、バチカンの病院で治療されていた。次期の法王も、ヴァレリオが選出されていた。アストライアの方では、アレッシオに賭けた会員への最後の粛清がおこなわれ、唯一逃げたロートケプヒェンに賭けた会員は変装を解く。その人間は、クラブの聖父の一人、『勤勉(ディリジェンス)』のルシアン・カウフマンだった。彼はクラブのメンバーであり――現役のCIA長官なのだった。「『勤勉』、あなたは生き残ったからいいですけど、自分が賭けたエンターテイナーが負けた時を想像されていましたか? それともその時は、僕に正体をばらしていましたか?」「いいや? 運が無かった、と諦めてきちんと死を受け入れていたよ。さて、アストライア。久しぶりに『聖霊会議』を開こうか」と二人は死体が囲むテーブルで笑っていた。→エピローグ。解放されたあやなは、アストライアに「楼樹くんのこれまでを聞かせて」と言った後、2巻のグレタの国に降ろしてもらって、グレタに「初めまして、グレタさん。私の知らない楼樹くんのことを聞かせてください」と言ったのだった。

 私のネタバレあらすじは、あくまで「あらすじ」なので、ちょっと省いてます。なので「『十二使徒ゲーム』って言ってるくせに、エンターテイナーが十二人出てきてないじゃないか!」って言わないでくださいねw 詳細は是非ご自分で読んでください!
 セシリアが殺し屋なのはなんとなく予想が付いていたんですが……セシリアの最後の台詞で泣かされた! あー、ここはやばい! 読むべし!!
 そして、
「ルールは守れよ、アストライア」
「ちゃんとルールを守ったよ、楼樹」

……とか、二人の息がぴったり合ってるのがたまりませんね! 早く再戦来い!!
 まあ、アストライアVS楼樹が最終決戦だと思うので、最後は是非とも盛り上がっていただきたい! あと、ロートケプヒェンちゃんVSイヌガミも是非!

 評定は星5つ★★★★★……超オススメです!

posted by mukudori at 20:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | ガガガ文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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