2014年02月18日

聖剣使いの禁呪詠唱〈ワールドブレイク〉 01/あわむら 赤光

 ハロー! mukudoriお兄さん&お姉さんだよ!
ちょっと去年の電撃大賞の受賞作のクソさに辟易してきたので、今日は気分転換に読んだ違うレーベルの一冊をご紹介します。まあ、私としても電撃大賞受賞作はサクサク片付けて行きたいと思っているので、期待してくれているみんなはもうちょっと待っててね!
聖剣使いの禁呪詠唱〈ワールドブレイク〉 (GA文庫)聖剣使いの禁呪詠唱〈ワールドブレイク〉 (GA文庫)
あわむら 赤光 refeia

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最強の前世

 灰村諸葉(はいむら もろは)はよく「前世の夢」を見る。その夢の中では自分は最強の剣士・フラガであり、最強の禁術魔導師シュウ・サウラであった。そして始まる高校生活。『前世を持つ者』しか入学出来ない私立亜鐘(あかね)学園高校に進学した諸葉は二人の少女と出会う。彼女らは嵐城サツキ(らんじょう -)と漆原静乃(うるしばら しずの)――剣聖・フラガの時の血の繋がっていたが愛し合っていた妹であり、冥王シュウ・サウラの時の右腕であり妻だった。一人の身体に最強の前世が二つ――つまり、超最強!!!! ってことだろ!? アニメ化決定なGA文庫の人気作!


「一人の身体に最強の前世が二つ――つまり、超最強!!!! ってことだろ!?」←はい、これに騙されちゃあいけませんよ、みなさん!
なんというか……「俺TUEEEE!!」を全面に売り出している割に、カタルシスが足りない。
何故なら、続刊前提な作りだから
読んでいて、バトルでピンチになっても主人公が前世の記憶をなかなか取り戻して無双しないので、イライラします

 ネタバレあらすじー。
 主人公、両親が八年前に事故で死んだので叔母さんたちの家にご厄介になっている。高校は行かずに働こうかと思っていたら、中学三年生の時に実施されるテストで世界中に発生している怪物――『異端者(メタフィジカル)』を倒すことの出来る『救世主(セイヴァー)』に認定され、私立亜鐘学園高校に通うことに。そこなら、学費の免除どころか逆に給料が出て、叔母さんたちに恩返しが出来るから。→入学式で居眠りをしていると、同級生の女子に怒られる。だがその女子――サツキは「まさか――フラガ兄様なの!?」と言ってきた。同じく同級生の静乃にもいきなりキスをぶちかまされ、「お前――俺がシュウ・サウラの時だった妻だよな!?」とわかる。だが静乃は「自分にはその時の記憶がないからわからない」と言ってのらりくらりと躱す。だがスキンシップが激しいので、サツキと静乃で主人公を取り合う。→授業で「『光技(こうぎ)』を使う、肉体派な白鉄(しろがね)」「『闇術(あんじゅつ)』を使う魔導師系な黒魔(くろま)」に分かれるが、主人公はどちらも才能があるので二つとも覚えようとする。石動巌(いするぎ いわお)という、三年生の石動迅(いするぎ じん)という国内でもトップクラスの実力の兄を持った男子が、「俺、入学前から兄貴に習ったので光技使えまーす」と鼻高々。サツキが勝負を挑むが敗北し、主人公が代わりに対決。最初はフラガの記憶で剣と光技を駆使して立ち向かうが、危うく追い詰められたところで静乃の助言により、闇術を使って強力な炎で巌を丸焼きに。でも、一応授業中のことだったので練習場の外に出れば巌の身体は元通り。だがトラウマを与えてしまったようで、巌はそれ以来学校に来なくなる。→その試合を見ていた教師たちから、主人公は「最も古き英霊(エンシェントドラゴン)」と呼ばれることに。その力を認めた学園のトップである迅が「君の力を生かさないかい?」と勧誘に来て、普通なら卒業試験を受けて合格しないと入れない、『白騎士機関の実戦部隊(ストライカーズ)のランクC』に入ることに。静乃も一年前から特訓していたので、『予備隊員』として一緒に入るが、サツキは実力が伴っていない(巌に負けたぐらいのレベルだから)ので却下される。→「諸葉のランクC昇格祝いに何か買ってあげよう!」というサツキの提案で、静乃とサツキがショッピングモールに行くが、そこで地面からとても強力な異端者の九頭大蛇(くずおろち)が出現。周囲の一般人を避難させるために二人が戦うが、大蛇の石化ブレスを受けてヒロインズピンチ。ぎりぎりで静乃が諸葉に送ったメールにより、諸葉は迅に「あの異端者はランクAの救世主が数人以上いないと倒せないから、一人で行くんじゃない!」と止められつつも駆けつける。そして主人公はフラガの剣術で戦うが、それだけでは敵わなかったので、自分の心の奥底に眠るシュウ・サウラに呼び掛けて、剣に禁呪を合体させて『天をも焦がす降魔の黒剣(クリカラ)』という技で大蛇を焼き斬って倒す。→エピローグ。サツキのショッピングモールでの行動を迅が認めて、サツキも予備隊員になることに。「わあい! これからは兄様たちと一緒だぁ!」と無邪気に喜ぶ姿に、主人公は笑ったのだった。

 つーか、静乃の記憶が無いように振る舞っているのも無感情さも、なんで最後になっても理由が明かされないの? それでも主人公がピンチな時に「禁呪を使って!」って言ってきて……お前、本当は前世の記憶あるだろ? と言いたい。あと、なんで女校長と一緒に出てきた謎のロリっ子が諸葉のセカンドキスを奪うの? サツキ、表紙にいるのにいいとこ無しじゃねえか。ここが「続刊前提」でイライラする部分です。
 それと、巌の退場早すぎ。こういう筋肉馬鹿キャラはバトル話に一人は欲しいので、ぶっ倒して登校拒否にするよりも、「お前、なかなかやるじゃねえか! いままで舐めてて悪かったな! これからはライバルになろうぜ!」という男の友情を築いて欲しかったですね。迅がその代わりになるのかな? まあ、そこは2巻以降に期待……していいのか?
 また、なんでこの学校は「私立」なの? エアコン・パソコン完備の学生寮まで備えている学園の、莫大な資産を持った経営母体の会社はどこ? 普通に考えて、世界国家を脅かしている「異端者」を討伐する生徒たちを育てて、なお且つ能力の高い卒業生たちは国家公務員(救世主)になるんだから、「国立」でよくない? ……重箱の隅をつつくようですが、気になりました。
 ついでに、「通力(プラーナ)」とか、「魔力(マーナ)」……などなど、いろいろルビ振りがちょっとウザいんですが……「最も古き英霊」で「エンシェントドラゴン」と読ませる作者のセンスがわからないおい、「ドラゴン」ってどこから来たんだよ(真顔)

 まあ、ちょっと期待しすぎたのも含めて……星3つ★★★☆☆かな。
あと、後書きで作者は「イラストは同時進行で執筆している『あるいは現在進行形の黒歴史』と同じく、refeiaさんに頼んで良かった!」と言っていますが……refeiaさんの絵柄、全然向いてないよ? つーか、refeiaさんも「今回はバトルものなので作風に合わせてちょっと絵柄を変えてみました!」って自慢げに言ってるけど、どこが変わったのか具体的に言えよ。全然わかんねえぞ?
205Pの巌の顔とかマジでひどいです。ヤク中? こういう絵柄のレーターさんにはラブコメだけ描かせてろよ。本当に。

posted by mukudori at 22:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | GA文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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