2013年12月17日

MONSTER DAYS 01巻/扇 友太

MONSTER DAYS (MF文庫J)MONSTER DAYS (MF文庫J)
扇友太 天野英

メディアファクトリー 2013-11-22
売り上げランキング : 49690

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


人間と魔物がいる世界

 クリアト連邦共和国――一二〇〇年前の『邂逅の日』より、その国には人間の他に魔物が住むようになった。人魔調停局に勤める二十歳のライルは、ある日ドラゴンの住む『竜羽の里』よりクーベルネという、まだドラゴンになれない少女の護衛を頼まれて!? 正体不明の敵より少女を守れ! 第9回MF文庫新人賞最優秀賞受賞作!


 うっわ……絵柄古っ!
いや、公式HPで見た時から「イラストやばくね?」とは思っていたのですが……表紙が古いなら、中身のモノクロイラストなんて大昔の産物でしたよ。
えーと、これはアレか。作者が「魔物を緻密に描ける人がいいんです! 他の絵柄は古くても!とでも念押ししたのでしょうか? 確かに口絵のマンティコアのイラストは良かったですよ。マンティコアはね……。
ともかく、MF文庫Jにはいままでなかった画風であることは間違いないです。

 ネタバレあらすじー。
 主人公、『鉄剣連合』という『人類尊重派』の集団がサキュバスの少女を見世物にしているところに調停局全員でやってきて、首領のハインという男を捕まえる。→その後、『竜羽の里』よりクーベルネというドラゴン族の姫を人質にする代わりに自分たちを協定の中に入れてくれ、と言われてクーベルネの監視員になる。そしたらハインを捕らえていたところに敵襲が。口封じのためにハインは殺される。敵は一人だが強く、主人公も死ぬ一歩手前だった。→そうして少し経った後、デパートに行った時にマンティコアという猿型の知性を持った巨大な魔物が襲ってくる。マンティコアは喋れ、何故か「クーベルネを渡せ」と言ってくるが、主人公たちは拒否。開発した新しい武器で一先ず撃退。→クーベルネが滞在先のホテルから出奔。探すと、主人公のマンションにいた。そしてクーベルネは初めて泣き言を主人公に告白する。落ち着いたクーベルネを執事のリンドラントの下に返そうとすると、調停局の同僚から「ハインを殺した相手のDNA鑑定が済んだわ。犯人はリンドラントよ!」と電話で伝えられる。一瞬のうちにリンドラントにクーベルネは攫われた。そこに情報局のロイヤーが現れ、「クーベルネには死んでもらい、我々が『竜羽の里』に侵攻し、堂々と白金鉱(レアメタル)を採掘するための戦争の火種になってもらう。これは上層部が決めたことだ」と言う。だが、主人公たちは国を敵に回しても、クーベルネの命を助けることを優先した。→クーベルネの処刑が始まろうとしているところを――空から主人公が助けに来てくれた。クーベルネを安全な場所に救出後、リンドラントとタイマン。開発局に伝わっていた、竜殺しの『魔剣グラム』を使うも、敵わない。そこにやっとドラゴン姿に変化出来たクーベルネが加わり、主人公は魔法の氷とリンドラントの火炎弾で水蒸気爆発を起こさせ、魔剣グラムで切り裂いた。そこにバトルを見守っていた『クーベルネ処刑派』の民衆が主人公たちに襲い掛かってくる。だがリンドラントが最後に自分の巨体とブレスで主人公たちを守ってくれた。→主人公、入院先のベッドでロイヤーが見舞いに来て「クーベルネが死んでいても無事でも、リンドラントを倒せても倒せなくても良かったんです。どちらでも目の上のたんこぶ(上司)は消せましたから」と、全てはロイヤーの手の内だったことを明かされる。『竜羽の里』の協定入りは先延ばしになったが、クーベルネの住民権は獲得出来た。そして主人公は保護者としてクーベルネの面倒を見ることとなったのだった。

 うーん、新人賞の講評で審査員の方々がおっしゃっていた通り、ヒロイン力が足りないです。クーベルネ空気過ぎ。処刑の寸前で「不安はない。彼らがきっと助けに来てくれるから……」というモノローグがありましたが、「お前ら、国を敵に回しても助けに来てくれるほどそんなに仲良かったっけ?」とちょいと違和感。
というか、二十歳の主人公って時点で厳しいような……。MF文庫Jに求めているのはこういうのじゃないんだよ……。ないんだよ……。(大事なことなのでry
読み応えはあったけど、カタルシスはありませんでした。なんでこんなのが最優秀賞なんだろう。

 イラストにも満足出来ないんで星1つ★☆☆☆☆、地雷です。
あと作者先生、後書きで「買ってくれたみなさんが後悔しないような小説を書いて行きたいです〜」とかおっしゃってましたが、ゴメン。めっちゃ後悔してます。金返せ。

posted by mukudori at 22:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | MF文庫J | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/382933439

この記事へのトラックバック