2013年09月29日

六花の勇者 03巻/山形 石雄

六花の勇者 3 (六花の勇者シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)六花の勇者 3 (六花の勇者シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)
山形 石雄 宮城

集英社 2012-11-22
売り上げランキング : 12380

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


騎士か、叛徒か。

 いまだに見えてこない「七人目」。仲間内で疑いながらもアドレッドたちは旅を続けていた。しかし途中で橋も掛かっていない断崖絶壁に出会い――!? そしてゴルドフは一人、テグネウに人質にされたナッシェタニアを助け出そうとパーティから抜けた。果たして、その決断はどう転ぶのか――。

 うーん、話が全然進んでないなあ……。
いや、文章も達者で面白いことは面白いんですがね。
でも魔哭領から次の目的地まで行くという目的があるのに、パーティに災難があって全然進んでないのがマイナスポイントです。

 ネタバレあらすじー。
『カーグイックの渓谷』という深い谷に着いて、これより先に進まなければいけないのにその手段がない。そんな折、ナッシェタニアが襲撃。みんなで迎え撃つが、チャモの腹の中に、この旅が始まる前に聖者同士が戦う模擬戦みたいなものをおこなっていた時、ナッシェタニアとチャモが激突して、その隙にチャモの腹の中の従魔にナッシェタニアの刃の聖者の力で刃のかけらを入れておいたのが発動。モーラによると、チャモはこのままだと数時間後に死ぬだろう……と言われ、ナッシェタニアを倒すためにアドレッドとフレミーとロロニアによって討伐隊が組まれる。だがその時、ゴルドフは『誠臣の兜』という自分の主の声が聞ける聖者の道具によって、ナッシェタニアの本当の叫びを聞いていたので一人パーティから離れる。→ゴルドフは一人だけで魔獣を倒して進み、ついにドズーという魔神の幹部の一人に出会う。ドズーとナッシェタニアは同盟を組んでいたが、先ほどアドレッドたちに襲撃を仕掛けた後、姿を隠せるテグネウの配下によって丸呑みされて隠されていた。ドズー、テグネウ、カーグイックの三人は、誰が一番六花の勇者を殺して自分たちのリーダーになるか賭けをしていた。だがその賭けをテグネウは違反しないぎりぎりのところで破ってナッシェタニアを攫ったのだった。ドズーと同盟を組み、ナッシェタニアを見つけて助け出すことを最優先にしたゴルドフ。しかしそれを知らないアドレッドたちはゴルドフと敵対する。ゴルドフはナッシェタニアを助け、チャモも助けることを望んでいたが、テグネウの配下にばれるとナッシェタニアが殺されるので黙ったまま。→そして戦い。ゴルドフはアドレッドたち三人を相手に一騎当千の働きを見せた。時間が経つうちに、魔獣の腹の中にいるナッシェタニアも目覚め、「ゴルドフ、いま私の近くで間欠泉が二つ上がったわ!」と誠臣の兜を通じて最後の希望を託す。そのヒントでゴルドフは身を隠していた魔獣を見つけて殺し、ナッシェタニアを助け出した。チャモも刃の仕込みの張本人であるナッシェタニアによってぎりぎりのところで助かった。→六花の勇者たちが揃っているところにドズーがやってくる。「私とナッシェタニアはこの世界が平和になるために策を練っている。次の魔神は平和を愛し、人々と共存出来るものにする」と言ってくる。仲間内にテグネウの遣わした七人目がいることもあり、にわかには信じられない勇者たちにドズーは語った。このナッシェタニアの持っている偽物の紋章は、三百年前の六花の勇者である『時』の聖者、ハユハが与えたものだと――。

 うーん、話が進まないなあ。
というか、ナッシェタニア以外にも仲間内の誰かがテグネウの遣わした七人目なんでしょうけど、みんな魅力的過ぎて「こいつなら裏切らせてもいいか」と思えるキャラがいない! 
山形先生、そういうところが上手いんだよなー。
私の希望的には牛女ロロニア辺りならなんとか我慢出来るのですが……。
主人公のアドレッドはもちろん潔白ですが、チャモ、ハンス、モーラ、フレミーなんかは絶対に裏切って欲しくないですね。

 でも今回は話が冗長に感じたので星3つ★★★☆☆ですね。もっとサクサク攻略してくれてもいいのよ?

posted by mukudori at 17:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 集英社SD文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。