2012年08月11日

空に欠けた旋律<メロディ>/葉月 双

空に欠けた旋律<メロディ> (GA文庫)空に欠けた旋律<メロディ> (GA文庫)
葉月 双 駒都 えーじ

ソフトバンククリエイティブ 2012-08-10
売り上げランキング : 1327

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


銀の魔女は唄う

 何百年も戦争が続いている世界。片方のそこには、二百年を生きる撃墜の魔女がいた。そんな彼女に恋する人間がやってくる。「僕は魔女さんのことが好きです――!」そう告白した人間は、魔女に気に入られ、問われる。「一緒に世界を変えてみない――?」と。第4回GA文庫大賞奨励賞受賞作! 世界の狭間で生きる、空戦ラブストーリー!


 ふざけんな! パーン!! ( ’д’) ⊂彡☆))Д´)

 ……おっと失礼、取り乱してしまいました。
さあ感想行きましょう。
……この作品、特大地雷ですね。
「空戦」っていうから、エースコンバット系かと思えば、なんとロボットもの
そして「僕は魔女さんのことが好きです」っていうから、ボーイミーツガールかと思えば、主人公「僕っ娘」。つまりは女です

 くそう、テッカイオー覇道鋼鉄テッカイオーかみおーさんに勧められるから読んでみたけど、ドウテイオー神童機操DT-O phase01 (講談社ラノベ文庫) [文庫] / 幾谷 正 (著); 御山 ロビ, 井上 真有樹 (イラスト); 講談社 (刊)は余裕で回避した自分……。つまりはあんまりロボもの好きじゃないんですよね……。
 そして百合ときたか……。
「のうりん」の2巻でも百合要素に言及して減点したように、百合もあんまり好きじゃないんですよね……。
 ラノベ界でも「これを使うと失敗しがち」と言われるこの2つを組み合わせたこの作品は……=ひどい地雷ということです。
 
 ネタバレあらすじー。
 士官学校を卒業して、幼なじみのエリィと一緒にメロディ(ロボット一般の名前)部隊に配属されるレイ(主人公)。そこで銀色の魔女、クッキィと出会う。→挨拶する暇もなく、初出撃。隊長、新米たちに対して「お前ら優秀だから、好きにやっちまいなー!!」とそれだけの指示。だが、途中でクッキィが撃墜され、主人公それを助ける。そして告白。→告白は兵舎に帰って数時間悩まれた後、「貴方は私を置き去りにするわ。私、改造人間だもの」「置き去りにしません。そんなことになったら、僕は貴女を銃で撃ち殺します」「そう。なら私も、初めて人を好きになってみることにするわ」と了承される。→クッキィと二人、哨戒に出て、「秘密の場所」を教えるという。そこは無人島で、無人の基地が隠されていた。どうやらそこは、クッキィを生み出した場所であり、メロディを作った、クッキィの母たちの研究所だった。しかしそこに、友軍の特別部隊隊員フランたちがやってくる。二人は銃を突きつけられて拘束される。が、そこに隊長がやってきてくれて解放される。解放されると同時に、主人公はメロディでヘリで帰ろうとしている特別部隊を撃ち殺す。→基地に帰ってくると、なんと先ほど殺したはずのフランと同じ顔と名前の少女に出会う。主人公、驚愕。フランによると、「私たちはみんな博士によって創られたクローンだ。お前が殺したのも含めて7人いる。もちろん、そこのクッキィも含めてな」――と。クッキィとフランの顔がどうやら似ているようだと感じたのは間違っていなかった。同じところにホクロがあるのも――。脱線しますが、いやー、この会話に辿り着くまで、口絵とか見て「こつえー先生は顔に笑いぼくろがある女子しか描けないのか!?」と思っていましたw→そして二人目のフランも主人公たちを監視する。ショッピングデートにもついてくる。ここで、主人公が本当は女の子だということが発覚。クッキィ曰く、「上からの書類には『男子として扱ってくれ』とあったけど――なんで貴方、男の子の格好をしているの?」とのこと。→2人目のフランも主人公とクッキィ、隊長を極秘基地内潜入の罪で拷問をしてこようとするので、殺す。これで3人は反逆罪として追われることになるのでメロディで逃げる。逃げたところで、敵国のエースでクローンの一人のソフィとかち合う。→ラストバトル。実は戦争は、お互いの国が密約を交わしていて、永遠に終わらないように出来ていたのでしたー。そしてそこに、エリィも反逆者を追うということでやってくる。三すくみの状態。説得も効かないエリィはなんとか撃墜し、こちらは隊長が撃墜され、一進一退。ソフィもなんとか主人公が生命エネルギーを使って撃墜するも――クッキィのパワーが尽き、落下しようとしていた。そこを主人公、間一髪で助ける。→エピローグ。主人公は森の中、クッキィに膝枕されて目を覚ました。そして二人は、隊長の心配をしつつ、優しいキスをしたのだった――。

 ちょっと綺麗に締めてみましたが、ふざけるな、と言いたい。
 なんなのこれ。一人称なんですけど、全編に亘って主人公がポエマー過ぎて、感情移入出来ない。
具体的にはこんな感じ↓。
 おやすみ。キミのことは忘れるよ。
 いちいち殺した相手のことを考えていたら、僕の心が持たないんだ。

とか、
 スネークを撃墜した仕返しのつもりだったのかな? スネークの友人か、恋人かもしれない。ああ、僕は人間を一人殺してしまったのだ。
 仲間を撃墜させたから敵も撃墜して。討ったり討たれたり。撃ったり、撃たれたり。
 殺して殺されて、死なせて死なされて。
 そんな甘い螺旋に、僕たちは取り込まれている。

とかですね。ゲロ吐きそうに甘いです。
 あと、主人公が「僕は一貫性が欠如している。だからふわふわ、周りに流されやすい」……って、うるさいわ。自分の欠点を「性格」で片づけるな。
 ついでにクッキィさんよぉー?
自分の満足感のために世界を滅ぼそうとするな。それが出来るほど圧倒的に強くもないくせに。
……そう、この本は、クッキィが「撃墜の魔女! スゲー!」とか言われている割に、あんまりすごくないのが残念ポイントなんです。
 ついでにエリィ。お前同性の幼なじみのくせに、いちいち口出してくんな。
仲直りの方法も、「チアガールコスでバンドをやれば仲直り!」ってなんだよ。話の中で、ここだけが変に浮いていて、寒かったです。
 それと、メロディの個別の名前がダサすぎる
クッキィの機体の「ギザギザハート」ってなんじゃい!!ww センスが一昔前ですね。
そして地の文でも、戦闘中に、
・ギザギザハートが『ウィッチフィールド』を展開する。
・ギザギザハートが撃墜された。

ときて、「もう吹くから止めて!ww」となること請け合いです。
ちっちゃな頃から悪ガキで、15で不良と呼ばれたのか!? ナイフみたいに尖っては、触れる者みな傷つけたのか? ギザギザハートの子守唄ww

 評価はこつえー先生のイラストの分だけ、星1つ★☆☆☆☆だよ! 出直してきな! 特大地雷だよ! このマンモーニが!!
っていうかGA文庫さんよぉー? 御社のファンやってるけど、こんなあらすじ詐欺は止めた方がいいと思いますよ? 頼むから。



posted by mukudori at 18:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | GA文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。