2012年06月26日

B.A.D. 03巻 繭墨はおとぎ話の結末を知っている/綾里 けいし

B.A.D. 3 繭墨はおとぎ話の結末を知っている (ファミ通文庫)B.A.D. 3 繭墨はおとぎ話の結末を知っている (ファミ通文庫)
綾里 けいし kona

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人魚姫は悲劇だろうか

 今日の繭墨は機嫌が悪い。暇で暇でしょうがないらしい。そんな時、被害に遭うのは決まって助手の僕――小田桐だ。事務所の電話が鳴る。取った繭墨は、最初こそ不機嫌だったが、内容を聞くなり上機嫌となって依頼に乗り出した。さあ、繭墨霊能探偵事務所が今日も開く。


 あー、絶妙なクソ加減
これだからB.A.D.はやめられねえぜ!

 今回もストーリーが単独しているようで繋がっている形式です。
プロローグ:繭墨と交流のある異能者、日傘とその主人の灯に出会う。日傘は快活な左手を怪我した男で、灯は自分の影に獣を飼っている不思議ちゃん系の異能力者。ここから日傘たちによって、2つの事件を依頼されます。
1章:海で彼女を殺した(と思い込んでいる)男の床に、海が出てきて男を引きずり込もうとしている。小田桐が「人を殺しておいて逃げられると思うなよ」と言ったお蔭で、海は二階にも侵蝕して男を殺す。
2章:元気な綾と床に臥せっている彩。二人の姉妹の元に、殺した母親の亡霊が。しかしその実は、彩の方が昔空想で遊んでいる時に母親が「もう片付けなさい」というのを→「もう殺しなさい」と思い込んでの犯行だった。ちなみに綾の方は彩の空想でした。「助けて」という彩を小田桐は見殺します。
3章:日傘と小田桐の二人で、とある館に侵入する。するとそこには、灯と同じ影使いがいてこっちを襲ってきた。そこを日傘はなんと――拳銃で応戦「異能力者もさすがに拳銃で撃たれたら死ぬのか」とのこと。そして何故か小田桐にも銃を向けてくる日傘。そこに灯がやってきて、「私たち、本当は5月の交通事故で死んでたの。そこを狐さんが生かしてくれた」とのこと。そして満足したかのようにして、昇天する二人。
そう、全ては狐――繭墨あさとが小田桐の心を砕こうと仕組んだことでした。
あさと曰く――「事件に遭わせたのはこちらだが、全員が死んだのは君の所為だ」と。そしてあさとと、怪しい白ロリ少女の不気味な舞台が幕を開けるのだった――。

 ……というようなところです。
なんでやねん!
訳のわからんことだらけです。小田桐、お前なんで彩を見殺しにしたよ! つーか、1章の男にもお前そんなこと言える人間じゃねえだろ?
……とことん、キャラが作者先生の都合のいいように動かされている印象しかありません。
日傘自身はこの閉塞したB.A.D.の世界にあって、太陽の晴れ間のような気持ちのいい男……かと思えば、口調が意味もなくばらついてたりして。
例:「灯は、人殺しを嫌った……。私とて、灯様にそんなことさせたくはありません。ですが、私たちは二人しかいないのです。俺がお前を連れだしたら――後は灯が決着をつけることになっている。繭墨は、身体はただの人間だ。一人になれば誰よりも弱い」
敬語なのかタメ語なのか! 私なのか俺なのか! 灯なのか灯様なのか! この短い文章の中で3つも矛盾があるという! このキャラの意味不明な言語使いも訳わからなさを全面に出してますね。読んでいて、キャラがぶれるのは苦痛でした。
 あと、いつも章の開始時にあるポエム
2巻の時はまだわかったんですけど、今回はそれがちっとも役立ってない! 意味不明! 読者を混乱させるだけ! 作者先生の中二病加減がよくわかる一品です。
 ここまで酷評でしたが、あざかのスクール水着披露は良かったと思います。しかしそれは物語に特になんの関係もないというね……。

 そんな訳で星1つ★☆☆☆☆。地雷です。

このブログを昔から読んでくれているみなさん……1巻の時に書いたように、これ(3巻)で終わりだと思っただろう?
だがしかし! B.A.D.8巻までとチョコレートデイズ2巻まで購入してあるんだよ!
いや、なんかこう後引く地雷なんですよね。だからついつい買ってしまうという(笑)。いかん、私も綾里けいしマジックにハマってしまっているようです……。

posted by mukudori at 18:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | ファミ通文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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